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北海道自転車ツーリング 7日目
かなやま湖〜南富良野〜かなやま湖 −つかの間の休日−
2009年08月13日

7日目の走行地図

 昨夜は夜中に一度目覚めたが、それ以外はぐっすりと眠れた。目が覚めると4時30分だった。まだ外は雨が降っていないようだ。撤収するのだったら今のうちだと思ったが、雨が降らないうちに撤収できたとしても、どうせ今日は一日雨なので、安物のレインスーツを着て雨の中を走るのも嫌だったし、雨の中の設営はもっと嫌だったので、今日はどこにも移動せずに2連泊だと決め込んで再び寝る事にした。昨夜はかなり寒く、ウィンドブレーカーを着込んで寝たはずだったが、それでも朝方は丸くならないと寝ていられないほど寒かった。
 次に起きたのは5時30分だった。すると雨がそこそこ降り出してきた。小雨ではなく傘を差さないと外に出られないくらいの雨だ。私はどうせ連泊することにしたのだし、シュラフに入ったまま雨の音を聞いていた。ところが雨の音を聞いているとどうも気になったことがあった。それは昨日テントを設営する場所を決めたとき、雨が降ることを想定して、雨がかかりにくい木立の中の少し盛り上がった場所にテントを張ったはずだった。ところがいざ雨が降り出すと、とても木立が傘の代わりをしてくれているようには思えず、雨がフライシートをしきりに叩くのだ。私はテントを張る場所の選定に失敗したかと思った。
 6時頃トイレに行きたくなったので、レインスーツを着込んでトイレに出かけようとした。ところが今回の北海道自転車ツーリングで初めてレインスーツを着て気がついた。このレインスーツにはフードがないのだ。私は焦った。どこかにフードが紛れ込んでいないかとレインスーツのポケットや袋の奥まで探したが、なかった。よく見ると、襟元にフードが収納されているわけでもないし、そもそもフードを取り付けられるようなボタンもなかった。後で知った話だが、ゴルフ用のレインスーツは傘を差す事が前提なのでフードは付いていないらしい。これでは雨の中を自転車で走るとき、頭にかかる雨粒をどうすればいいのだろう。頭にタオルをかぶってヘルメットを被ればいいような気もしたが、それでは30分に一回はタオルを絞らなければならないだろう。しかしそれくらいしか解決策はなさそうだった。しかし値段が値段だけに素材は期待できなかったが、もともとゴルフ用というだけに、通気性は予想以上に良さそうで、それだけが救われた。
 レインスーツを着て外に出ると、まずは自転車に干していた洗濯物を取り込んだ。30分も雨にさらしていたので濡れているだろうと思っていたが、自転車を止めていた付近は雨が当たりにくい場所だったようで、乾いているとまでは言わないが、濡れていると言うほどでもなかったので洗濯物を撤収しておく。そしてトイレに行って帰ってくると、テントを張った場所の状況を確認した。テントの真上だけ木立の茂みが薄くなっており、どうやらそこから雨が落ちてきているようだ。私はもっと雨を防ぐことのできる場所があれば今のうちにテントを移動させようかと付近を歩き回ったが、どこも似たり寄ったりだったので、結局今の場所のままテントを移動させることはなかった。
 テントに戻ると天気予報を確認する。どうやら北日本はどこも今日は大雨のようで今夜にかけてかなり降るらしい。もうこれではどこにも動けないだろう。これまでの北海道自転車ツーリングでは雨の日でも走るのを基本にしていたが、今回は走るコースを限定したおかげで日程に余裕があるのだし、これまで峠越えでハードな毎日を送ってきたのだから、一日くらいOFF日があってもいいではないかと思い始めた。
撮影日時:2009/08/13 08:51:31 シャッター速度:1/60 絞り:F5.6 焦点距離:29mm
かなやま湖畔キャンプ場の朝
ほとんどの人は出発していった
撮影日時:2009/08/13 10:48:14 シャッター速度:1/60 絞り:F6.3 焦点距離:29mm
昼食にラーメンを自炊する
 6時30分から早くも旅の日記を書き始める。しかしまだ朝早くて今日はほとんど何もしておらず、今日の分はすぐに書き終わってしまったので、昨日までの旅の日記を読み返して追記していく事にした。これまではこの作業を帰宅後にしていたので、ホームページの完成までに時間がかかったが、今日のこの時間を利用すればその作業が大幅に楽になる。やはり紙のノートとボールペンではなく、今回から電子メモ帳「ポメラ」を持ってきて正解だった。
