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陣屋展望台
増毛の町の西の外れ、暑寒別川が日本海に注ぐ河口の西側にあるのが陣屋展望台だ。ここは元々、秋田藩が蝦夷地警護のために1856年から元陣屋を設置し200人ほどの衛士が駐在した跡で、海に向かって大砲2門の砲塁を築き見張台や狼煙台もあった。現在は国道231号線の暑寒別川の脇道から海に向かって入ったすぐの駐車場脇の高台に標柱と大砲のレプリカが設置されている。ここは標高こそそれほど高くないが海に面した高台なので眺めはよく、目の前に広がる日本海はもちろんの事、右には暑寒別川と対岸に暑寒海水浴場キャンプ場やその奥に増毛の町並み、そして後背には暑寒別岳が見え日本海に沈む夕陽の名所ともなっている。展望台の隣には総合交流促進施設「元陣屋」があり、軽レストラン兼増毛町観光案内所として利用されている。ここは秋田藩増毛元陣屋第二台場跡と呼ばれ、第一台場跡は現在の増毛灯台の建っている高台にあったが、こちらは標識も何もなく、ここに台場があったことを知らなければその存在に気付くこともないだろう。
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陣屋展望台の大砲
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陣屋展望台から見た増毛
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