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沖之口番所跡
JR函館駅から西に1.5kmほど、函館市電大町駅から海に向かって北北東に100mほどの所にあるのが沖之口番所跡だ。1635年の武家諸法度において江戸幕府は私関所や新法の津留を禁止した。しかし実際には私関所がなくなったわけではなく津留の執行機関は交通要所の口留番所や港の沖ノ口番所なと藩領各地に設けられ、移出入の統制や取り締まりを行っていた。松前藩においても藩財政を支える施策の一つとして、松前船舶、積荷、旅人を検査して税金を徴収する沖之口番所を創設し、さらに江差と箱館にも設けられた。その後、明治維新に伴い施設名称と税名は変化し、1887年には出港税が廃止され船改所(沖之口番所)も閉鎖された。1885年に船改所構内に函館水上警察署が置かれ1926年に新しく施設が建てられた。この函館水上警察署は1984年に移転し、2007年からは函館市臨海研究所として再整備され、水産・海洋関連の研究施設となっている。
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沖之口番所跡
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箱館郵便役所跡
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