 ずっと旅の日記を読み返して加筆修正し、ようやく初日の分が終わった8時30分頃、雨が止んでしまった。この時を狙っていたかのように、ライダーはもちろん、家族連れまでがテントを撤収にかかっていた。天気予報を見ると、午前中くらいは雨は降らないという予報に変わっていた。私もこれだったらテントを撤収して美瑛か富良野まで走ろうかと真剣に考えた。しかし夕方から夜にかけて大雨になるという天気予報なので、今から出発したとしても美瑛や富良野に午前中に着けるはずもなく、この安物のレインスーツを着ての雨の中の走りとなってしまうし、何より雨の中の設営はもっと嫌だ。雨が止んでいてライダーたちが元気に走り去っていく姿を見るのは辛いが、日程に余裕のあることだし、やはりここは連泊することに決めた。
 一番嫌なのは今日はほとんど雨が降らずに、明日本格的に雨が降ることだ。そうなると何のために連泊したのかわからなくなってしまう。しかし9時30分頃には再び雨が降り始め、自転車で出発しないでよかったと思わずにはいられなかった。天気予報では今日は雨時々一時止む、明日は曇り時々雨。しかも明日の降水確率は午前中は高いが、午後は低くなっているので、撤収する時は雨かもしれないが、美瑛に近づくにつれて雨は止み、設営する時は雨は止んでいることだろう。しかし周りのライダーや家族連れがみんな撤収していく中で、一人取り残されたようにキャンプ場に居残るというのは、なかなか自制心と根性のいるものだ。
 それからも雨は降ったり止んだりを繰り返した。10時30分頃、ようやく2日目の旅の日記の加筆修正が終わった。そろそろおなかが空いてきたので、雨が止んでいる間にラーメンでも作って食べることにした。外に出てラーメンを作ったが、ウィンドブレーカーを着ても外は寒くて、思わずテントの中に引きこもってしまった。ラーメンが温かくて本当においしかった。こんな日は自転車の整備でもしたいところだが、自転車にそれほど不具合が出ていなかったのと、風が強くて外がとても寒かったので、整備も断念してテントに入って旅の日記の加筆修正を続けた。
 8時30分以降、あまり雨は降らなくなってしまったので、もう一度天気予報を確認すると、今日の天気はいつの間にか曇り一時雨に変わっていた。これだったら今日は出発したのにと半分後悔したが、まあ今更言っても仕方がない。せめて無駄な時間にしないように有意義に旅の日記の加筆修正をしよう。でも午後からは雨になり、今夜一番強く雨が降って、明日9時頃雨が止むとの予報なので、それをひたすら信じることにする。
 それから3日目の旅の日記を加筆修正し、終わった時には12時になっていた。テントの外に出ても、風は強いが雨の降りそうな気配はない。私はせっかくかなやま湖に連泊しているのだから、せめてかなやま湖の周りだけでも自転車で走ってこようと考えた。そこで12時から自転車にレインスーツだけを積んでキャンプ場を出発。ついでに連泊に備えてキャンプ場の受け付けで今日の分の宿泊料金を払い、管理人のおじさんからコンビニの場所も教えてもらう。ここから一番近いコンビニは南富良野まで10kmほど走らないといけないとのことだが、かなやま湖を観光がてらに走るにはちょうどいい場所だ。
撮影日時:2009/08/13 12:11:21 シャッター速度:1/125 絞り:F9.0 焦点距離:38mm
ラベンダー畑越しに自転車を撮影
もちろんこの時期にラベンダーは咲いていない
撮影日時:2009/08/13 13:19:24 シャッター速度:1/125 絞り:F8.0 焦点距離:34mm
雨こそ降っていないが
かなやま湖には低い雲が垂れ込めていた
 12時過ぎから自転車を走らせ道道465号線を東に走る。今日は風が強く、12時だというのにとても寒く感じる。ウィンドブレーカーを着ているがそれでも寒い。かなやま湖畔キャンプ場の横にはかなやま湖畔鹿越園地ラベンダー園があったので、そこに自転車を横付けして写真を撮った。もちろん今の時期にラベンダーなど咲いていないのだが、このラベンダー園はラベンダーの季節でもあまり訪れる観光客は少ないらしく、ラベンダー畑の穴場的スポットらしい。
