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北海道自転車ツーリング 17日目
弟子屈〜清里〜女満別 −アブとの戦い−
2007年08月19日

17日目の走行地図

17日目の速度グラフ
速度
17日目の高度グラフ
高度

 朝4時20分に目覚める。最近は携帯電話の目覚ましをセットしていなくても、この時間に起きれるようになってしまったようだ。今日は朝一番から乾燥機を使うつもりでいたので、乾いていない洗濯物を持って管理棟に向かう。昨日の夜に乾燥機を使用していた人達が洗濯物をそのまま乾燥機の中に入れっぱなしにしていないかと心配していたが、その心配は杞憂に終った。昨日1時間も乾燥機に入れたのに乾ききらなかった洗濯物を4時30分から乾燥機に投入する。
 管理棟の中で作業をしていた時、管理棟の中にあるコンセントでデジカメと携帯電話が充電されているのが目に入った。きっと誰かが充電しているのだろうけど、よくこんな誰でも入れる管理棟に充電の為とはいえ一晩中デジカメと携帯電話を放置できるものだと感心してしまった。これが海外なら間違いなく盗まれている事だろう。デジカメや携帯電話を人目につくところに一晩中放置して盗まれないというのは、つくづく日本は治安のよい国だと思ってしまった。
 洗濯物を乾燥機に入れている間にラーメンを自炊して食べる。もう毎朝のラーメンの自炊も完全に日課となってしまった。アウトドア用のガスが1缶では足りないだろうと、いつも使う250gの缶に加えて110gの缶も持って来ていたが、どうやら250g1缶で足りそうだ。このガスは最初のうちは減りが早いが、ガスの液体の量が半分以下になってからねばるようだ。
 今日は朝から雲一面の空だが、東の空だけは晴れているようで、森の間から朝日がわずかに見えている。しかし写真に撮るほどでもなかった。ここは森に囲まれたキャンプ場なので、朝日や夕陽に期待するのは難しそうだ。もしその気があるなら、すぐ近くに900草原があるので、そこまで行けばきれいな朝日や夕陽が見れるはずなのだが、さすがに自転車でそこまで走る気は起きなかった。
撮影日時:2007/08/19 05:22:50 シャッター速度:1/50 絞り:F4.0 焦点距離:29mm
桜ヶ丘森林公園オートキャンプ場
でのキャンプ風景
撮影日時:2007/08/19 05:50:50 シャッター速度:1/80 絞り:F5.6 焦点距離:29mm
キャンプ場を出発する
 5時過ぎに管理棟に行って乾燥機から洗濯物を取り出すが、投入前とほとんど変わらないくらいにしか乾いていなかった。どうやらこのキャンプ場の乾燥機は目詰まりしているのか、ほとんど乾燥能力がないようだ。これ以上乾燥能力のない乾燥機にお金を投入するのがバカらしくなり、洗濯物を取り出すと、あとは自然乾燥に任せる事にした。スボンを洗ってしまったので少し湿ったズボンを履くが、おそらく30分もしないうちに乾いてしまう事だろう。
 テントを撤収し5時50分にキャンプ場を出発。まず道道53号線を少し戻って900草原へ目指す。900草原は3年前にこの道を通りかかった時、720度の大パノラマという看板を見て、ぜひとも720度の大パノラマがどんな景色なのかを見てみたいと思っていた。道道53号線を少し戻ると、「感動牧場!720°の大パノラマ」と書かれた大きな標識の交差点から900草原へと向かっていった。
 交差点から登り坂が始まった。眺めのよい場所に行くには坂を登らなければならないのは仕方がないが、それにしても坂を登るのは疲れる。まだ朝一番で涼しく、かつ体力がある時なので問題ないが、これが炎天下の日中だったら太陽の日差しを遮るものもなく、大変な事になっていただろう。坂を登り続けるとしだいに景色が良くなり始め、20分も登ると900草原の展望台に到着した。
撮影日時:2007/08/19 05:58:53 シャッター速度:1/50 絞り:F5.6 焦点距離:45mm
緑の風と720度の
大パノラマを見に900草原へ
撮影日時:2007/08/19 06:21:26 シャッター速度:1/125 絞り:F7.1 焦点距離:29mm
これが噂の900草原だ
 まだ6時20分と朝早い時間だったので、もちろん観光客は誰もいない。それどころか展望台の駐車場はチェーンで封鎖されている。どうやらこれは夜中に駐車場を開放しておくと、暴走族のたまり場になってゴミを散らかされたり落書きされたりするので、夜間のみチェーンで駐車場を封鎖しているようだ。しかし朝早くに観光目的でやって来るチャリダーを締め出そうとしているわけではなさそうだったので、自転車ごとチェーンをくぐり抜けて展望台の駐車場に突入する。
 さっそく900草原の看板の前で記念撮影をしたり、雄大な景色を写真に納めたりする。360度見渡せる展望台としては、この900草原の他にも開陽台多和平がある。景色にはそれぞれ特長があり、どれも甲乙つけがたい。真の360度の展望という意味では多和平が一番いいような気もするが、開陽台のどこまでも見渡せる平原と、その奥に続くオホーツク海と国後島も捨てがたいし、900草原から見える摩周岳や雄阿寒岳、雌阿寒岳も美しい。
