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北海道自転車ツーリング 8日目
中標津〜中標津 −暴風雨−
2020年09月26日


 昨夜はいつもより少し遅い22時30分に寝た。途中何度か目覚めた時はすごく雨が降っていた。テント泊でなくてよかったと思ってしまう。私の17年前のテントではこの雨には耐えられないだろう。いや、それ以前に地面が湖になっているに違いない。
 目が覚めたら5時10分だった。もう完全に日の出と共に生活するリズムができてしまったようだ。体温を測ると35.5℃、いやそんな低いはずはない。もう一度測定すると35.8℃だった。今日も問題なし。どうやらコロナウイルスに感染することなく北海道自転車ツーリングを終えることができそうだ。
 いつものキャンプ生活だと朝起きて体温を測ったら真っ先にするのはテントを開けて外の様子を見ること。天気や周囲の明るさ、朝日が見られそうかどうかなど。今日は部屋の電気を付けるところから始めてしまった。これが雰囲気をぶちこわしにした。北海道自転車ツーリングで朝電気を付けるところから始めてはいけないと実感する。
 外は相変わらずの雨。小雨になることはなく必ず傘を必要とするくらいの雨は降っていて時折激しい雨や強い風が吹いている。天気予報を見ると今日1日ずっと雨で中標津には大雨・雷・強風・濃霧注意報が出ていた。キャンプ場のフリーサイトは雨でぬかるんでどこも水浸しだった。こんな日にテントを張っていたら大変なことになっていただろう。
撮影日時:2020/09/26 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
朝から雨は降り続いた
撮影日時:2020/09/26 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
ロッジ内でテントを干す
 台風12号は40時間ほど前に千葉県の南東300kmほどの海上で温帯低気圧に変わったというのに、温帯低気圧に変わってからもこれだけ威力を発揮するのだからすさまじい。これでは台風と変わらない。
 今朝の最低気温は11℃とそれほど寒くはなかったのだが、朝になっても気温は上がらずロッジの中にいても寒さを感じる。寝ている時はシュラフにくるまればよかったのだが、起きているときにはそういうわけにもいかないので、上はシャツ2枚に寝間着用のジャージーとサイクリングジャージの計4枚、下はタイツに寝間着用のジャージーにズボンというかなり重ね着をすることとなった。自転車で走っている時は自身が発熱するので薄着でもそれほど寒くないが、動かないでいると発熱しないので重ね着しないと寒く感じてしまう。
 朝起きてから1時間ほど旅の日記を書いていたが、普段の北海道自転車ツーリングの生活を壊したくなかったので7時から朝食を食べることにした。食材は昨日たくさん購入していたので何を食べようかと考えたところ、ちょっと多く買いすぎたのではないかという気になってきた。
 明日の朝は調理したくないのでペペロンチーノとパンを食べるとして今日の朝はラーメン、間食にパンを挟んで昼もラーメン、夜はご飯を炊いて豚丼にすれば大量のお菓子は余ってしまうが何とか食べ切れそうだ。昼は中標津の町に出て昨日食べることができなかった食事処やまやで何かボリュームのあるものでも食べようかと思っていたが、ちょっと無理そうだ。
撮影日時:2020/09/26 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
ラーメンを自炊する
撮影日時:2020/09/26 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
朝食はマルちゃんダブルラーメンだ
 ロッジでバーナーとコッヘルを使いラーメンを作る。普段のキャンプ生活の屋外で作るラーメンも雰囲気があっていいが、室内でテーブルの上で作った方が遥かに作りやすいし失敗もしない。今日こうしてラーメンを作って、普段いかにいい加減に作っているかがよくわかった。
 ラーメンを食べていて私は自分が食べているラーメンが東洋水産のマルちゃんばかりだということに気づいた。マルちゃん正麺はもちろん、オンネトーで食べたアメリカ版のマルちゃん、そして今日食べている北海道限定販売のダブルラーメンもすべてマルちゃんだ。別にマルちゃんのファンというわけではないが偶然そうなったのだろう。
撮影日時:2020/09/26 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
こんなロッジで過ごす
撮影日時:2020/09/26 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
フリーサイトにライダーのテントがあった
