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旧花田家番屋
道の駅「おびら鰊番屋」の隣にある旧花田家番屋は明治37年に建築された鰊の漁夫を収容した屋敷である。国から重要文化財と指定された旧花田家番屋は、旧天登雁村の鰊漁家花田伝作氏によって建築されたものである。花田家は最盛期には「ヤン衆」と呼ばれる雇い人を500人と米蔵、網蔵、船蔵などの建物を100棟近く持った18ヶ統の鰊定置網を経営する道内屈指の鰊漁家であった。この番屋はその本拠として、5ヶ統の漁夫の外船大工、鍛冶職、屋根職、曲師等総勢200人前後の人を収容していた。この旧花田家番屋は道内に現存するものでは最大の規模を有し、木割りは大きく豪壮であり、空間は雄大である。この旧花田家番屋が道の駅「おびら鰊番屋」の隣で公開されている。中に入るとあまりの巨大な空間と味噌の匂いに驚かされる。建屋の南と西側の壁際は200人ものヤン衆の寝床である疑似三段の寝台があり、東側には土間が、そしてその中央には巨大な空間が広がり、あまりに大きな広間に驚かされる。北側には親方の部屋があり、こちらも見る事ができる。毎年5月には鰊番屋まつりが開催され、ゲーム大会の他、にしんの三平汁が食べられる。隣には道の駅「おびら鰊番屋」があり。にしん丼や焼きにしん、にしんそばが食べられる。かつてヤン衆が寝泊まりした巨大な居住空間を拝見してはいかがだろうか。
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旧花田家番屋の外観
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旧花田家番屋の内部
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三段の寝床
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旧花田家番屋の土間
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おびら鰊番屋
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にしん丼
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