撮影日時:2007/08/19 06:25:10 シャッター速度:1/125 絞り:F8.0 焦点距離:29mm
900草原から見た720度の展望。残念ながら朝から曇っていた
 残念な事に空一面の曇り空だったので、あまりいい写真は撮れなかった。よく考えたら開陽台に2回、多和平に2回、900草原に1回の合計5回も来ているが、いずれも曇りばかりというのは寂しいものがある。この900草原の名前の由来は、牧場の草地面積が900haある事から名付けられたそうだ。900haと言えば単純計算で3km×3km。牧場の周回道路は全長11kmだそうだ。きっと見える範囲はすべて牧場になってしまうのだろう。昔はこの900草原にもキャンプ場があったそうだが、現在は廃止されてしまったとか。
 900草原にはパークゴルフ場があるようで、観光客は誰もいないが朝早くから何人かのゴルファーが熱心にホールを廻っていた。どうやら北海道のパークゴルフ場は無料の場所が多いようで、混雑を避けて朝早い時間にパークゴルフを楽しむ人達が多いようだ。このパークゴルフ場横の東屋でパンを食べながら少し休憩し、6時50分に900草原を出発した。
撮影日時:2007/08/19 06:29:51 シャッター速度:1/160 絞り:F8.0 焦点距離:34mm
パナソニックの派手な
サイクリングジャージを着て記念撮影
撮影日時:2007/08/19 06:38:00 シャッター速度:1/125 絞り:F7.1 焦点距離:115mm
曇ってはいたが眺めはなかなか
 先程登ったばかりの急坂を駆け下り、再び弟子屈の町まで戻った。ここでコンビニに入って今日の昼食用におにぎりとパンを購入し先に進む。弟子屈の町中を走る道道53号線は少し道がわかりにくいが、それらしき道を走っているとJR摩周駅に出たので、ここで摩周駅をバックに自転車を記念撮影する。そして摩周駅からJR釧網本線の線路を越えると国道243号線に出た。
 国道243号線に入ると、いきなり田舎道をひた走る。この弟子屈から東側の国道243号線は3年前に走った時、炎天下の中、登りが続いて苦しんだ覚えがあったので、この道を走るのは多少不安だった。しかし今日はまだ朝早くて体力があったし、気温も低くて走りやすかったので、それほど苦しむ事なく峠を登る事ができた。
撮影日時:2007/08/19 07:18:10 シャッター速度:1/160 絞り:F10 焦点距離:40mm
JR摩周駅
撮影日時:2007/08/19 07:43:33 シャッター速度:1/200 絞り:F7.1 焦点距離:200mm
国道243号線を走る
 この国道243号線の登りを走っている時、前方からライダーがやって来たので手を上げると、ライダーも手を上げて挨拶してくれた。しかしすれちがう瞬間、彼は北海道をバイクで旅するライダーではなく、陸上自衛隊のバイクに乗って移動する自衛隊の隊員だという事がわかった。でも自衛隊の隊員でも手を上げてくれたので嬉しかった。そう言えばこの国道243号線は朝から陸上自衛隊の車両が多く走っていた。きっとどこかで演習でもあるのだろう。
 国道243号線の峠を越え、少し下って多和平への入口を過ぎ、もう1つちょっとした丘を越えると道道885号線に入る。朝のうちは空一面の曇り空だったが、この頃から空が晴れ始め、太陽が顔を出すようになってきた。この道道885号線に入ってすぐのところで8時20分から休憩する。太陽が出てきたので日焼け止めを塗り、パンを食べて休憩する。
 私は休憩しながら、せっかく太陽が出てきたのだし、昨晩洗濯して全然乾いていない洗濯物を荷台に干しながら走ろうと考えた。過去の北海道自転車ツーリングではいつも荷台に洗濯物を干しながら走っていた。しかし今年は天気が悪くてほとんど晴れなかったのと、泥除けを外したおかげで荷台の上部が泥で汚れており、洗濯物を干す気にならなかったのだ。でも、洗濯物が完全に乾いてしまえば荷台が多少汚れていても叩けば汚れも取れるだろうと考え、洗濯物を荷台に干しながら走る事にした。
撮影日時:2007/08/19 08:45:07 シャッター速度:1/320 絞り:F7.1 焦点距離:259mm
どこまでも直線の続く
道道885号線を走る
撮影日時:2007/08/19 09:04:35 シャッター速度:1/320 絞り:F11 焦点距離:94mm
養老牛はミルクの里だそうだ
 8時30分に出発。しかし休憩を終えて走り始めても、ハンドルに巻いているバーテープが外れてそれを巻き直したり、写真撮影を繰り返したりと、その度に自転車を止めるのでなかなか自転車が前に進まない。特にこの道道885号線は長い直線道路がどこまでも続くので景色がよく、写真撮影したくなる場所なので仕方がない。
 養老牛まで走り、ここから道道150号線に入る。この道道150号線に入ると前方の山肌に牛の文字が大きく見えてきた。この牛という文字は養老牛の地名の牛という文字を取って山肌の草を刈り込んだそうだ。養老牛という名前はアイヌ語でエオロシ(川の中に突き出た大きな岩)から付けられたそうだ。
