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北海道自転車ツーリング 2日目
千歳〜岩見沢〜月形 −旭川層雲峡自転車道−
2020年09月20日

2日目の走行地図

2日目の速度グラフ
速度
2日目の高度グラフ
高度

 昨夜は21時30分に寝たのだが、北海道に来たことで気持ちが高ぶってか目がさえてほとんど寝ることができずに朝を迎えてしまった。今朝の最低気温は11℃だったが、さすがに冬用のシュラフは暖かく夜中は汗ばむほどだった。それでも朝方はちょうどくらいだったので、寒くなるであろう今夜はもう一枚着ることにしよう。
 目覚ましを4時にセットしていたこともあって4時に起きることにした。起きる前に体温だけ測定しておく。会社から体温は毎日測定せよと命じられているので、この北海道自転車ツーリングにも体温計は持参した。測定すると35.9度だった。問題なし。今日の日の出は5時18分なのでまだ辺りは真っ暗ではあるが、今日は145kmも走らなければならないので遅くとも6時には出発したい。その為に真っ暗な中、撤収作業を始めることにした。
 さすがに外はまだ真っ暗だったのでテントの中の撤収を先に進める。今回から冬用のシュラフを持参したが、これがかなりの体積がある。付属していたスタッフバッグに入れただけだととてもではないがサイドバッグには入りきらないので付属のスタッフバッグに入れた後、コンプレッションサックで圧縮して小さくしている。こうすることでサイドバッグに入る大きさまで小さくなるのだが、そこまで圧縮するのが大変でシュラフを片付けるのに10分はかかるようになってしまった。
 さらに大変なのが着替えだ。夏と違って秋は着ている服が多いので着替えるのにも時間がかかる。しかも脱いだ服はすべて圧縮袋に入れて圧縮しなければサイドバッグには入りきらなくなる。テントの中で着替えを済ませると4時30分から洗濯する事にした。明日から2〜3日雨とのことなので晴れている今日洗濯して荷台に干しながら走るしかないように思われた。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
まだ暗い中撤収作業を始める
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
朝食にラーメンを作る
 4時50分にはそろそろ辺りが明るくなり始めライトなしで撤収作業ができるようになる。朝食にラーメンを作りながらテントの中の荷物を自転車に積み込む。ラーメンは体の調子がいまいちなのか全然おいしくなかったが無理してでも全部食べる。5時30分からテントの撤収。
 それからも撤収作業を続ける。5時30分頃に日の出を迎えたので写真撮影。これまで皆楽公園キャンプ場には何度も泊まったことがあるがまともに朝日を撮るのは初めてではないだろうか。これまで私が設営していた管理棟の横では朝日と夕陽を見ることはできないが、場所を変えれば撮影可能だという事がわかった。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
皆楽公園で朝日が見られた
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
こんな写真が撮れるとは幸先がいい
 さすがに出発が急がれたので昨日の夕陽のように自転車で乗り付けてという気にはならなかったが、それでも朝日はしっかりと撮っておく。露出を色々と調整しながら撮影したが、なかなか雰囲気のあるいい写真が撮れたと思う。それからも洗面を済ませ顔に日焼け止めを塗って出発準備完了。このキャンプ場はゴミ箱があるのがありがたい。
 出発したのは目標の6時ちょうどだったがテントを張った中島から道に出るまでに時間がかかり結局キャンプ場を出たのは6時5分になっていた。出発時の気温は12℃。半袖のサイクリングジャージーに長袖のサイクリングジャージーを重ね着したくらいがちょうどいい。
 今日は145km走る予定にしているのであらかじめタイムスケジュールを考えておいた。6時にキャンプ場出発、7時10分に浦臼の道の駅、8時45分に滝川の道の駅、9時40分にライスランド深川、12時に旭川層雲峡自転車道に入り14時30分まで自転車道を走り16時30分に層雲峡オートキャンプ場着が目標だ。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
皆楽公園を出発
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
朝日を浴びて走る
 6時5分にキャンプ場を出発するとコンビニには寄らずに国道275号線を走る。コンビニに寄らないのはキャンプ場にゴミ箱があったのと、月形の町にはセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートはあるが肝心のセイコーマートがないのだ。月形皆楽公園キャンプ場は温泉やコンビニは歩いて行けるし夕陽や朝日を見ることができるとても雰囲気のよいキャンプ場であるのだが、唯一、町にセイコーマートがないのが欠点だろう。新十津川町まで30km走ればセイコーマートがあるのでそこまで補給は我慢することにした。
 国道275号線を月形皆楽公園から北に走るのはこれで5回目になる。それぞれ向かった先は2007年と2011年は小平まで、2008年は上富良野まで、2010年は朱鞠内まで走っている。滝川までは一緒だが国道12号線で旭川に向かうのは初めてになる。ただし2009年には美瑛から旭川経由で月形まで逆方向に走ったことがあるので初めての道ではない。
