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北方民族資料館
函館の町の南西の端、基坂を下ったところに北方民族資料館がある。ここは函館市が運営する北海道から千島列島、樺太を中心として存在したアイヌ民族、ウイルタ民族、アリュート民族、コリヤート民族などの北方民族をコレクションした資料館だ。北方民族の着ていた衣装はもちろんの事、精霊などの神々を祭った神具、さらには生活用具などの小道具などを展示している。北方民族の資料は数少ないことから、函館博物館旧蔵資料の他に、北方民俗学研究の世界的権威である馬場脩氏のコレクションや、元北海道大学名誉教授児玉作左衛門氏のコレクションも合わせて展示されている。北方民族を紹介する似たような施設として網走の北方民族博物館が挙げられる。網走の北方民族博物館もアイヌに限らず世界中の北の果てに住む民族を映像や模型を使って臨場感たっぷりに紹介しているのに対し、こちらは会議室のような小部屋をいくつも使ってこじんまりと展示しており、値段が安いので仕方ないのだが、雰囲気や展示規模としては劣るだろう。残念なことにここは内部の写真撮影が禁止されている。
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ライトアップされた北方民族資料館
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北方民族資料館の内部
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