 さらに走ると右手に養老牛霊苑の墓石が見えてきた。しかし私がイメージしている霊苑とは大きくかけ離れている。なぜだろうと思ってよく見ると、その原因がよくわかった。それは墓石の人口密度が極端に小さいのだ。私が知っている霊苑といえば、墓石がびっしりと密集しているイメージだが、この養老牛霊苑は墓石と墓石の間隔が異常に広く、霊苑内にまばらにしか墓石が存在しないのだ。さすが北海道は墓場もスケールが広大だと感心してしまった。
撮影日時:2007/08/19 09:08:54 シャッター速度:1/200 絞り:F8.0 焦点距離:29mm
さすが北海道
霊苑も墓石がまばらだ
撮影日時:2007/08/19 09:11:52 シャッター速度:1/320 絞り:F8.0 焦点距離:170mm
道道150号線に入ると
「牛」の文字が見える
 道道150号線に入ってしばらく進むと、やがて緩やかな登りが始まった。ここから裏摩周展望台を目指して標高420mの清里峠を越えるのだ。道道150号線に入って5kmくらいのところで道端に自転車を止め、9時35分から10分ほど、おにぎりを食べながら休憩する。おにぎりを食べている時、2〜3匹のアブにまとわりつかれたが、その時は深く考える事なく手で払いのけて追い払っていた。
 9時45分に出発し、再び緩やかな登り坂を登る。走り始めてすぐに、再びアブが数匹飛んできて顔のまわりを飛び回り始めた。私は何とかアブを払いのけようとするが、蚊と違ってアブは動きが早く、手で払いのけてもひらりと身をかわしてすぐにまた顔のまわりを飛び始める。私は数匹ならいいやと半分あきらめながら走り続けると、私のまわりにまとわりつくアブの数はますます増えていった。5〜6匹のアブが顔のまわりを飛び回るようになった頃、ふと気付いた。今は北に向かって走っているので自分の影は進行方向の前方に伸びている。その路面に延びる自分の影を見ると、背後にすさまじい数の物体の影が飛び回っているのだ。私は恐る恐る後ろを振り返ると、そこには20〜30匹ほどのアブが飛び回っていた。
 私は恐くなり、どうにかこのアブを振り切ろうと自転車のスピードを上げて全速力で走った。とろが今日は若干の追い風という事もあって、20km/hで走ってもアブは追い付いて来る。急ではないとはいえ、緩やかな登り坂でもフル装備の自転車で20km/h以上のスピードで走るのは大変だ。私はこのままアブに襲われるよりは、道道150号線を引き返して、別の道でオホーツク海側に出ようかとも考えた。しかしこの道道150号線は過去に何人ものチャリダーが走っているはずだし、ここだけ我慢すれば裏摩周展望台や神の子池に行けるのだと考え、そのままアブの襲撃に耐えながら走り続ける事にした。
 この道道150号線の清里峠は全体的に養老牛側の登りは緩やかで、所々フラットな部分もあったので、そのフラットな部分で何とか25km/hのスピードで走り、アブを振り切る事ができた。しかしフラットな部分はごく一部で、それからもスピードを20km/h以下に落すと、すぐにアブが1匹2匹とどこからともなくやって来るので、がむしゃらに全速力で走り続けた。
 どれだけ走っただろう、アブから逃げる事ばかりに気を取られていたので、気が付いたら清里峠の頂上に着いていた。私はさすがにここまで全力疾走していたので疲れてしまっていたが、裏摩周展望台まであと3kmの標識があったので、休憩せずにもう少しだけ頑張るって走る事にした。
 10時10分から道道150号線の裏摩周展望台への道に進んでいく。走り始めて最初の数百mは比較的登りも緩やかだったので裏摩周展望台に行くのも楽勝に思われた。しかし途中から登りの傾斜が一気に急になり、10%は越えているだろう急坂になった。私はギアを一番軽くして、それでも道幅いっぱいを使って蛇行しながら急坂を登った。
 そんな時に限って再びアブが1匹2匹と飛んできた。先程は登り坂が緩やかだった事もあってスピードで何とか振り切ったが、この急坂ではとても振り切る事はできない。やがてアブは大挙して押し寄せ、私のまわりは20〜30匹のアブが飛び回る状況となってしまった。しかも先程はスピードが早かったのでアブも飛び回るだけだったが、今はスピードも遅いのでアブは足や腕、手に好きなだけとまるようになった。私は刺されないように必死で払いのけるが、一瞬飛び去るだけですぐにまた舞い戻ってくる。それに急坂を登っている時に片手ハンドルで体中にとまっているアブを払いのけるのはとても疲れてしまう。見えている部分だけでこれだけとまっているのだから、見えていない背中などにはもっととまっている事だろう。急坂を登るチャリダーはアブにとってまさに絶好のカモだ。
 私はこの状況を打破する為には、Uターンして登ってきた急坂を駆け降りるしかないような気がしてきた。そうすれば40km/hはスピードが出るのでアブを一気に振り切る事ができる。私はどうしようかと本気で考えたが、やはりせっかくここまで来て裏摩周展望台を断念するのはあきらめきれず、大量のアブに襲われながら裏摩周展望台への急坂を登り続けた。よく考えたら私は虫除けのスプレーを持っているのだから、それを使えばよかったのだが、残念な事にそんな発想はまったく思い浮かばなかった。
 10時30分にようやく標高585mの裏摩周展望台に到着。駐車場に自転車を止めると、近くにいた観光客は私があまりにたくさんのアブを引き連れていたので逃げ出してしまった。私も駐車場に自転車を止めると走ってアブから逃げ、展望台に着いた時にはどうにかアブを振り切る事ができた。これだけ多くのアブに襲われながら刺されなかったのは不幸中の幸いだろう。
