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青函連絡船記念館摩周丸
函館駅の裏側の函館湾沿いに大きな船が係留されている。これが青函連絡船記念館摩周丸だ。この摩周丸は1965年に就航した津軽丸型の5番目の船で、実際に青函連絡船として使用していたが1988年の青函トンネルの完成とともに役目を終え、旧青函連絡船摩周丸を函館港の港湾文化交流施設として保存・活用し、青函連絡船の歴史を広く伝えるとともに、その利用により教育・文化の向上と観光の振興に資することを目的に記念館となった。1991年からはメモリアルシップ摩周丸として公開されていたが経営母体の破綻等で閉館となり、紆余曲折の上2003年に青函連絡船記念館摩周丸としてオープンした。船内には歴代青函連絡船の模型や歴史、1954年の洞爺丸台風での海難事故をパネル展示した青函連絡船のあゆみがあり、実際に使用していたグリーン指定椅子席や普通椅子席に座ることもできる。また船のしくみでは船で使う航海用具や航海日誌、制服、歴代青函連絡船の模型があり、青函連絡船の構造や仕組みを映像やパネルで解説している。そして船橋にある操舵室や無線室は当時のままに再現しており、舵輪や各種操船機器にも触ることができる。函館山が一望できるサロンにはテーブルが用意され、弁当などの持ち込みもできる他、記念撮影用の船長服もある。またサロンには「喫茶ニューサロン海峡」があり、軽食を提供している。さらに多目的ホールでは普通座席も再現され、足を伸ばしてくつろぐこともできる。コンパス甲板や航海甲板、遊歩甲板に出ることもでき、甲板から見た函館湾や函館山、ベイエリアの眺めを楽しめるほか、救命艇や可変ピッチプロペラが展示されている。
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函館駅裏に係留される青函連絡船摩周丸
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摩周丸の操舵室
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船のしくみ展示室
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函館港花火大会に染まる摩周丸
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