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望郷の岬公園
納沙布岬の手前に広がる公園が望郷の岬公園だ。ここは岬の先端に公園だけでなく、ロシアに不法占拠され故郷を追われた元島民の心のよりどころとして1972年に望郷の家が建設され、北方領土返還運動への理解を深めるため1980年には望郷の家の隣に北方館が建設された。さらにその隣には世界平和と北方領土返還を祈念するために1981年には四島のかけはしも建設された。望郷の家には戦前の島民の生活関連資料や島々における街並みや住居表示を祈り込んだ地図等を展示している。北方館には北方領土返還要求運動の発祥の地として北方領土問題の発生の状況や歴史的経緯をパネル展示、そして北方領土に生息する動物の剥製などがある。2つの建物は入口は異なるが2階部分で繋がっており、いずれも2階には無料の双眼鏡や望遠鏡がずらりと並んで北方領土を見ることができる。四島のかけはしは高さ13m、長さ35mの巨大なオブジェで、あまりの巨大さに目を奪われるだろう。オブジェの下には「祈りの火」と呼ばれる点火灯台もある。北方館も望郷の家も入館無料で双眼鏡も無料なので、不法占拠された北方領土がどうなっているかを確かめるには北方領土までわずか3.7kmしか離れていないここから確かめるのが一番良いだろう。
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望郷の家と北方館
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望郷の岬公園
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望郷の家の内部
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北方館の内部
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