撮影日時:2007/08/19 10:33:09 シャッター速度:1/125 絞り:F7.1 焦点距離:29mm
裏摩周からの眺め
撮影日時:2007/08/19 10:43:23 シャッター速度:1/125 絞り:F7.1 焦点距離:29mm
アブの多かった裏摩周
 摩周湖を見るなら裏摩周展望台が一番いいと聞いていたが、実際に裏摩周展望台に行ってみると、木が邪魔をして摩周湖全体を見渡す事はできなかった。裏摩周展望台は第一展望台第三展望台より標高が100mほど低く、その分だけ霧の影響を受けにくいという話だが、今日のような晴れの天気ではあまり関係ない。個人的には荒々しい山肌の見える第一展望台や、調和の取れた美しさをかもしだす第三展望台の方がいいような気がする。それにしても霧で有名な摩周湖に3年前と今回の2回来て、2回とも晴れというのは運がいいのかもしれない。
 展望台を降り駐車場に戻る。さすがに急坂をアブと戦いながら登ってきたので疲れてしまい、木陰でパンを食べながらしばし休憩する。他の観光客は「ここはアブが多い」としきりに言っていたが、そんな1匹や2匹のアブなど多いうちには入らないだろう。もっともその1〜2匹のアブも、もしかしたら私が引き連れてきたアブかもしれないが…
 パンを食べながら木陰でしばらく休憩し、10時45分に出発する。再び先程のアブに襲われた道を走るが、帰りは下りなのでアブに襲われる事もなく一気に急坂を下る。出発からわずか5分で清里峠を過ぎ、道道1115号線に入る。道道1115号線に入っても下りは続き、一気に駆け降りた。そして裏摩周展望台から10kmほど下ると11時5分に神の子池への入口に到着した。
 道道1115号線から神の子池へはダートだと聞いていたので覚悟はしていたが、入口から入るといきなり急な登りのダートが待っていた。しかも再びアブが1匹2匹と飛び回り始めた。私はさすがにダートの急坂を見てうんざりしてしまい、もう引き返そうかと考えてしまった。それでもこの神の子池には数多くのチャリダーが訪れているはずだし、彼らもこのダートの急坂を登っているはずだと考え、自分も頑張って登る事にした。
 幸いな事に急坂だったのは最初の100mほどだけで、それ以降は比較的フラットで砂利のしまったダートになった。アブも1〜2匹から増える事はなく、引き返さなくて良かったと思ってしまった。それでも昨日に続いて再びダートを走る事になってしまい、今回の北海道自転車ツーリングではダートを走らないつもりでタイヤを700−23Cという細いタイヤを履いていたのが裏目となってしまったようだ。
 森の中のダートを2kmほど走ると森が開けて駐車場が見えてきた。11時15分にようやく神の子池に到着。神の子池は看板が奥の方にあり自転車を立てかけて写真撮影する事ができない。仕方なく自転車を倒して写真撮影するが、さすがに倒した自転車では絵にならなかった。
撮影日時:2007/08/19 11:34:19 シャッター速度:1/125 絞り:F7.1 焦点距離:29mm
これから神の子池へのダートに突入する
撮影日時:2007/08/19 11:16:17 シャッター速度:1/100 絞り:F5.6 焦点距離:29mm
ようやく神の子池に到着
 入口で自転車の写真を撮った後、駐車場に自転車を止めて神の子池に向かう。神の子池は周囲220mの小さな池で、湖の底まで透き通るエメラルドブルーはとても美しい。しかも今は太陽の光が神の子池の底まで照らし出していて、美しさをかもしだしていた。神の子池は浅く見えるがそれは透明度が高いから浅く見えるだけであり、実際には水深5mもあるそうだ。
 この神の子池は摩周湖の伏流水と言われており、神の子池には流れ込む川もないのに1秒間に140リットルもの水が湧き出している。摩周湖は流れ込む川も流れ出す川もないのに水位が変らないのは、摩周湖と神の子池が地下でつながっているからだと言われる。しかも水温は常に8℃を保っており、神の子池に沈む倒木がまるで化石のようにいつまでも腐らないのは神秘的ともいえる。
 今日は神の子池を訪れる観光客も少なかったので、誰もいないエメラルドブルーに輝く神の子池の写真を撮ろうとカメラを構えると、いきなり横から割り込んできた女の人がカメラを構えている私の目の前に立ちふさがって写真を撮り始めた。あまりの大胆不敵な行動に呆れ返っていると、彼女の連れの女の人が彼女に注意してようやく彼女は私の存在に気付いたようで逃げるように走り去っていった。私はあまりに腹立たしくて大きな声で彼女を笑い飛ばしてやった。
撮影日時:2007/08/19 11:19:05 シャッター速度:1/25 絞り:F3.5 焦点距離:29mm
これが神の子池だ
撮影日時:2007/08/19 11:18:20 シャッター速度:1/30 絞り:F3.5 焦点距離:29mm
エメラルドグリーンの美しかった神の子池
 神の子池をぐるりと一周して11時25分に神の子池を出発する。再び2kmのダートを走り道道1115線を目指す。先程登った急坂にさしかかった時、ライダーの一団がやって来た。さすがのライダー達もダートの急坂を登るのは苦労しているようで、ロードのバイクでよろけながら走っていた。