 今日は晴れていて天気がいい。天気予報は晴れだったが午後から雲が広がるようだ。早朝の石狩川沿いは景色もよくてそこかしこで写真を撮るのでなかなか前に進まない。おまけにInsta360 ONE Xまで手に入れたこともあっていつもの自転車を止めての写真だけでなく走りながらの写真撮影も繰り返してしまう。そして月形から4kmも走ると石狩川沿いにも景色の良さそうな道があったので写真撮影の為にそちらにも入っていく。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
石狩川沿いに走る
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
雰囲気がとても良い
 国道275号線を走っていると今日も朝早くからライダーが追い抜きざまに手を挙げてくれた。昨日もそうだったがこうした挨拶はとても嬉しいし元気が出る。本来なら自分からすべきところなのだが、夏のシーズン中と違って今はオフシーズンなので、いわゆるキャンプ場を渡り歩くようなライダーは少なく、出会うバイクはほとんどが地元のライダーで手を挙げても返してくれないのだ。バイクに積んでいる荷物の量で判断できるが、擦れ違う時にそれを判断するのはなかなか難しい。
 今回の自転車ツーリングからはサイクリングジャージーを一新した。私の自転車関係のウェアやシューズ、ヘルメットは14年前に買ったのをそのまま使い続けている。ちょうど2006年に東京勤務となり東京タワーの200mほど南に1年ほど住んでいた。この時期には毎週末のように皇居外苑にあるパレスサイクリングに走りに行き、その足でY’sRoad赤坂店やなるしまフレンドまで行ってウェア等を買い漁っていた。私の持つ自転車関係のアパレルはその当時に購入した物がほとんどだ。
 しかし14年も経過するとさすがにレーパンはパッドが破れてボロボロになり、ジャージも長年の紫外線に色あせファスナーも壊れた。昨年までデュラエースとパナソニックの2着のジャージを14年間使い回していたが、今年は新しくガーミンとディスカバリーチャンネルのジャージを用意した。パッド付きのインナーパンツや靴下もこの当時に買った物だがこれらは北海道自転車ツーリングでしか使わないのでまだ使えそうだ。
 ヘルメットもなるしまフレンドで14年前に買った物だ。ヘルメットは通常3年程度で買い換えと言われるが、物持ちの良い私は14年も使い続けている。私は頭が大きいので頭に合ったサイズのヘルメットに巡り会う事が少なく、なかなか買い換える事ができない。
 さらに14年前に買った物は他にもSPDシューズやグローブ、アームカバーなどがあったが、SPDシューズは13年の使用で底に大きな穴が開き昨年買い換えた。グローブは3年に1回買い換え、アームカバーも6年に1回は交換し今年はジャージの変更の合わせてアームカバーもCW−Xの白色からパールイズミの黒色に変更した。考えてみれは私は使えなくなるまで使い続けることを基本としているので、こうしたアイテムの買い換え頻度は極端に長くなりがちだ。
 今年の北海道自転車ツーリングは夏ではなく秋になったので何を着て走るかずいぶん悩んだ。半袖ジャージー2着は基本としてそれだけでは朝寒すぎる。おそらく朝キャンプ場を出発する時は10℃を少し越えるくらいだから半袖1枚では寒すぎる。半袖1枚で耐えられるのは17〜18℃以上くらいだが、10〜11時にならないとその気温にならないので、それまでは何か着る必要がある。昨年までは寒いときはレインスーツを防寒着代わりに着ていた。緊急時ならレインスーツでも仕方がないが、毎朝寒くなるのがわかっているのに防寒着を何も用意しないのはよろしくないと考え、上着を持って行くことにした。
 考えたのは半袖ジャージーの下にシャツを着ること。これは装備も軽量で済むので楽ではあるのだが、昼になって気温が上がってきたときシャツを脱ぐのはなかなか難しいのであまり避けたい。半袖ジャージーの上に羽織るだけなら容易に脱げるのでウインドブレーカー、もしくは長袖ジャージを持って行くのもありだ。ウインドブレーカーは軽くて嵩張らないのでいいのだがあまりかっこよくない。それに単なる風よけならレインスーツで代用できる。
 それよりも長袖ジャージーならデュラエースの格好いいがある。これも14年前のものだが今年はInsta360 ONE Xを導入し自撮りの機会も多いと考え、嵩張りはするが夏の装備に加えて朝方は長袖のジャージも持って行くことにした。今のような10℃ちょっとの気温だと半袖のサイクリングジャージーの上に長袖のサイクリングジャージーを着るのがちょうど良い。
 今日は南からの3〜4m/sの風。今日の進行方向は東北東になるので昨日と同様に若干の追い風となる。昨日は西からの風、今日は南からの風だったが、これが逆だったらなおさら走りやすかったのにと思ってしまうが、向かい風でない分よかったと思うべきだろう。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
道の駅つるぬま
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
国道275号線を走る
 キャンプ場から19km走って7時10分に道の駅つるぬまに到着した。この道の駅には雰囲気の良い東屋があり毎回ここで旅の日記を書いていたが、今日は日が短いというのに145kmも走らなければならないのでのんびりしている時間はない。まだお腹も減っていないし道の駅の入口脇に自転車を止めて手足の屈伸や肩、首を回すと1分ほどで出発した。