 少し走ると、かなやま湖を横断する鹿越大橋があったので、私はこの橋を渡りながら写真を撮った。この鹿越大橋はかなやま湖を横断するという規模の割には今にも崩れそうな気がするほど古びていた。古びた気がしたのは対岸にこれまた古びた感じの石灰石の鉱業所があったせいかもしれない。そしてかなやま湖の対岸に渡ると、そのまま南富良野を目指して東に走った。今日は東からの風なので向かい風となって走りにくいが、南富良野まで距離は大したことないので大丈夫だろう。途中で右手に見えてきた南ふらのスキー場の写真を撮り、少し迷いながらも国道38号線に合流し南富良野の町に入った。
撮影日時:2009/08/13 13:13:59 シャッター速度:1/125 絞り:F8.0 焦点距離:29mm
かなやま湖の中央部にかかる鹿越大橋
撮影日時:2009/08/13 12:18:51 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:45mm
鹿越大橋を渡る
 私は知らなかったのだが、詳細な天気予報を確認しても、どこにも南富良野はなかった。金山や占冠があるのに、なぜ南富良野がないのかと疑問に思っていたが、天気予報ではこのあたりを南富良野とは呼ばず、幾寅と呼んでいる事がわかった。たから南富良野にあるJRの駅も幾寅駅、通称幌舞駅という。なぜ町の名前に合わせて南富良野と呼ばないのか不思議なところだ。
 南富良野の町に入り、すぐにコンビニを発見した。中に入って何を買おうかさんざん迷ったが、夕方に雨が降ったら自炊が面倒になるので一応、夕食用にのり明太弁当を購入。アルコールも欲しかったので、いつものように酎ハイでも買おうかと思ったが、今日の夜は旅の日記は書き終えているし、このキャンプ場はワンセグが映らないので、今夜は夜が長くなりそうだ。そこでおもいっきり酔っぱらおうと、ウィスキーの180cc入りの小瓶を購入する事にした。本当はサントリーの山崎かローヤルあたりの小瓶が欲しかったが、そんな高価なものは当然売っておらず、せめてスペシャルリザーブかオールドと思ったが、ホワイトしか売っていなかった。それでもホワイトの小瓶が1本あれば、相当体も暖まるし、長い夜を楽しく過ごせるだろう。いつもだったら瓶は重いし捨てる場所がないので買うことはないのだが、このキャンプ場はゴミ箱が完備してあり、瓶も捨てられるようになっていたので問題ない。
撮影日時:2009/08/13 12:35:38 シャッター速度:1/125 絞り:F7.1 焦点距離:34mm
南富良野スキー場
撮影日時:2009/08/13 12:55:51 シャッター速度:1/125 絞り:F7.1 焦点距離:29mm
かなやま湖の湖畔を走る
 そしてワンセグが入らないので、この日の為に録画していた映画でも見ようと電池を購入する。映画は「ターミネイター」、「ターミネイター2」、「トルネード」、「守護神」「魔女の宅急便」など計6本をワンセグで録画していた。しかし電池がないので映画一本も見ることができないと思われたが、コンビニで単三電池を買ったおかげで、問題なく映画を見られることだろう。そして映画に付きもののポテトチップスも購入する。これでは家にいるのと変わらないが、キャンプ場でこういう生活をするのもたまには悪くないだろう。
 コンビニを出発し道の駅「南ふらの」を通過、道道465号線に入る。この道道465号線に入った頃から霧雨が降り始めた。私はしまったと思ったが、幸いなことにすぐに霧雨は止んだ。途中エジンバラ公の森公園があり、東屋があって良さそうな公園だったので立ち寄る。が、雨も心配だったので休憩することなくすぐに出発した。ここは晴れていれば休憩するには最適な公園だろう。
シャッター速度:1/250 絞り:F8.0 焦点距離:29mm
東屋もあるエジンバラ公の森公園
シャッター速度:1/160 絞り:F8.0 焦点距離:29mm
エジンバラ公の森公園から見た景色
 ちなみにこのエジンバラ公の森公園とは元東京大学名誉教授である高橋延清先生が北海道演習林で天然林の施業理論を確立し、その功績をたたえて日本学士院エジンバラ公賞を受賞されたのを記念してエジンバラ公の森公園と命名されたそうだ。
 それからも道道465号線を走り続け、13時30分にかなやま湖畔キャンプ場に戻ってきた。しかしキャンプ場に着いてもまだ雨は降りそうになかったし、昨日行き損ねた金山ダム展望台に行ってやろうと考え、今度は南富良野とは反対の金山目指してアップダウンのあるかなやま湖岸の西の端目指して自転車を走らせはじめた。