 ラーメンを食べた後、炊事場まで後片づけに行くとフリーサイトにライダーがテントを張っていた。きっと夜になってから来たのだろう。しかし周囲の地面は雨でグチョグチョになっていることから相当な被害を受けていることだろう。まだ起きている気配はなかったのでそのまま戻るが、大変さが忍ばれた。
 外に出たついでにコインシャワー室とトイレの様子を確認する。トイレは最近できたばかりと思われるピカピカの多目的トイレでとても広かった。普段は障害者用のトイレとして使っているとのことだったが、昨日の受付の時に管理人さんから使っていいよと言われていたので遠慮なく使わせてもらうが、汚してしまうのがためらわれる状態だった。それでもトイレに行くのに雨具を着て出かけ、トイレで脱ぎ着することを考えるとこの広さはありがたかった。
撮影日時:2020/09/26 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
コインシャワー室
撮影日時:2020/09/26 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
広かったトイレ
 8時からロッジに戻ってスマホでテレビを見ながらほとんど書けていなかった昨日の分の旅の日記を書き続けた。それからも雨は激しく降り続け風も止む気配はなかった。まるで台風が来ているようでとてもこんな中で自転車では走れないだろう。私はこれだけの雨だと今日の朝一番の千歳行きの飛行機は飛ばないのではないかと心配したが9時20分ちょうどに飛行機が離陸していく音が聞こえた。私が今いるロッジは根室・中標津空港のターミナルまでわずか1kmの距離にあるので飛行機の音がよく聞こえた。きっと千歳行きは無事に飛び立ったのだろう。
 フリーサイトにテントを張って宿泊していたライダーも10時には撤収して出発していった。その頃には大雨が降っていたのでさぞかし撤収は大変だっただろう。こんな天気ならテントではなくロッジにすればいいのにと思ったが、よく考えたら到着したのが夜だったので管理人さんも帰った後だったのだろう。
撮影日時:2020/09/26 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
雨は降り続いた
撮影日時:2020/09/26 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
ロッジ内で旅の日記を書き続けた
 8時から3時間かかってようやく昨日の分の旅の日記を書き終えることができた。まだ明後日の分も書けていないし、何より2日目の旅の日記も書けていない。おそらく昨年の斜里での連泊同様、今日もずっと旅の日記を書き続けることになるのだろう。
 2日前の旅の日記はほとんど書けていなかったので書いても書いても進まなかった。その間にも雨は12時頃からさらに激しさを増しとても自転車で走れないほどになってきた。昨日出会った女性チャリダーは無事にホテルで過ごしているだろうか?
撮影日時:2020/09/26 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
ロッジ内部
撮影日時:2020/09/26 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
昼食にラーメンを作る
 お菓子を食べながら旅の日記を書いていたが、そろそろお昼になってお腹が空いてきた。雨が小降りになるようなら買い出しついでに町で食べてこようかとも思ったが、さすがに激しい雨と風が続いていたので外出は断念して朝食に続いて昼食もラーメンで済ませる事にした。13時30分からラーメンを作って食べる。
 12時頃から激しく降り始めた雨と風はそれからも収まることはなくずっと降り続いた。今日は最高気温が13℃までしか上がらず、朝方に寒くて4枚着込んだがそれを1日脱ぐことはなかった。私は雨が小降りになったら温泉に行って暖まり、そしてコンビニに行って昨日買い忘れていた牛乳を買おうと考えていた。しかし結局日が暮れても雨は収まることはなく、買い出しに行くことはできなかった。
 雨や台風による連泊はこれまで2003年の羅臼、2009年のかなやま湖、2012年の天塩、2019年のウトロなど何回かある。しかしいずれも連泊中は午前中で雨が止み午後は走りに行ったり、そもそも2009年のかなやま湖では雨さえ降らなかった。
撮影日時:2020/09/26 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
台風は消えたはずなのに…
撮影日時:2020/09/26 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
北海道の東側は激しい雨風に襲われた
