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函館中華会館
JR函館駅から西南西に1.5kmほど、函館市電大町駅から南に250mほどの場所にある建物が函館中華会館だ。三国志の英雄・関羽をまつる関帝廟として、また中国人の集会場として日中貿易で財を成した函館市在住の華僑たちが中心となって資材はもとより設計者や技師も中国から集めて1906年に建設されたが、翌年の石鹸製造所から出火した12390戸を焼失した函館大火で被災してしまったため1910年に再度建築したものだ。壁に赤レンガを使用し釘を一本も使わない清朝末期の建築様式で関帝を祀る主棟と左右前方に延びた翼廊、そしてこれを閉じる正面玄関棟からなり、日本に現存する唯一の関帝廟形式の集会所だ。かつては一般公開されていたが入場者の減少や建物の老朽化などを理由に一般公開を休止。現在は時折内部が一般公開されるだけで外観のみ見学可能となっている。建物は函館に多く存在する洋風建築とは異なり中華の色が濃いが建物そのものは思ったほど大きくない。
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函館中華会館
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函館中華会館
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