 11時35分に道道1115号線に戻り再び下り始めた。このあたりは基本的に下りだが、今日は北からの風が吹いているので向かい風だ。そんな道道1115号線を10kmも下ると、12時ちょうどにJR緑駅に到着した。この緑駅は3年前に東北学院大学のチャリダーの面々が待ち合わせしていた場所だ。せっかくだから私も道道1115号線を離れて駅前まで行ってみた。駅前にはのどかな公園があり、思わずテントを張りたくなってしまう。ここなら待ち合わせ場所としては最適だろう。ちょうど緑駅に列車が来たので駅舎を撮影して出発した。
 緑駅からさらに道道1115号線を北上する。この緑駅から北の道道1115号線の2km西には国道391号線が走っている。私は今夜は女満別湖畔キャンプ場に泊まるつもりでいたので、早目に道道1115号線から国道391号線に移るつもりでいた。ところが緑駅から道道1115号線を北上すると、国道391号線があるはずの西側には山がそびえ立ち、どう見ても山越えしないと国道391号線に行けそうにない。私は山越えで近道するくらいなら平地を大回りした方がいいだろうと考え、国道391号線ではなく、そのまま道道1115号線を走り続ける事にした。
撮影日時:2007/08/19 11:58:17 シャッター速度:1/80 絞り:F7.1 焦点距離:45mm
JR緑駅
撮影日時:2007/08/19 12:04:45 シャッター速度:1/125 絞り:F7.1 焦点距離:29mm
道道1115号線の左側は
ずっと山が続いていた
 右手にJR釧網本線を見ながら、どこまでも続く長い直線を走り続けると、12時25分に札弦に到着した。木陰でパンを食べながら休憩し、この先どうするかを考えた。道道944号線、道道250号線と乗り継いで国道244号線に出る最短ルートを走ろうかとも考えた。しかし私は過去5回の北海道自転車ツーリングで道東には何度も来ていながら、一度も清里には行った事がなかったので、一度は清里に行ってみたいと思っていたのだ。せっかくここまで来たのだし、足を延ばせば清里まではすぐなのだから、行ってみようと考えた。
 12時30分に札弦を出発。さらに道道1115号線を北東に進む。右手に標津岳や斜里岳などの美しい知床連山が見えるようになってきた。今日は見事に晴れているし、写真映りもよかったので、そこかしこで自転車を止めて写真を撮った。しかしこのあたりから向かい風が強くなり、やっぱり清里まで寄り道せずに最短コースで女満別を目指せばよかったと思ってしまう。
撮影日時:2007/08/19 12:38:32 シャッター速度:1/200 絞り:F9.0 焦点距離:29mm
清里から見た知床連山のパノラマ写真
 逆風に苦しみながらも道道1115号線を走り続けると、12時55分にようやく清里に到着した。今日は暑かったので、コンビニでおにぎりとアイスクリームを購入し、店の前でアイスクリームを食べる。13時ちょうどにコンビニを出発。
 清里という名前から私がイメージしていたのは、山梨の清里のようなきれいなリゾート観光地をイメージしていたが、まさにそんな感じの町で、近くにあるいかにも北海道の寂れた田舎町といった感じの斜里町や小清水町とはまったく異なっていた。北海道で例えるなら、それはまるで美瑛の駅前のような感じだった。ただ町並みは立派だったがJR清里駅の駅舎は町並みに似合わずショボかった。
 このまま道道1115号線を走り続けると斜里まで行ってしまうが、さすがに斜里まで走ると遠いので、清里の町を抜けたところからJR釧網本線の踏切を渡り、国道244号線を目指して農道に入り北上する。このあたりは私の好きな小清水と斜里の間の農地で、景色がよかった事もあり写真を撮りつつ走る。今日はよく晴れているので海別岳がよく見えた。
撮影日時:2007/08/19 13:09:25 シャッター速度:1/200 絞り:F6.3 焦点距離:320mm
JR釧網本線の踏切を渡る
撮影日時:2007/08/19 13:14:40 シャッター速度:1/200 絞り:F9.0 焦点距離:29mm
右に斜里岳、左に海別岳を見ながら走る
 国道244号線に抜けるのではなく、このまま斜里と小清水の間の農道を西に走るつもりでいたが、西に走る道が途中でT字路にぶつかったりして、何度か北に走るうちに、いつの間にか国道244号線に出てしまったので、そのまま国道244号線を走る事にした。
 国道244号線を走っていると止別駅への標識があった。私は今日も町道オホーツク海岸道路を走るつもりでいたので、迷わず止別駅に向かって右折する。止別駅に来たついでに自転車を止めて駅舎の写真を撮った。ところがこの止別駅の駅名の書かれた表示板には「人の出逢いに別れを止める こりんごの浜波は純白の色」と書かれている事に気付いた。どういう意味かはわからなかったが、何となく写真を撮っておく。
撮影日時:2007/08/19 13:28:52 シャッター速度:1/125 絞り:F7.1 焦点距離:94mm
海別岳と牧草ロールを
バックに自転車を撮影
撮影日時:2007/08/19 13:55:01 シャッター速度:1/125 絞り:F8.0 焦点距離:38mm