 しかし今回は違った。朝から晩まで自転車で走れないレベルの雨がずっと降り続いた。わずか3km先のコンビニにも行きたくないレベルだ。結局この日はロッジから自転車を出すことはなく、私がロッジから出たのも朝・昼・晩とトイレに行った3回だけだった。昨日までの北海道自転車ツーリング生活と比べると何と堕落した生活だろう。
 参考までに私のこれまでの北海道自転車ツーリングで台風に遭遇した履歴は以下のようになる。これを見ると10年くらい前までは2週間を越える期間でも3〜4年に1回しか遭遇しなかったものが、ここ10年ほどは1週間しかないのに毎年遭遇している。それだけ台風の発生が増えたという事だろうか。
年度名称距離影響
2003年台風10号20km南を通過朝に直撃で雨風激しく連泊
2007年台風7号160km南を通過雨が降っただけで特に影響なし
2010年台風4号400km南を通過キャンプ場で大雨
2014年台風11号300km西で熱帯低気圧キャンプ場で強風
2016年台風6号300km南東で熱帯低気圧雨が降っただけで特に影響なし
台風7号20km西を通過夜に直撃で雨風激しくコテージへ
2019年台風10号600km西で温帯低気圧夜に強風でキャンプ場に連泊
2020年台風12号1200km南で温帯低気圧雨風でロッジに連泊
 結局今日は雨が止むどころか小降りにさえならなかったので、キャンプ場からどこにも出かけることはなくロッジでひたすら旅の日記を書き続けることとなった。6時間かかって18時にようやく2日前の旅の日記を書き終えた。次は3日前の旅の日記がまだ8割しか書けていない。これに手をつける前に夕食を作ることにした。
撮影日時:2020/09/26 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
夕食の準備
撮影日時:2020/09/26 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
夜はご飯を炊く
 米は先に水に浸していたので18時30分からロッジのテーブルの上で炊飯を開始する。いつもより2時間くらい遅い夕食だ。いつもだったらお腹が空いてすぐに夕食にするところだが、今日は動いていないので全然お腹が空かないのだ。今日の夕食は豚丼と味噌汁。いつものように15分焚いて15分蒸らす。いつものように屋外ではなく室内のテーブルの上でご飯を炊くというのも何だか違和感を感じた。19時から食べるが、最後の夕食にふさわしくおいしく作ることができた。
撮影日時:2020/09/26 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
夕食は豚丼だ
撮影日時:2020/09/26 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
自転車の清掃を行う
 片づけまで済ませると、今度は3日前の旅の日記を書き始めた。しかし3日前の日記は8割ほど書き終えていたので1時間ほど書いただけで書き終えることができた。まだ2日目の旅の日記が残っているが、これは断念して明日の飛行機かの中か帰宅後に書くとしよう。昨日は夜遅くにライダーがフリーサイトにテントを張ったようだったが、今夜こそはキャンプ場に私一人だ。
 明日の朝、根室中標津空港で自転車を分解しなければならないので、少し自転車を清掃しておこうと考えた。拭くものがなかったのでキャンプ場のトイレのトイレットペーパーを少しもらってチェーンとディレイラーの汚れを落とした。トイレットペーパーがボロボロになるだけであまりきれいにはならなかったがやらないよりはマシだろう。
 今日は21時から大学時代の仲間とオンライン飲み会をする事になっていた。4日前にも開催していたのだが当然私は北海道自転車ツーリング中、しかも電波の届かないオンネトーにいたので参加できるはずもない。しかし今日は時間もあるしコンセントもあるので参加するのに何の問題もない。大学時代の友人とは卒業後も何度も会っているがオンライン飲み会は初めてだったので楽しみだ。
撮影日時:2020/09/26 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
フロントバッグの左ポケットは携行食料
撮影日時:2020/09/26 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
フロントバッグの右ポケットはゴミ入れ
 飲み会まで少し時間があったので自転車を磨いた後、少し整備と写真を撮った。写真はあまりこれまで紹介してこなかったフロントバッグのポケットと、今回初めて導入したステムバッグの中身を撮影。フロントバッグの前側ポケットはポメラ入れ、右側はゴミ箱、そして手前右側はスチールタワシ入れ、手前左側が髭剃りと歯ブラシと日焼け止め入れ。左側ポケットが携帯食料入れだ。これはもう何年もこの中身で使っているので慣れているしとても便利だ。