 コロナで外出自粛となって以降、私はロングツーリングに目覚め、そのロングツーリングの勲章というか証しとも言えるブルベに参加して完走したいと考えるようになっていた。しかしブルベというのは順位を争う必要がないとは言え、最短距離でも200kmとハードルが高く、しかも制限時間があって13.5時間以内、つまり休憩も含めた平均時速は15km/h以上で走らなければならない。しかもブルベは一般的に平地だけ走るというのはほとんど存在せず、峠も含んだタイムとなる。
 私はこれまで北海道自転車ツーリングではカメ作戦と称して休憩も含めた平均時速12.5km/hを基本としていた。しかしこれではブルベで制限時間内に完走することはできない。どうすれば速く走る事ができるのか? 私はAmazon Kindleで読み放題となった過去の自転車雑誌を読み尽くしてロングツーリングで速く走る方法について研究した。
 正直言うとペダリングやポジションは雑誌や取材した人によって書いていることが異なり、どれを参考にしていいのかよくわからない状態。ただし1つわかったのはペダルは足の筋力で回すのではなく体重を利用したペダリングが速くてかつ持続可能である事がわかってきた。その為には私の今のポジションはサドルが一番後ろになっていて体重を利用したペダリングが難しかったことからサドルを標準位置に戻し、かつペダルを踏み始める位置を今までは3時くらいだったのを1時くらいから踏み始めることで、無風状態の平地であれば30km/h巡航を10分は継続できるようになってきた。
 しかしこれだけではまだダメだった。もう1つは休憩時間を短く効率的に行う事を考えた。私のこれまでの休憩は補給するわけでもないのに10分くらいダラダラと休憩する。それを多い時には1時間に1回くらい行っていた。しかしブルベでは一般的に50〜60km毎にしかPC(ポイント・オブ・コントロール、正しく走っているかタイムをチェックするためのチェックポイント。コンビニなど補給できる場所が選定されることが多い)がない。この距離を休憩なしで走り続けるのは辛いが50〜60km毎に10〜15分程度で食糧を補給し、あとは20km毎くらいに体をストレッチするための休憩を設ける。この時の休憩時間は1〜2分程度。この程度の時間であればタイムに大きく影響はしない。
 私は毎週のロングツーリングでこの方法を実践し100kmオーバーを走っても休憩含めて平均時速20km/h弱で走れるようになった。今回の秋の北海道自転車ツーリングは夏に比べて明るい時間が2時間ほど短く自転車で走れる時間が短くなってしまったことに気付き、改めてブルベを目指した練習に倣ってできるだけ休憩時間を減らして走る事にした。
 道の駅つるぬまからはあまり景色もよくなくなってただの直線道路が続くようになる。このあたりのJR札沼線はつい5ヶ月前に廃線になったばかりで線路も敷かれたまま踏切だけが線路への立ち入り禁止になっていた。私はここで立ち入り禁止となった踏切の写真を撮ろうとするが、あいにくその機会を逃してしまった。
 ちなみにこのJR札沼線は2020年5月7日に廃線が予定されていたが、全国から鉄道マニアが殺到することが予想されたため、三密を避けるために廃線を急遽19日前倒しにして4月17日に廃線にしたものだ。鉄道マニアはさぞ悔やんだことだろう。それにしてもこの廃線跡をサイクリングロードにしてくれないものだろうか。
 キャンプ場から30km走って7時40分に新十津川町のセイコーマートに到着した。ここで今日初めてとなる補給としておにぎりとパンを購入する。今日は暑くなりそうだったので粉末のポカリスエットを取り出してボトルの水に投入して作り、パンを食べて15分休憩して出発する。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
コンビニで補給
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
石狩川を渡る
 ここからは国道275号線を逸れて国道451号線に入り滝新橋で石狩川を渡る。今日はずっと石狩川沿いに走るがここから石狩川上流を見ると天気は完全に晴れだった。さらに国道12号線に入る。この辺りから滝川市内の町中を走る事もあって信号が多く走りにくくなる。ここを抜けないと深川にはたどり着けない。この滝川から旭川までの国道12号線を走るのはこれで2回目だ。1回目は11年前の2009年に今日とは逆向きに走った。今回は初めて東へ向かう。
 ここから先の国道12号線は走っていてあまり楽しい道ではない。信号は多いし交通量も多いし景色もそれほど良いというわけではない。しかしこの道を走らないと旭川にはたどり着かないので頑張ってペースをあげて走る。今日は若干の追い風なのがありがたい。
 キャンプ場から42km走って8時30分に道の駅たきかわに到着した。パンを食べて15分休憩。重ね着していた長袖のサイクリングジャージーを脱ぎ半袖のサイクリングジャージー1枚になる。さらに荷台で干していた洗濯物も裏返しにする。この時の気温は19℃。これくらいになると半袖のサイクリングジャージーが走りやすい。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
道の駅たきかわで休憩
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
旭川まであと18km
 ここから先の国道12号線は信号も少なくなり走りやすくなる。アップダウンは多くなってくるが峠と言うほどではなく、丘越えがいくつか続く。天気は良くてここまでずっと晴れだったが残念な事にこの道沿いには撮影したくなるようなものはなかった。