人の出逢いに別れを止める
こりんごの浜波は純白の色
 止別駅で列車の時刻表を見ると、原生花園駅には14時51分に下り列車があるのを確認。今は13時55分だから、のんびり走っても原生花園駅でフレトイ展望台をバックに列車の写真を撮るのは十分間に合いそうだ。
 止別駅から町道オホーツク海岸道路に入り、海辺のJR釧網本線と農地に囲まれた景色のよい道を走る。4日前にこの道を走った時も晴れていたが、今日はさらに晴れていて知床岳がきれいに見えた。途中、併走するJR釧網本線から列車が走ってくるのが見えたので、カメラを構えて写真を撮ったが、列車に気付いてから通り過ぎるまでに時間が短かったので、残念ながらあまりいい写真は撮れなかった。
撮影日時:2007/08/19 14:05:05 シャッター速度:1/125 絞り:F7.1 焦点距離:94mm
晴れたオホーツク海岸道路を走る
撮影日時:2007/08/19 14:10:37 シャッター速度:1/100 絞り:F7.1 焦点距離:64mm
とうきび畑と知床岳
 町道オホーツク海岸道路を抜け、14時20分に道の駅「はなやか浜小清水」に到着。しかし今は道の駅には用はないのでそのまま素通りし、隣にあるフレトイ展望台に行く。フレトイ展望台のふもとに自転車を止めてフレトイ展望台まで登っていくと、展望台で凧を上げているおじさんがいた。何で今時凧を上げているのだろうと思ってよく見ると、凧にはデジカメが吊り下げられているのが目に入った。どうやらおじさんは凧を使って空中写真を撮ろうとしているようだ。こんな凧でデジカメが持ち上がるのか疑問だったが、おじさんは見事なまでにデジカメのぶら下がった凧を上げていた。おじさんに上空からきれいな写真が撮れますかと尋ねると、あっさり「撮れるよ」との答えだった。それほど特殊な技術はいらないのかもしれない。
撮影日時:2007/08/19 14:22:20 シャッター速度:1/250 絞り:F10 焦点距離:29mm
フレトイ展望台から見たオホーツク海のパノラマ写真
 フレトイ展望台でオホーツク海や涛沸湖、知床連山のパノラマ写真を撮影し、自転車に戻る。今日はよく晴れていて暑かったのと、そろそろ夕方が近づいてきており、太陽の高度が低くなって顔に直接太陽の光が当たるようになってきたので、フレトイ展望台の隣にある浜小清水前浜キャンプ場の炊事場でタオルを濡らしてほっかむりに被り、日焼け止め代わりに走る事にした。この濡れタオルを顔に巻いて走るのは過去に何度も経験しているが、暑い時にはこれに限る。
 フレトイ展望台から国道244号線を少し走ると、展望牧舎が見えてきた。私はこの涛沸湖とオホーツク海に挟まれた国道244号線を、過去5回の北海道自転車ツーリングで10回以上走ってきて、展望牧舎の写真は何枚も撮ってきたが、展望牧舎には一度も入った事がなかった。この展望牧舎は中に入る事ができると聞き、ぜひとも入ってみようと今回初めて立ち寄る事にした。
撮影日時:2007/08/19 14:35:20 シャッター速度:1/250 絞り:F10 焦点距離:94mm
展望牧舎には馬が戯れていた
撮影日時:2007/08/19 14:36:42 シャッター速度:1/125 絞り:F9.0 焦点距離:38mm
涛沸湖にて
 展望牧舎とは馬を飼っている牧舎が展望台にもなっており、その展望牧舎に観光客が自由に入る事ができるのだ。おそらく夜間や雨の日は馬達は牧舎で休んでいるのだろうけど、昼間は自由気ままに牧草地に出払っているので、展望牧舎はもぬけのカラだ。それでも私は展望牧舎というくらいだから、さぞかし眺めがよいのだろうと期待しながら展望牧舎に向かった。しかしこの展望牧舎を訪れる人は少ないようで、展望台に登る階段にはクモの巣が張ったままになっていた。それでも展望台に登って涛沸湖の写真を撮るが、少し階段を登った程度では、眺めがよいと言うほどではなかった。
撮影日時:2007/08/19 14:39:51 シャッター速度:1/200 絞り:F9.0 焦点距離:29mm
展望牧舎から見た涛沸湖のパノラマ写真
 展望牧舎を出発すると小清水原生花園はすぐそこだ。14時45分に小清水原生花園に到着。あと6分で網走から列車がやって来るので、踏み切り横の私の指定席で列車を待った。しばらく待っていると網走から列車がやって来た。列車は原生花園駅に停車し、乗客を何人か下ろすと再び釧路目指して走り始めた。今日は晴れていたのでフレトイ展望台と知床連山をバックに、とても絵になる写真を撮る事ができた。
撮影日時:2007/08/19 14:49:36 シャッター速度:1/320 絞り:F8.0 焦点距離:320mm
原生花園駅にやって来た列車
撮影日時:2007/08/19 14:51:19 シャッター速度:1/400 絞り:F10 焦点距離:320mm
海別岳とフレトイ展望台を
バックに列車を撮影
 列車の撮影を終え、15時に小清水原生花園を出発。国道244号線をひたすら西に走る。今日はずっと北からの風だったが、夕方が近付いた頃から東からの4〜5m/sの風に変わり、追い風となってとても走りやすかった。北浜駅にさしかかった時、4日前に続いて喫茶停車場で停車場ランチを食べようかと考えたが、ここで食事をしてしまうと女満別湖畔キャンプ場での最後の夕食が食べられなくなりそうな気がしたので、ここは我慢する。
