ダーリング家の3人の子供たちが眠っていると、決して大人にならない永遠の子供、ピーターパンが迎えにやって来る。子供たちは目を覚まし、ピーターパンといっしょに窓から出て行く。そう、みんな飛べるんだ。ピーターパンはネバーランドへ子供たちを連れていく。ネバーランドは何でもありの夢の国。海賊もいればインディアンもいる。ウェンディはピーターパンや子供達のお母さん役。はじめは嫉妬していたティンカーベルも、やがて心を開く。巨大メカでお騒がせした海賊フック編の次は、オリジナルの魔女ダークネス編でピーターパンの魅力が爆発だ。(日本コロムビア発売「世界名作劇場主題歌大全集」より)
ロンドンの住宅街にあるダーリング家の三姉弟。長女のウェンディ、長男のジョン、末っ子のマイケルは、ある夜同じ夢を見たのです。フック船長率いる海賊たちに囲まれてピンチにおちいっているところに、ピーターパンが助けに来てくれる…。
ウェンディたちが半信半疑でいたある夜、ピーターパンが現れ、ネバーランドにいこうというのです。ピーターパンの案内でやって来たネバーランドは、まさに夢の国。ウェンディたちは、うっとりします。ところが、いきなり海賊船から攻撃の嵐。ピーターパンはフック船長の天敵だったのです。
海賊たちの攻撃をかわしながら、ピーターパンたちのお母さんとして、世話を焼くウェンディ。フック船長もウェンディを捕らえようとしています。すると今度はネバーランドを支配しようとする黒い魔術師ダークネスが現れました。黒い鏡を使って、暗黒の世界を作ろうとしているのです。そしてそのためには黒い鏡の鍵が必要だとわかりました。
ピーターパンたちは、フック船長だけの係っているわけにはいかなくなりました。ダークネスの孫のルナの協力を得て、事態を把握したものの、ルナもダークネスに捕まってしまいます。そして心優しかったルナに、ダークネスの霊が乗り移り、心がむしばまれてしまうのです。
しかしウェンディはルナと戦うことができません。なんとか説得しようとダークネス城に忍びこんだウェンディでしたが、ルナとふたりで黒い鏡の中に落ちてしまいます。その間にもネバーランドは、みるみる荒れ果てていくのでしたが、ウェンディが鏡の中から現れると同時に、元の姿にもどってきました。ダークネスに勝ったのです。
そして楽しくもあり、たいへんだったウェンディたちの冒険も終わろうとしています。(エニックス発行「日本アニメーション世界名作劇場全作品集」より) |