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風の館
日高山脈の南の端に襟裳岬がある。ここは風速10m以上の風の吹く日が、年間290日以上もある日本屈指の強風地帯だ。襟裳岬は何もないと森進一の歌にも歌われていたが、襟裳岬の先端の岩場の中に埋もれるように風の館という風をテーマとした施設が農業支援金15億円を投入して1997年に開館した。半地下のような構造の風の館には風に関する知識、世界中の天候を30面のモニターでリアルタイムにわかる展示ゾーン、24mの巨大スクリーンでできた風のシアターなどがある。風のシアターでは風の織り成す大自然を10分の映像にまとめた「はじめに風ありき」と、襟裳の暮らしを15分で紹介する「えりも風土記」を上映している。また真っ直ぐに立つこともできないほどの風速25m/sの強風を体験できるえりもの風体験はぜひとも体験したい。さらに「アザラシウォッチング」のコーナーでは風の館に生息する約400頭のゼニガタアザラシを館内から観察できる。ここ襟裳は日本で一番多くアザラシが住んでいるが、風の館の遙か先端の岩礁に生息しているので岬から肉眼では見えない。しかし風の館の高倍率の望遠鏡を使うとアザラシを確認することができる。
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半地下に埋まった風の館
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風の館の内部
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えりもの風体験
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崖の上部に埋もれるように建っている
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