 国道12号線を走り続けキャンプ場から55km走って9時30分に道の駅ライスランドふかがわに到着した。パンを食べて15分休憩する。本来であれば食べている時間以外は屈伸運動をして1分ほどで出発するつもりでいた。しかし予想外に北海道自転車ツーリングでは休憩時間にやることが多い。
 休憩時間にやることと言えばまず基本はエネルギー補給。パンを食べたりおにぎりを食べたり。これだけなら5分もかからない。しかしこれ以外に携行食のチョコを食べたりポカリスウェットの粉末をボトルに溶かしたり、長袖ジャージーを脱いだりキャリアに干している洗濯物を裏返したり取り込んだりしているとあっという間に時間は経過していく。
 もちろん上記のすべての作業を毎回の休憩で実施するわけではない。しかし今回の北海道自転車ツーリングでは休憩として1分ほど屈伸運動や腕と肩を回したらすぐに出発しようと考えていたが、実際にはそんなに早く準備できるはずはなく10〜15分ほどかかってしまうことが多かった。北海道自転車ツーリングにおいて休憩時間を短縮することはなかなか難しいことを実感する。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
道の駅ライスランドふかがわ
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
神威古譚は晴れていた
 道の駅を出発し再び国道12号線を走る。ここまでずっと晴れていたが段々と雲が増えてきたような気がする。しばらく走ると全長422mの神居古潭トンネルがあったがここは自転車通行止めになっていて石狩川沿いの脇道を走るように誘導される。この脇道の途中に神威古譚があったので立ち寄ることにした。とは言っても今日は日が短い中で145kmも走らなければならないので入口から写真を撮るにとどめておく。
 本来ならこの神威古譚から旭川まで旭川サイクリングロードが続いているはずだった。しかし11年前にここを走った時も旭川サイクリングロードは落石による工事で通行止めとなっていたが、11年経っても状況は変わらず通行止めのままだった。ここはずっと通行止めが続いているようだ。もう復旧させるつもりもないのだろう。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
国道12号線旧道の自転車道
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
高さ制限のある自転車道
 少し国道を走るとここから先は全長1805mの春志内トンネルを迂回した旧道の自転車道に入る。この道を走るのは2回目になるが雰囲気がよくて私は好きだ。そして何よりも自転車道でありながら高さ制限4.5mの標識があるのが素敵だ。こんな高さ制限のある自転車道を私はここ以外で見たことがない。
 本来の旭川サイクリングロードは石狩川の対岸にあるのだが落石で長く通行止めが続いており走れない。しかし春志内トンネルは狭い上に交通量も多く自転車や歩行者の通行が危険なことからトンネルができる前の旧道を自転車道として使っているのだ。だから自転車道になっても国道だった当時の標識がそのまま残っており高さ制限4.5mもそのままになっている。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
旧道の自転車道を走る
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
石狩川沿いに走る
 この自転車道は交通量が少ないのかあまり整備されておらず雑草は生え放題だったが石狩川沿いに走るなかなかいい道だ。残念な事に眺めのいい場所は少ないが、その中でも石狩川がよく見える場所に自転車を止めると写真撮影した。あいにくこのあたりまで来ると太陽が雲に隠れるようになってしまった。
 旧道の自転車道は予想以上に長く全長6kmほどあったが、やがてサイクリングロードは国道12号線と合流してなくなった。そして国道に入るとすぐにセイコーマートがあった。私は久しぶりのセイコーマートにここで11時ちょうどから休憩することにした。ここから先は旭川の町中に入るのでコンビニには困らないのだが、これから河川敷を走る旭川層雲峡サイクリングロードに入るので河川敷にはコンビニがないのだ。この先は上川まで50kmほどコンビニがないのでペペロンチーノを買って店の前で食べて携行食を補給しておく。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
コンビニでペペロンチーノを食べる
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
本日2回目の石狩川を渡る
 ここでも15分ほど休憩し、国道12号線を下る。途中、国道12号のバイパスと市街地に抜ける道のどちらに行くのかよくわからなくなるが、市街地に抜ける高砂台の丘を越えて坂を下ると国道12号線はいよいよ旭川の町に入った。時間があれば旭川駅まで見学に行きたいところだが、あいにく今日は時間的余裕がない。旭川の町に入ると旭川大橋で美瑛川を渡り、左に曲がって旭西橋で石狩川を渡る。この旭西橋からこれから向かう石狩川の上流を見ると3時間ほど前に滝川で見た時と違ってかなり曇っていた。今日はもう晴れは期待できないかもしれない。