撮影日時:2009/08/13 13:44:47 シャッター速度:1/30 絞り:F3.5 焦点距離:29mm
展望台への道。落ち葉と雑草で
道路幅は自転車道なみに狭くなっていた
撮影日時:2009/08/13 13:46:55 シャッター速度:1/80 絞り:F5.6 焦点距離:29mm
展望台の手前で進入禁止に
ロープが張ってあったので
きっと人も立ち入り禁止だ
 多少のアップダウンのある湖岸の道道465号線をキャンプ場から7kmほど走ると、金山ダムの手前まで行くと展望台への入り口があった。熊出没注意の看板におびえながらも、鬱蒼と生い茂った森の中の細い道を登っていく。道道から展望台までは予想以上に短く、すぐに到着。しかし展望台へは立ち入り禁止の看板があり、ロープが張られているではないか。もともと車が入れないようにしたものと思われたが、今では人も展望台に入れないようにしてあるようだ。しかしここまで来て引き返すのも悔しかったので、ロープを乗り越えてすぐそこの展望台まで行った。さすがにここからの金山ダムの眺めはすばらしく、来た甲斐があった。
 展望台はとても広く、端から端まで100m以上ありそうだった。しかしこの展望台は立ち入り禁止なのに加えて、ダムの管理棟から丸見えの位置にあったので、あまり展望台を散策することなく、何枚か写真を撮っただけで撤収した。
 展望台手前の立ち入り禁止になっている場所から山の上の方に登っていけるような階段があった。どうやらこの階段を登った先にも展望台がありそうな雰囲気だったが、この階段はもう何年も整備した雰囲気がなく雑草でとても登れそうになかったので、これ以上先に進むのは断念する。そして登ってきたばかりの細い道を下り、キャンプ場目指して再びかなやま湖畔の道道465号線を東に走り始めた。
撮影日時:2009/08/13 13:48:09 シャッター速度:1/100 絞り:F5.6 焦点距離:29mm
これが展望台から見た金山ダムのパノラマ写真だ
 今日はかなやま湖を軽く散策するつもりで自転車を走らせていたので、ヘルメットとサイクリンググローブははめているが、パッド付きのパンツとサングラスとGPSは持たずに来てしまった。パンツの方はパッドがなくても何とかなったが、問題はサングラスの方だ。今日は今にも雨の降りそうな曇天なのでサングラスがなくても眩しくはないのだが、風がもろに目にあたるので、目が乾いて仕方がないのだ。私は少しドライアイ気味だったので、冬に長時間自転車に乗る時にはサングラスをしていても目が乾いて仕方がなく、いつも10kmおきにドライアイに一番効くと言われるドライエイドEXという目薬を差しながら自転車を走らせていた。しかし春になると湿度が上がる為か、ドライアイの現象は改善され、目薬を差さなくてもサングラスだけで走れるようになるのだが、今日はサングラスなしで走ると、雨の降り出しそうな湿度の高い天気の中を30kmちょっと走っただけだったが、それでも目が乾いてしまった。
 キャンプ場まであと2kmくらいまで来た時、キャンプ場方向の空に黒い雲がかかり、いかにも雨が降りそうになっていた。私は慌ててキャンプ場に戻り、どうにか雨に遭わずに帰ってくることができた。2時間ちょっとで32kmのかなやま湖観光だったが楽しかった。
撮影日時:2009/08/13 13:22:30 シャッター速度:1/100 絞り:F5.6 焦点距離:29mm
かなやま湖畔キャンプ場
撮影日時:2009/08/12 17:59:17 シャッター速度:1/50 絞り:F5.6 焦点距離:29mm
昨日に続いて2回目となる
かなやま湖保養センター
 テントに戻ると少し早いが温泉の支度をして昨日も入ったかなやま湖保養センターに14時25分から向かう。昨日、飲み残した寝酒があったので、それをボトルに詰めて温泉に持ち込むことにした。ところがかなやま湖保養センターに向かう途中、早くも小雨が降り始めた。間一髪だった。
 湯船に行くとまだ早い時間だったので誰もおらず、私一人で湯船にじっくりと浸かって堪能する。このかなやま湖保養センターはラドン泉風呂で有名らしい。ラドンというと放射線の被曝のように思えるが、適当量のラドンが温浴中に人体の呼吸により肺より直接血液中に、また皮膚を通して組織内に吸収されると、その強力なイオン化作用が人体の血液および組織内に働いて血液内の老廃物質の生理的代謝作用が促進され血液が浄化されるそうだ。もちろん現場でそれが体感できるわけではないが。
