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オーロラタワー
納沙布岬に向かうと嫌でも目に入る真っ白い巨大な塔がある。これが望郷の塔、通称「オーロラタワー」だ。このオーロラタワーは北方領土返還運動の象徴として笹川記念平和の塔の名称で1987年に建設された。エレベーターで92mの高さの4階展望台に上がると眼下に広がる納沙布岬や望郷の岬公園だけでなく、その先にはすぐ先に萌茂尻島や水晶島などの北方領土が見える。さらに後背にはなだらかな起伏の続く根室半島も一望でき、その美しい景色は日本を思わせない。特に北方領土を上から見下ろせるとあって、地表からでは平面にしか見えなかった北方領土も、このオーロラタワーからは立体的に位置関係がよくわかるとあって晴れて視界のいい日にはぜひとも登りたい。かつてここが平和の塔と呼ばれていた頃、ここは展望台だけではなく1階には北方領土資料展、そして2階にはミステリアスランドがあり、納沙布丸という船に乗ってお化け屋敷のような摩訶不思議な異次元空間を抜けて脱出するというまさにミステリアスな施設があったのだが、900円という高額な入場料とミステリアスランドの不人気から2011年にはNPO法人に売却されミステリアスランドはなくなり、展望台だけで500円という価格に変わり、より景色を眺めるハードルが下がった。
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オーロラタワーから見た納沙布岬のパノラマ
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オーロラタワーの外観
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納沙布岬のすぐ先に萌茂尻島や水晶島が見える
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オーロラタワーの内部
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