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元地灯台
礼文島の南西の高台の上にある灯台が元地灯台だ。灯台そのものは1954年に周囲の漁場の安全のために建設されたもので、何の変哲もない小さな灯台だが、この灯台の特徴は周囲の景色の美しさにある。特にこの元地灯台の北側の高台の上から元地灯台と利尻山をセットで見る景色は素晴らしい。この元地灯台へは遊歩道以外に道がなく、礼文島南端の知床の集落に自転車を止めて単調な坂道の遊歩道を2kmほど登るか、もしくは桃岩展望台の駐車場からアップダウンの続く、歩行者のすれ違いの困難なほどの狭い桃岩遊歩道を2.5kmほど歩くしかない。なかでも特に後者のルートは美しいとされ、桃岩や日本海越しに見える利尻山を眺めながら、礼文島南部の稜線上から見下ろす礼文島西海岸の切り立った岩肌や、なだらかな斜面の東海岸の絶景を楽しみながらトレッキングができる。しかもこの辺りには高山植物が遊歩道沿いに咲き乱れており、その美しさから礼文フラワーロードとも呼ばれている。
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高台の上に立つ元地灯台
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元地灯台と利尻山
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