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館の岬
国道229号線を乙部から北に1.5kmほど走ると目の前に地層の跡がくっきり見えるようになる。これが館の岬だ。この館の岬は山が海に落ち込んだような岬で、国道はトンネルで館の岬を抜けるが、トンネル入り口の岩肌や館の岬トンネルを抜けた先の右側斜面の山肌に地層の跡がくっきりと見える。これはここがかつて海底だった証拠だ。140〜500万年前に海底に地層が堆積した後、地殻変動により隆起し、そして波の浸食によって地層の断面が見えるようになったというわけだ。これだけ容易に地層が大規模にくっきりと見えるのも珍しく、東洋のグランドキャニオンとも呼ばれている。国道229号線を走っていると嫌でも目に付くが、駐車場も何もない場所で交通量もそこそこあるので、自転車ならともかく、車を止めるのは場所に十分配慮しよう。地層を見ながら車で通り過ぎるだけでも十分だ。ただし北から南に走ると地層が見えにくいので、ここはぜひとも南から北に走りたいところだ。
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国道から地層の跡がくっきり見える
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館の岬トンネル入り口にも地層の跡が
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