 11時35分から旭川層雲峡サイクリングロードに入る。この先旭川層雲峡サイクリングロードは愛別までの35kmを石狩川沿いを走る。今日はそこからさらに27km先にある層雲峡オートキャンプ場まで走る予定だ。旭川層雲峡サイクリングロードに入るとすぐに常盤公園があった。しかし先ほどコンビニで休憩したばかりだったのでパスする。
 旭川層雲峡サイクリングロードは基本的に石狩川の堤防の内側の河川敷を走る自転車道だが残念な事に石狩川が直接見える場所は少ない。サイクリングロードに入ってすぐは河川敷の中にグランドや公園、ゲートボール場などがあり、なかなか賑やかなサイクリングロードだった。この頃は太陽の陽射しも強く気持ちよく走る事ができた。
 旭川層雲峡サイクリングロードを走りながら12時を迎えた。今日は午前中だけで92kmを走った。午前中だけでこれだけの距離を走るのはこれまでの北海道自転車ツーリングの中でも新記録に近いのではないかと思う。峠がなかったとは言え昨日に続いて今日も激走だ。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
こんなサイクリングロードを気持ちよく走る
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
旭川層雲峡サイクリングロードの起点
 旭川層雲峡サイクリングロードはどこを起点としているのかいまいちよくわからない。私は今日は旭西橋をスタート地点とした。しかし北海道のホームページによるとそれよりも1本上流側の新橋のたもとにある常盤公園が起点となっている。しかしいざサイクリングロードを走ってみると私がサイクリングロードを走り始めてから10kmほど走った永山橋を過ぎたところに「ここから旭川層雲峡サイクリングロード」と書かれた標識があり、これまで走ってきた道は何だったのかと不思議に思う。後で調べたところによるとサイクリングロードとして整備されているのは永山橋から先で、それまではサイクリングロードとして整備されていない道とのことだった。しかし整備されていないと言っても自転車用の白線が引いていないだけなので特に問題はない。
 いよいよ本当の旭川層雲峡サイクリングロードを走り始める。ここまでは比較的町中の河川敷のサイクリングロードと言った感じで周りには人の気配もたくさんあったが、ここから先は人家もなくなり、人通りの少ない寂しいサイクリングロードとなる。またここまではよく晴れていたが、ここから先は雲が多くなってきて陽が差さないことが多くなってきた。
 私はせっかくなのでこの旭川層雲峡サイクリングロードでもInsta360 ONE Xを使って自分が走っている姿の撮影を始めた。ここでは写真だけでなく動画でも自分が走っている姿を撮影した。さすがにホームページに動画を掲載することは容量の関係でできないが、そのうちに動画を編集してYouTubeにアップロードしようかと考えている。
 それからも旭川層雲峡サイクリングロードを走るがここは休憩場所の案内がわかりにくく石狩川百景休憩施設も気付かない間に通り過ぎてしまう。途中の河川敷でラジコン飛行機を並べて談笑しているおじさんたちがいた。きっとこの河川敷でラジコン飛行機を飛ばして遊んでいるのだろう。これだけ広い河川敷なら飛行機を飛ばしても問題ないはずだ。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
河川敷を走る
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
イチイ公園
 旭川手前のセイコーマートで休憩して以来、ずっと走り続けていたのでそろそろどこかで休憩したいなと思っていたら、何やら休憩できそうな施設が見えてきたので12時40分から休憩することにした。行ってみるとここはイチイ公園だった。ここでパンを食べて給水し10分休憩する。
 イチイ公園を出発すると河川敷に空港が見えた。これは当麻滑空場でグライダーが2機置かれていた。ただグライダーは自力では飛び立てないのでセスナ機か何かに引っ張ってもらうのだろう。このイチイ公園辺りからは前方東側の空が厚い雲で真っ暗になってきた。後方西側はまだ晴れているが雲行きは怪しそうだ。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
グライダーの置かれていた当麻滑空場
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
珍しく石狩川が見えた
 2010年にも旭川層雲峡サイクリングロードを走ったことがあったがこの時は比布大橋から終点まで15kmほど走っただけなので今日は初めての全線走破となる。その比布大橋を越えて旭川層雲峡サイクリングロードをさらに走り続ける。この辺りは河川敷を走っているという感覚はなく、林の中を走っているような感じだ。
 ただ不思議なことに旭川の町中ではほとんど見かけなかったサイクリストが、この辺りに来ると何人も見かけるようになってきた。残念な事にチャリダーは見かけないがサイクリストでも見かけると嬉しくなるものだ。ただみんな私よりも速いスピードで走るので私は次々と追い抜かれていった。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
森のような河川敷を走る
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
雲行きが怪しくなってきた
 今日の天気予報は晴れ時々曇りのはずだがどうも雲行きが悪い。13時だというのにもう真っ暗だ。そう思っていたら13時50分から急に雨が降り出した。傘を必要とするくらいの雨だったが空は晴れていたのですぐ止むだろうとそのまま走り続けていたら予想通りすぐに止んだ。昨日もそうだったが今日も晴れたり曇ったり雨が降ったりと天気はめまぐるしく変わった。
