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焼尻郷土館
焼尻島の港のすぐそばに焼尻郷土館がある。この焼尻郷土館は焼尻島の開拓に関する資料を収集保管展示し、教育的配慮のもとで住民の利用に供し、教育、学術及び文化の発展を図るために設置された。焼尻郷土館の元となる旧小納家は当時漁業の網元だったが、それ以外にも呉服商や雑貨商を営み、さらには郵便局と電話局も行っていた。しかしニシン漁の衰退から荒屋となり1977年に羽幌町に寄付されたが、全面修復の上内部に当時の生活用具などを展示して焼尻郷土館として翌1978年から公開している。1900年に建築されたモダンな洋風の木造建築が文化財としての価値を認められ、1979年には北海道指定有形文化財として指定されている。内部の展示物は小納家の主人が海外で購入した土産物や剥製、正岡子規や高浜虚子などの著名人との書簡、郵便局で使用されていた電信機器の他は当時使われていた生活用具が多く、どちらかというと当時としては珍しい洋風建築を取り入れた、碁盤ができるほどの太さの黒檀や檜材で天井の梁が作られるなど、豪勢な作りの建物の方が珍しい。残念な事に内部は写真撮影が禁止されている。
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焼尻郷土館
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