 そして温泉からあがると15時から旅の日記の続きを書く事にした。例によってロビーでは旅の日記を書きにくいので、昨日と同様に受付で大研修室を休憩室として使わせてもらえるよう交渉する。旅の日記と言っても今日の分はほとんど書いてしまっているので、4日目の旅の日記の加筆修正作業に入る。狭いテントの中で作業するよりも、温泉の休憩室で酒を飲みながら作業した方が、はるかに効率がいい。酒は昨日の寝酒が少し残っていたので、自転車のボトルに詰めて温泉に持ち込んでいた。
撮影日時:2009/08/13 14:26:34 シャッター速度:1/50 絞り:F4.5 焦点距離:29mm
かなやま湖保養センターの湯船
撮影日時:2009/08/13 16:54:22 シャッター速度:1/25 絞り:F3.5 焦点距離:29mm
休憩室代わりに使わせてもらった大研修室
 しかしこの作業はもともと千歳空港のラウンジで行うはずだった。今年は帰りの出発空港を千歳空港にしていたので、飛行機の離陸時間の3時間ほど前に空港に行って、それからラウンジでウィスキーを飲みながら旅の日記の加筆修正作業をするつもりでいたが、それを今することになってしまった。もっとも加筆修正するのに1日分あたり1〜2時間かかっているので、千歳空港のラウンジだけではとても加筆修正できなかったことだろう。
 2時間ほど温泉の休憩室で4日目と5日目の旅の日記の加筆修正を続け、17時10分にテントに戻ってきた。しかしテントに戻ってきても雨が降った様子はなく、完全に天気予報にだまされた感じだ。撤収前後の朝方に3時間ほどだけ雨が降り、その時の天気予報が一日雨だった事からだまされるのも無理はないが、しかし北海道自転車ツーリングの最中にこういった経験をするのもいいことだろう。これまで雨が嫌で連泊を決め込んだ事は過去二回。一回は一番最初の年、羅臼で台風に襲われてとても出発どころではなかった時。そして二回目は3年前に浜小清水で雨に遭い、博物館網走監獄を見学して時間をつぶした二回だけだ。それとは別に連泊しようとして未遂に終わったことも二回ある。一回は一昨年ポロピナイのキャンプ場でこれまた台風に襲われた時、連泊しようとしたけどキャンプ場が閉鎖になって追い出された。そしてその年の焼尻島でも雨のために連泊しようかと考えたが、結局雨は途中で止んだ為に連泊はしなかった。
 テントに戻ってくると今日の夕食はどうしようかと悩んだ。雨に備えてコンビニで弁当は買っていたものの、雨が降っていないのであれば、昼間に買った弁当は明日の道中にでも食べる事にして、今日の夕食は自炊すればいい。そこで17時15分から米を水に浸して自炊の準備をする。今日の夕食は牛丼とあげの味噌汁。しかしいつ雨が降り出してもおかしくない状況だっので、悠長に米を水に浸している時間も惜しむように短縮し、17時30分から炊飯開始。15分で炊きあげて10分蒸らして食べ始めたが、さすがにこれだけ時間を短縮すると食べられないほどではないが、芯の残ったご飯しか炊けなかった。そして18時前から食べ初めて、18時10分には片付けまで終えてしまう。
撮影日時:2009/08/13 17:29:19 シャッター速度:1/13 絞り:F4.5 焦点距離:29mm
雨が降っていなかったので夕食も自炊だ
撮影日時:2009/08/13 18:04:35 シャッター速度:1/8 絞り:F3.5 焦点距離:29mm
夜はウィスキーを飲みながら
ワンセグで映画鑑賞した
 18時10分からテントに入ってお楽しみタイムだ。私はウィスキーをロックで… いや、氷がないので水で1:1に割り、まずはそれを一気飲み。そしてワンセグで録画した洋画「トルネード」を見ながらちびちびとウィスキーを飲んだ。こんな事は北海道自転車ツーリングでは初めての経験だが、悪くはない。20時には「トルネード」も見終わり、再び6日目の旅の日記の加筆修正を始めた。
 その作業も21時には終わってしまい、再びやることがなくなってしまった。映画をもう一本見ることにして、洋画の「守護神」を21時から見始めるが、ウィスキーの濃いのを飲んだせいが無性に眠くなってきたので、途中で断念して少し早いが寝ることにした。