 旭川層雲峡サイクリングロードの終点の近くの堤防の上から石狩川を見下ろす景色のいい場所があったので、ここで自撮りをすることにした。いつものようにInsta360 ONE Xを自撮り棒の先に付けてそれを持ちながら走ったのでは同じような写真しか撮れないので、今回はその自撮り棒を三脚に取り付けて三脚の横を自転車で通過する。360度カメラなのでフレーミングの必要がなく、ただそばを通過すればいいだけなので撮影が楽だし幅が広がる。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
Insta360 ONE Xで撮影
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
さくら公園で休憩
 14時5分に終点のさくら公園(愛別リバーフロントパーク)に到着した。旭川層雲峡サイクリングロードを2時間30分かけて35km走ったことになる。アップダウンのない完全なフラットで信号もないのに平均時速14km/hというのは写真を撮り過ぎていたせいだろう。ここでパンを食べて5分休憩する。
 ここからは国道39号線を走る。国道39号線と言えば4日後に訪れる予定にしている女満別湖畔キャンプ場のすぐ横を走る国道で、網走〜女満別〜美幌間は何度も走った国道だ。この国道39号線がこんな所まで続いているとは感慨深いものがある。ただし今日もここから先のGPSのログは途切れてしまった。残念なところだ。
 この国道39号線は隣に無料の旭川紋別自動車道が並行して走っているので交通量が少なくて走りやすい。しかしここを走る頃には空は完全に雲で覆われて真っ暗になり今にも雨が降りそうな天気になってきた。何だか昨日と同じような天気だ。まだ14時台だというのにこんなに暗くなると、走るのも落ち着かなくなってしまう。
 上川の町には国道39号線沿いにセブンイレブンがある。そしてこのコンビニが層雲峡オートキャンプ場までの最後のコンビニとなる。昨日もキャンプ場近くにセイコーマートがなくてずいぶん手前で買い出しをしたが、今日もセイコーマートには寄りたい。しかしよくよく調べてみると、ここから500mほど離れたJR上川駅前にセイコーマートがあるのを見つけ、国道を離れて駅前のセイコーマートを目指した。私にとってはそれほどまでにセイコーマートは大切なものだ。
 国道から上川駅までは500mほどだったが結構な登りがあって簡単に立ち寄ると言うわけには行かなかった。駅前まで行くとセイコーマートはあったが上川駅に行くのは初めてだったので駅に立ち寄って写真を撮ることにした。そしてセイコーマートに行くが隣にビレッジストアいろはというスーパーがあった。私はセイコーマートではなく惣菜の多いスーパーに行こうかとも考えたが、ここまで食べてきた補給食のゴミを捨てたかったのでセイコーマートにする。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
上川駅初訪問
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
本日5度目の石狩川を渡る
 夕食に備えてセイコーマートでカップ野菜とガラナとお菓子を購入する。このセイコーマートとスーパの間には小さな公園のような休憩場所があり屋根の付いたベンチがあったのでここで最後のパンを食べて休憩する。すると雨が降り出した。幸にも屋根があったので雨に濡れることはないが、今日宿泊予定の層雲峡オートキャンプ場まではここから10km以上も離れているので、雨の中を走るのは嫌だなと思う。
 休憩しているうちに雨が止んできたので15時5分に出発し再び国道39号線を走り始める。しかし国道に戻ると再び雨が降り始めた。まだ傘を差さなくていい程度の雨だったので濡れながら走ることにした。この程度の雨なら濡れるスピードよりも乾くスピードの方が早いだろう。
 本日の走行距離は145kmくらいだと計算していた。それでいくと上川からキャンプ場まではあと10kmほど。上川の町が標高340mほどなのに対してキャンプ場は標高500mほどなので160mほど登らなければならない。勾配は1〜2%と坂とは気付かないほどだが登りである事は変わりない。小雨も降っているし私は早くキャンプ場に着きたくてペースを上げて自転車を走らせた。
 本日の走行距離が145kmに達しそろそろキャンプ場が見えてくるはずだと思っていたがいっこうに見えてこない。予定の場所から2km走っても3km走っても見えてこず、気付かないまま通り過ぎたかと心配になるほどだった。雨はますます降り出すようになり、もうすぐ着くはずだと我慢してレインスーツも着ずに雨の中を走ってきたがすっかり濡れてしまった。
 予想よりも5km多く走ったところでようやく16時ちょうどに層雲峡オートキャンプ場に到着した。正直言うとホッとした。月形皆楽公園キャンプ場を6時ちょうどに出発してから150km走った。休憩を含まない平均スピードは19.6km/hと昨日よりも速かった。まさに2日連続の激走だった。そして休憩時間も含めた平均時速は15km/hだった。カメ作戦よりはずいぶん早いが、ブルベに備えて休憩時間を短くした割には2時間20分も休憩していたことになる。今日は8回休憩したので1回あたりの平均時間は17分ほど。そんなにダラダラと休憩した覚えはないが北海道自転車ツーリングではどうしてもそれくらいはかかってしまうということだろう。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
