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江差町郷土資料館
枝幸の町の中心部、いにしえ街道から少し坂を登ったところに江差町郷土資料館がある。ここは元々、郡役所と警察署の業務を執り行なう旧檜山爾志郡役所として1887年に建てられた。1928年からは江差警察署の単独庁舎、さらに1968年には江差警察署も移転したが1971年から江差町役場の分庁舎として1993年まで使用された。1996年から大規模な改修工事を行い1998年からは江差町生涯学習センターとしてオープンしたが2007年からは江差町郷土資料館として公開されるようになった。建物はロシア人の設計による木造2階建てで白い壁に緑の縁取りのある西洋風の美しい建物で、北海道に唯一現存する郡役所庁舎として1992年に道指定有形文化財に指定された。内部には旧檜山爾志郡役所の建築時のジオラマやその工法と建物の歴史、縄文時代の出土品、箱館戦争の記録などを展示している。また1階の離れには江差警察署時代に使われていた取調室や留置場まである。2階にはバルコニーがあり丘の上の高台から江差の町並みを見下ろすことができる。建物の前には嘆きの松という折れ曲がった松の木があり、箱館戦争当時開陽丸が江差で座礁し沈没する姿を見ていた土方歳三が嘆いてこの木を叩いたと言われている。
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江差町郷土資料館の外観
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江差町郷土資料館の内部
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江差警察署の留置場
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"江差町郷土資料館から見た江差市街
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