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にしん文化歴史公園
小平の町からオロロンラインの美しい国道232号線を北に14km走った所に道の駅「おびら鰊番屋」がある。この道の駅と反対の海側に広がる公園がにしん文化歴史公園だ。にしん文化歴史公園は道の駅の開駅と共に1996年に整備された公園で、夕陽をイメージしたトワイライトアーチや北海道の名付け親である松浦武四郎の銅像が設置されている。1818年に三重県で生まれた松浦武四郎は蝦夷地の探検を繰り返し、1856年に日本海沿岸探索をした際この鬼鹿の地に立ち寄り「名にも似ずすがたやさしき女郎花なまめき立てるおにしかの里」の短歌を詠んだとされ、その詩がトワイライトアーチの台座にきざまれている。にしん文化歴史公園は西側が日本海に面していることから美しい夕陽が見られることでも知られている。他にもこのにしん文化歴史公園には平和の祈りの石碑や三船遭難慰霊之碑などがある。この三船遭難とは終戦直後の1945年8月22日に留萌沖で樺太からの婦女子を中心とする引き揚げ者を乗せた小笠原丸、第二号新興丸、泰東丸の3隻が相次いでソ連潜水艦の砲雷撃を受け約1700人が亡くなった事件だ。特に泰東丸は非武装で終戦後だったこともあり白旗を揚げたにもかかわらず砲撃は続けられて沈没し667名が亡くなった。これを慰霊して「慟哭の海に誓う」の歌碑と泰東丸の沈没地点を示す方位盤が設置されている。
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にしん文化歴史公園のトワイライトアーチ
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松浦武四郎の像
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夕陽に染まるにしん文化歴史公園
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にしん文化歴史公園
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