層雲峡オートキャンプ場
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
テントの底を乾かす
 この層雲峡オートキャンプ場に宿泊するのは3回目だ。1回目は16年前の2004年に宿泊している。この年は猛暑で昼間走るのが辛く、しかもこの先は三国峠を越えて糠平までキャンプ場がないことから朝の9時にキャンプ場に入ってゆっくりしていた。2回目は10年前の2010年に宿泊した。この時は北見峠を越えて白滝のキャンプ場まで行く予定にしていたが、暑さでダウンしてコースを変更し層雲峡に逃げ込んだものだ。
 今日は本当はこの層雲峡オートキャンプ場の8km先にある層雲峡野営場に泊まりたかった。層雲峡オートキャンプ場は既に2回宿泊したことがあったが層雲峡野営場には泊まったことがなかった。しかも層雲峡野営場は層雲峡のホテル街に近くキャンプ場から歩いてコンビニや温泉にも行けてしまうのだ。しかし昨年は給水設備の故障で閉鎖されていたというのを聞いていたので今年はどうだろうと心配していたら、案の定今年も閉鎖だった。仕方がない、あきらめよう。
 キャンプ場に着いた頃には雨は止んでしまったので受付を行う。昨日に続いてキャンプ場はいっぱいでフリースペースにはもうテントを張る場所がないと言う。しかし管理人さんは気の利いた人で「いっぱいだから空いてるスペースがあればどこでも張っていいよ」と言ってくれたので、とりあえず自転車でキャンプ場を一周することにした。
 確かに管理人さんの言う通り本来のフリースペースにはテントがあふれかえりチャリダーの小さなテントを張る場所もなかった。しかしそれ以外の場所ならまだまだ場所はありそうだ。最初は一番奥の駐車場の脇にテントを張ろうかと自転車を止めたが、やはり駐車場の横だと車の出入りがうるさそうだったので断念して、入口近くの通路から少し入ったところにある高台の上に陣取った。ここは今から考えるとトイレや水場に近くて、かつ人気が少ないという素晴らしい立地条件だった。
 場所を決めたはいいが、テントは昨日の月形での設営時に雨に降られて床まで濡れて昨夜はすごい不快な思いをした。私は何とかここでテントを張る前にせめて床だけでも乾かないものかとテントを逆さまにして床を乾かそうとするが、その瞬間に雨が降り出してしまいあきらめるしかなかった。今夜も濡れたままのテント床で過ごすのかと思うと気が滅入ってくる。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
雨の中テントを設営
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
立派な施設が新しく建てられていた
 雨の中、どうにかテントを設営して米を水で浸すと荷物をすべてテントの中に入れていく。そうしているうちに雨は止んでしまった。私は米を水に浸している時間を利用してシャワーを浴びに行くことにした。本来であれば涼しいだろうから2〜3日に一回しか温泉には行かないつもりでいたが、今日は最高気温が昨日に続いて23℃もあり、かなり汗をかいたのだ。そこで16時50分からシャワーを浴びに行く事にした。過去2回このキャンプ場に泊まった時にはいずれもここから6km先にある層雲峡温泉街の温泉、黒岳の湯に浸かっていたが、さすがに今日はここまで150km走って疲れていたのに加えて雨まで降っていたので温泉はあきらめてシャワーで断念するしかない。
 層雲峡オートキャンプ場はかつて層雲峡青少年旅行村という名前で呼ばれていたが、2003年に層雲峡オートキャンプ場に名前を変更した。しかしオートキャンプは可能ではあるがオートキャンプ場という名前からイメージするキャンプ場にはほど遠く、フリーサイトの周囲に周回通路があってその通路に車を止めればオートキャンプができます的な簡易なものだった。しかし私にとっては変に設営場所まで決められた規格化されたキャンプ場よりもこうした野営場のようなキャンプ場の方がありがたい。
 このキャンプ場は2004年と2010年に宿泊しているので今回は10年ぶりの訪問となる。昔はオートキャンプ場と名乗る割には設備も何もない野営場のようなキャンプ場だった。今はオートキャンプ場にありがちな区画の区切りこそないものの、入口には建てられたばかりと思われる立派な調理場とトイレ、ランドリー、シャワールームがあってびっくりしてしまう。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
施設にはコインランドリーやシャワールームが
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
シャワーを浴びる
 そのピカピカのシャワールームで気持ちよくシャワーを浴びる。ところがシャワーを浴び終えて20分後にテントに戻ろうとしたら雨が大降りとなっていた。私は雨が小降りになるのをしばらく待っていたが小降りになりそうにない。レインスーツも持っていなかったのであきらめてテントまで濡れて帰った。
 しかしテントに戻っても雨は止む気配がない。このままでは自炊もできないので私は炊事場に自転車を乗り付けて炊事場で夕食を作ることにした。幸いなことに炊事場にはテーブルがあったのでこのテーブルを有効に使わせてもらう。今日の夕食は牛丼と味噌汁とカップ野菜。17時20分から炊飯を開始。しかしお腹が空いていたので米を炊いている間にカップ野菜を食べてしまい、さらに米を蒸らしている間に味噌汁まで飲んでしまい、最後に残った牛丼だけ食べることとなった。炊事場で自炊すると後片付けが楽なのがよい。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
