|
納沙布岬
言わずと知れた根室の東にある岬が納沙布岬だ。日本最東端は択捉島のラッキベツ岬だが、ここはロシアに不法占拠されているため一般観光客が立ち入る事はできない。北方領土を除くと次に東にあるのは東京都の南鳥島になるが、ここも一般観光客は上陸する事ができない。よって一般観光客が立ち寄る事のできる最東端が納沙布岬となり、本土最東端と呼ばれている。納沙布岬からは歯舞群島貝殻島まではわずか3.7kmしか離れておらず、北方領土を間近に見る事ができる。岬の先端には1872年に建設され1930年に改築された日本の灯台50選にも選ばれている納沙布岬灯台がある。この納沙布岬灯台は毎年9月下旬に一日だけ一般公開され灯台の中に入ることができ、内部は灯台の設備や北方領土に関する資料が展示され、灯台の上から北方領土を見ることができる。かつてこの納沙布岬では2003年4月にロシアの水産物運搬船RS1978が座標しそのまま撤去されることなく残骸が放置されていたが、荒波に削られて朽ち果て現在はその鉄の塊がわずかに見えるだけとなってしまった。あまり知られていないが納沙布岬灯台の裏には野鳥観測小屋ハイドがあり、納沙布岬で見ることのできる野鳥や海鳥をパネル展示している。根室にはこの野鳥観測小屋ハイドは納沙布岬の他に春国岱と明治公園にもある。納沙布岬は一般観光客が立ち入ることのできる場所としては北海道で一番早い日の出を見ることができるため、毎年元旦には初日の出を見ようと全国各地から多くの観光客が訪れる。
|
無断転載厳禁 コメント引用の場合は出典元URLを明記のこと
本土最東端の納沙布岬
|
納沙布岬灯台
|
納沙布岬灯台から見た納沙布岬
|
納沙布岬に座礁したロシアの水産物運搬船
|
納沙布岬灯台から見た水晶島
|
野鳥観測小屋ハイドの内部
|
|