 それからも自転車を走らせ続け、鱒浦駅近くのJR釧網線のトンネルのそばの流氷街道鱒浦で15時25分から5分間休憩する。さすがに休憩なしで走り続けていると腰が痛くなってくる。きっと重いデジタル一眼レフのカメラをウェストバッグに入れて腰に巻いているからだろう。
撮影日時:2007/08/19 14:53:18 シャッター速度:1/250 絞り:F10 焦点距離:29mm
小清水原生花園にて記念撮影
撮影日時:2007/08/19 15:49:14 シャッター速度:1/80 絞り:F5.6 焦点距離:29mm
いつも撮影する網走駅
 さらに国道244号線を走り、15時50分に網走の町に入る。網走の町でいつものように網走駅の看板の前に自転車を乗りつけ記念撮影。一体ここで何回記念撮影した事か。網走駅を出発すると気温計があったので見てみると、29℃を示していた。確かに今日は暑いが29℃という事はないだろう。きっと26〜27℃くらいのはずだ。
 網走の町を抜け、国道39号線に入ると、すぐに呼人浦キャンプ場だ。ここではいつものようにライダー達で賑わっているのだろうと思っていたが、今日はそれほどでもなかった。おそらく時期的にお盆を過ぎてライダーが減ってしまった事と、キャンプ場が有料化されたので敬遠するライダーが増えたのだろう。それでもテントの横までバイクで乗りつける事ができる数少ないキャンプ場として、まだライダーに人気がある方だろう。
撮影日時:2007/08/19 15:54:51 シャッター速度:1/320 絞り:F8.0 焦点距離:320mm
今日の気温は29℃だ
撮影日時:2007/08/19 16:28:13 シャッター速度:1/160 絞り:F8.0 焦点距離:29mm
女満別近くの丘で
 呼人浦キャンプ場からも国道39号線を南に走る。女満別が近付く頃には、もう時間も16時30分になり、走行距離も150km近くになってきたので、どこかで休憩しようと考えた。近くに道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」があるはずだから、そこで休憩しようと考えた。しかしよく考えたらこの道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」のすぐ近くにメルヘンの丘があると聞いていた。私はこの道を過去に4回走っているが、そんな丘がある事はまったく知らなかった。そこで今回ばかりは注意深く自転車を走らせていると、道の駅の少し手前にちょっとしたパーキングがあり、そこから少し盛り上がった丘の上の木を見渡す事ができる場所があった。これがメルヘンの丘だった。
 もう16時30分を過ぎており完全に夕方で太陽は西に傾いていたが、夕日に映えるメルヘンの丘を撮影する。丘が少し盛り上がっているので、丘の後ろには空しか見えず、そこに7本の木が並んでいるのはまた何とも言えない良さがある。私はメルヘンの丘をバックに自転車を撮影する。あまりにきれいだったので、明日の朝もう一度撮影しに来る事にしよう。
撮影日時:2007/08/19 16:34:51 シャッター速度:1/250 絞り:F10 焦点距離:38mm
夕暮れのメルヘンの丘
撮影日時:2007/08/19 16:38:07 シャッター速度:1/250 絞り:F8.0 焦点距離:29mm
道の駅近くにある女満別メルヘンの丘
 メルヘンの丘でしばらく休憩した後、女満別湖畔キャンプ場を目指して再び出発する。この近くには朝日ヶ丘展望台という見晴らしのよい展望台もあったが、ここは往復10kmも走らなければならないので、明日の朝にでも行く事にしよう。
 国道39号線を走り、ようやく女満別の町に到着した。夕食の材料を買い込む為、コンビニに立ち寄る。今夜が最後の夕食になるので少し豪勢にしようと考えていたが、結局買ったのは中華丼と卵スープとカップサラダにヨーグルトを買っただけで、いつものメニューに加えて卵スープとヨーグルトが豪勢なだけだった。
撮影日時:2007/08/19 17:03:34 シャッター速度:1/60 絞り:F5.6 焦点距離:29mm
いつ来ても雰囲気のよい網走湖
撮影日時:2007/08/19 17:04:43 シャッター速度:1/250 絞り:F5.6 焦点距離:29mm
いつものように最終日は
女満別湖畔キャンプ場
 コンビニで買い出しを済ませ、17時ちょうどに女満別湖畔キャンプ場に到着。受付を済ませいつもの指定席へ向かう。指定席とは通路と湖岸との間にある木の根元の少し小高くなった芝生の上で、ここが女満別湖畔キャンプ場で毎回私がテントを張る場所なのだ。困った事に私の指定席の近くに家族連れがテントを張っており、既に騒ぎ始めていた。私は家族連れを避けて別の場所に行こうかとも考えたが、行くあてもなく結局いつもの指定席にテントを張った。
撮影日時:2007/08/19 17:05:58 シャッター速度:1/250 絞り:F5.6 焦点距離:29mm
網走湖をバックに記念撮影