炊事場で自炊する
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
夕食は牛丼だ
 18時には片づけも完了しテントに撤収して旅の日記を書く。今回、旅の日記は明るいうちは書かないようにしているので暗くなってから書くのが大変だ。昨日もそうだが旅の日記を全部書くのではなく箇条書きにしておいて帰宅後に思い出しながら書くようにしている。そうしないととてもではないが現地ですべて書き切るには無理がある。
 雨は17時頃から20時くらいまでかなり降り続いた。テントを張った場所は浸水するような場所ではなかったが、17年前のテントではフライシートが全く防水の役目を果たしていないので、それがインナーテントと触れると雨漏りするのだ。案の定、インナーテントのボトムとシートとの縫い目から浸水していた。この浸水はテントを張る場所の見極めでどうにかなるものではない。もう買い換えるしかないだろう。
 今日は日曜日なので21時からは半沢直樹が放映されている。私もこのドラマは好きだったのでぜひとも見たかった。その為にスマホでワンセグを見ようとアンテナまで持参してきたが、あいにくここ層雲峡ではワンセグを受信することはできなかった。見たかっただけに残念だ。
 そう言えばコロナウイルスがもしなければ、オリンピックは7月24日〜8月9日まて行われていたはずだ。そして私の北海道自転車ツーリングは8月7日〜8月17日を予定していたので3日間は重なっている。ロンドンやリオデジャネイロの時もそうだったがオリンピックでの日本人選手の活躍をキャンプ場のテントの中で聞くととても励まされる。それが東京で開催されるのだからとても楽しみにしていたのだが残念だった。
 実は今回の北海道自転車ツーリングで1200km弱走れば、スポーツとして自転車に乗り始めてから18年間の通算走行距離が70000kmに達する。私はぜひともそれを今回の北海道自転車ツーリングで迎えたかったが、さすがに9日、いや最終日は走らないので8日で1200kmを走るには毎日今日と同じだけ走る必要があるが峠も含めるとそれは不可能に近く断念するしかない。
 今日は予想以上に暑く、昼間はそれなりに汗をかいた。そして水も自転車で走りながら2リットルほど飲んだ。ポカリスエットを飲んだからまだよかったが、これが単なる水だと体の塩分濃度のバランスが崩れて熱中症になるところだった。心配だったので塩分補給に塩飴もなめておく。
 明日の天気予報は午前中曇りで午後からは晴れそうだ。当初の計画では明日は三国峠を越えた後、糠平から幌鹿峠、白樺峠を越えて然別湖と士幌を経由して上士幌に行く予定にしていた。しかし2日連続で無茶な走りをすると無理がたたりそうだったので明日は糠平から上士幌に直接ショートカットして走行距離を90kmくらいに押さえるつもりだ。
 昨日は旅の日記を8割ほど書いたところであきらめて寝たが、今日は3時間かかってもまだ3〜4割ほどしか書けていない。このまま今日の分を書き切るまで頑張ると寝るのが間違いなく深夜になってしまうので、あきらめて寝ることにした。今回はボイスレコーダーを多用しているので概要はそこに録音しているし、書く内容は箇条書きにしているので帰宅後に書くしかないだろう。
撮影日時:2020/09/20 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
層雲峡オートキャンプ場の夜景
撮影日時:2020/09/20 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
森の中で雰囲気は良かった
 雨が止んだので夜景を撮影して21時30分に就寝する。昨日の予報では今夜の最低気温は7℃のはずだったが天気予報を見ると10℃に変わっていたのでシャツは厚手のを1枚だけにしてそれ以外は昨日と同じまま寝ることにする。昨夜は寝られなかっただけに今夜は寝られるといいな。

走行データ
走行距離   150.1km
走行時間   7時間38分
平均時速   19.6km/h
最大速度   38.7km/h
総走行距離   229.4km
天候   晴れのち曇り
最高気温/最低気温   23℃/11℃

食事
朝食   ラーメン
昼食   ペペロンチーノ
夕食   牛丼、味噌汁、カップ野菜

出費
朝(コンビニ)   おにぎり、パン   221円
昼(コンビニ)   ペペロンチーノ、パン   226円
夕(コンビニ)   カップ野菜、ガラナ、つまみ   301円
キャンプ場   層雲峡オートキャンプ場   500円
シャワー   シャワー   200円
合計   1448円

キャンプ場
名称   層雲峡オートキャンプ場
場所   層雲峡の6kmほど旭川より
  北緯43度46分17秒、東経142度54分12秒
費用   500円
設備   トイレ、炊事場、温水シャワー、コインランドリー
風呂   6km先に層雲峡
ゴミ   ゴミ箱あり
行きやすさ   簡保の宿に隣接
乗り入れ   テントまで車、バイクの乗り入れ可
特徴   層雲峡の少し手前にあるキャンプ場
  値段は高いが広くて設備はしっかりしており
  平地ばかりなのでテントはいくらでも張れる
  層雲峡のそばにもキャンプ場はあるが、駐車場から
  遠いので、ライダーやチャリダーにはお薦めしない

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