 結局21時になっても雨は降らず、家族連れの話し声が聞こえるいつものキャンプ場に戻っていた。結局のところ今日の朝8時30分以降はほとんど雨は降っていないので、その段階から撤収していれば、雨に降られることなく美瑛に到着していたわけだ。しかも旭川でも雨は降っていないようだったので、キャンプ場での設営も雨は降っていなかっただろう。私の予感は見事に外れ、まんまと気象庁に騙されたわけだが、まあこういう体験も悪くはないのではと、むしろ肯定的に考えていた。
 明日の予定を考えようとして、また忘れ物をしていることに気づいた。それは美瑛の観光マップだ。私はこの6月にレンタカーで美瑛に来た時に観光案内所で観光マップをもらっていた。その地図はツーリングマップルの地図よりも遙かに詳細だったので、その観光マップを元に美瑛の丘を走ろうと思っていたのだが、肝心の地図を家に忘れてしまったようだ。レインスーツ、ジャージー、洗濯物を干すロープに続いて観光マップまで忘れてしまうとは。やはり持っていく物リストを作らなければならないようだ。そこで私は時間もある事だし北海道自転車ツーリングに持っていくものリストを作成する事にした。これを元に装備をチェックすれば、今年のような多くの忘れ物は発生しないだろう。
テント関係
テント本体フライシートポール、ペグハンマー
就寝関係
マットシュラフジャージー
自炊関係
バーナーガスコッヘルマグカップ
お箸スプーンライター
ラーメンレトルト食品味噌汁レジャーシート
スチールたわし
衣服関係
サイクリングジャージーパッド付きパンツウィンドブレーカーシャツ
パンツ靴下タオルレインスーツ
シューズカバー洗剤洗濯ばさみロープ
スーパーの袋
自転車関係
ヘルメットサングラスグローブ裾バンド
アームカバーポンプボトルライト
オイル携帯工具チューブ輪行袋
サドルペダル泥よけ軍手
カメラ関係
カメラバッテリーフィルター三脚
赤外線レリーズグレーバランスシートメモリーカード
その他
ポメラ地図虫除けヘッドライト
携帯電話携帯オーディオGPSロガー充電器
髭剃り日焼け止め歯ブラシ温泉セット
うちわ風邪薬目薬アンメルツ
シャープペンシル電池

 明日はキャンプ場を出発したら南富良野に行って樹海峠を越え、富良野盆地の農道を散策して美瑛に行ってキャンプ場にテントを張り、美瑛の町に降りて観光マップのゲットと風呂に入りに行こう。最後に天気予報を確認すると、今夜も明日も明後日も曇りに変わっており、もう雨は降りそうになかった。それはそれで嬉しいのだが、何だか丸一日つぶした身の私には納得できないような気がする。しかしウィスキーの酔いが回ってきたこともあり、21時30分に就寝する事にした。昼間はあれだけ寒かったのに、夜はなぜか逆に暖かくなっている。不思議なものだが、これはウィスキーのせいではないはずだ。

走行データ
走行距離   32.7km
走行時間   1時間48分
ペダリング数   3860回
平均時速   18.1km/h
最大速度   40.0km/h
平均ペダリング数   35rpm
総走行距離   725.6km
天候   曇り
最高気温/最低気温   21℃/18℃

食事
昼食   ラーメン
夕食   牛丼、あげの味噌汁

出費
昼(コンビニ)   弁当、ウィスキー、ポテトチップス、ヨーグルト、電池   1619円
キャンプ場   かなやま湖畔キャンプ場   600円
温泉   かなやま湖保養センター   400円
合計   2619円

キャンプ場
名称   かなやま湖畔キャンプ場
場所   道道465号線のかなやま湖畔沿い
  北緯43度09分29秒、東経142度29分33秒
費用   600円
設備   東屋、トイレ、炊事場
風呂   隣にかなやま湖畔保養センターあり
ゴミ   ゴミ箱あり
行きやすさ   かなやま湖畔沿いに道道465号線を走ればすぐにわかるい
乗り入れ   不可
特徴   かなやま湖畔にある巨大なキャンプ場
  比較的整備されており、芝生もまずまず
  湖のそばにはテントを張れないが、広大な芝生と
  ほどよい木立があって優良なキャンプ場の見本のよう
  運搬時も含めて車とバイクの乗り入れができないので
  どうしても入り口付近にテントが固まる傾向があるが
  自転車で奥まで乗り付ければテントは張り放題だ
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