撮影日時:2007/08/19 17:36:13 シャッター速度:1/100 絞り:F4.5 焦点距離:29mm
いつもの指定席にテントを張る
撮影日時:2007/08/19 17:38:52 シャッター速度:1/80 絞り:F6.3 焦点距離:29mm
網走湖のパノラマ写真
 テントを設営すると17時30分から米を水に浸して自炊の準備をし、その間、夕陽の撮影に行く。夕陽にはまだ時間的に早いが、今日は西の空に少し雲が出ているので、いつ太陽が雲に隠れてもおかしくない。そこで今のうちから撮影に向かおうというわけだ。女満別湖畔キャンプ場の網走湖湖畔には桟橋がある。ここは時々閉鎖されているが、今日は解放されていたので、桟橋の先まで行って夕陽を撮影する。今日はなかなか見事な夕陽を撮る事ができたようだ。
撮影日時:2007/08/19 17:46:43 シャッター速度:1/400 絞り:F13 焦点距離:29mm
雲の切れ間から夕陽が顔を出した
撮影日時:2007/08/19 17:50:36 シャッター速度:1/250 絞り:F11 焦点距離:115mm
黄金色に燃える網走湖
撮影日時:2007/08/19 17:56:08 シャッター速度:1/800 絞り:F13 焦点距離:320mm
最終日を締めくくる夕陽のショー
撮影日時:2007/08/19 17:58:24 シャッター速度:1/200 絞り:F8.0 焦点距離:29mm
網走湖に沈む夕陽
 18時には太陽が沈んでしまったので、18時から自炊を開始する。今日は最後の夕食なので、少し豪勢に中華丼と卵スープにカップの野菜だ。18時30分から湖畔のベンチに座り、夕焼けを見ながら夕食を食べる。いつもながらここは雰囲気が良く、落ち着くキャンプ場だ。晴れていればここは最高のキャンプ場だ。雨が降ると雨宿りできる場所がないし、水はけも悪いので最悪ではあるが…
撮影日時:2007/08/19 18:04:48 シャッター速度:1/125 絞り:F6.3 焦点距離:64mm
夕焼けの中の自炊風景
撮影日時:2007/08/19 18:06:16 シャッター速度:1/125 絞り:F5.6 焦点距離:53mm
女満別湖畔キャンプ場の夕景
 後片付けも終り、19時からキャンプ場隣にある女満別温泉「ホテル山水」に歩いて行く。この温泉は美人の湯と言われるように、アルカリ性が強くて肌がツルツルになるのが嬉しい。露天風呂に浸かってゆっくりした後、休憩室で19時30分から旅の日記を書く。このホテル山水は夜の23時まで営業しているので夜遅くまでのんびりと旅の日記を書く事ができるのがありがたい。
 21時10分にテントに戻ると、食事時はうるさかった家族連れはもう既に寝静まったようで静かになっていた。温泉の休憩室で旅の日記を書き終えてしまったので、テントに戻ってもやる事もなく、明日の予定を考えてみた。当初の予定では美幌峠まで走るつもりでいたが、それは昨年も走ったし、今年は女満別の朝日ヶ丘展望台とメルヘンの丘、そして網走湖を一周してびほろ温泉後楽園のプールで泳ぐ事にしよう。その為に今回の北海道自転車ツーリングでは水着と水中メガネまで持参したのだから、これを利用しない手はない。
 今日は比較的暖かいので、寒さ対策にはそれほど気にせずに眠る事ができそうだ。18日間の旅も明日で終りを迎えようとしている。前半は本当に雨ばかりでどうなる事かと思っていたが、後半になってようやく晴れの日が多くなってきた。今年は身体的な問題も少なく、自転車はバーテープやブレーキシュー、タイヤの減りなどの心配事はあったが、それもどうやら乗り切る事ができそうだ。そんな事を考えながら22時に就寝する。

走行データ
走行距離   151.5km
走行時間   8時間10分
ペダリング数   19600回
平均時速   18.5km/h
最大速度   47.7km/h
平均ペダリング数   40rpm
総走行距離   1767.6km
天候   曇り後晴れ
最高気温/最低気温   23℃/17℃

食事
朝食   ラーメン(自炊)
昼食   パン、おにぎり
夕食   中華丼、卵スープ、カップ野菜

出費
朝(コンビニ)   パン、おにぎり   218円
昼(コンビニ)   おにぎり、アイスクリーム   172円
夕(コンビニ)   サラダ、ヨーグルト、卵スープ、ラーメン、中華丼、寝酒   735円
キャンプ場   女満別湖畔キャンプ場   300円
温泉   女満別温泉「ホテル山水」   390円
温泉   ジュース   150円
合計   2015円

キャンプ場
名称   女満別湖畔キャンプ場
場所   女満別駅裏
  北緯43度55分02秒、東経144度10分09秒
費用   300円
設備   トイレ、炊事場
風呂   隣に温泉旅館2軒あり
ゴミ   ゴミ箱なし
行きやすさ   女満別駅を目指せばすぐ
乗り入れ   車、バイクの乗り入れ可
特徴   女満別駅裏のキャンプ場
  とても広くて湖畔沿いで景色もいい
  ファミリーには絶対にお薦めできない
  昼間はしじみ取りの観光客で賑わう
  蚊も少なくてゆっくりくつろぐには最適
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