撮影日時:2020/09/26 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
フロントバッグの前ポケットはポメラとマスク
撮影日時:2020/09/26 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
フロントバッグ後ろの左ポケットは日焼け止めや歯ブラシ
 今回初めてステムバッグを導入した。普段の日帰りツーリングだとなくてはならないほど活用しているが、北海道自転車ツーリングでは大容量のフロントバッグがあるせいかほとんど役に立たなかった。一応マスク入れとして使おうと考えていたが、結局マスクはポメラと一緒にフロントバッグの前側ポケットに入れて使うことが多かった。
撮影日時:2020/09/26 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
フロントバッグ後ろの右ポケットはスチールタワシ
撮影日時:2020/09/26 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
ステムバッグはマスク入れ
 今回の北海道自転車ツーリングではハンドルスタビライザーも初めて導入した。これはフォークとダウンチューブを強力なパネで繋いでハンドルを強制的に真っ直ぐにするものだ。フロントバッグに重い荷物を入れている状態で自転車の写真を撮ろうとすると、どうしてもハンドルが左右どちらかに曲がってしまいあまりかっこいい写真が撮れない。やはりいい写真を撮るならハンドルは真っ直ぐの状態で撮影したいが、ハンドルを真っ直ぐにした状態では自転車はなかなかバランスを保ってくれず、どうにか真っ直ぐを保った状態になったところで撮影しようと自転車から離れた瞬間、風でハンドルが切れてバランスを崩して自転車が転倒することが北海道自転車ツーリングではこれまで何度もあった。
 しかしこのハンドルスタビライザーの導入でハンドルが真っ直ぐに固定されるようになり写真撮影がずいぶん楽になった。こんなバネでハンドルを固定したら普段のハンドルさばきが大変になるかと心配だったが、以外と普通に走る分にはまったく影響しなかった。ただし自転車を降りてハンドルを大きく曲げてUターンする時などはハンドルがかなり固く感じるので違和感はある。ただ写真撮影時にハンドルを真っ直ぐにできるメリットは大きく、今後もこのハンドルスタビライザーは使い続けることになるだろう。
撮影日時:2020/09/26 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
ハンドルスタビライザー
撮影日時:2020/09/26 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
ホクレンの旗
 今年の北海道自転車ツーリングでは初心に帰ろうとある物を持参した。それは2003年から2007年までの5回にわたりずっと北海道自転車ツーリングに持参しザイドバッグに取り付けていたホクレンの旗だ。今から10年以上前、夏のツーリングのシーズンにライダーがホクレンのガソリンスタンドで給油すると旗をもらえた。道北が青、道東が緑、道央が黄色、道南が赤。デザインは毎年変わっていた。この4色の旗をバイクに取り付けると北海道一周した証になりライダーたちはこぞって旗をバイクに付けて走っていた。自転車はガソリンスタンドに用はないのでホクレンの旗をもらう事はできずチャリダーは羨望の眼差しでその旗を見つめていた。それでも私はキャンプ場で仲良くなったライダーに旗をもらったり道端に落ちている旗を拾って自転車に取り付けて走っていた。こうする事で私もライダーの仲間になれたような気がしていた。
 しかしこんなチャリダー憧れのホクレン旗も2007年間では給油すれば全員にもらえていたのに2008年から抽選となり、2009年からは有料となり一気に廃れてしまい、今ではライダーでこのホクレン旗を付けて走るライダーはまったく見かけなくなってしまった。それに伴って私も2008年からは旗を付けて走らなくなってしまった。しかし北海道自転車ツーリングを始めたあの頃に気持ちに戻ってもう一度ホクレン旗を付けて走る事にした。もちろんホクレン旗はチャリダーには入手が難しいので2003年と2007年の旗を持参してサイドバッグに取り付けている。今回はこのホクレン旗があったからかライダーから手を上げてもらえたのが嬉しかった。
 いよいよ21時が近づいてきたのでオンライン飲み会の準備をする。オンラインのツールはWebexに指定されていたがこれはインストール済みだ。背景は当然自転車になるようにセッティング。ヘッドライトを自分に向けて照らして顔が明るくなるようにしておく。
 私は飲み会にあたりぜひとも牛乳を用意したかった。しかし昨日コンビニで牛乳を買いそびれ、さらに今日もコンビニに行けなかったので結局牛乳を用意する事はできなかった。飲み会で牛乳を用意したかった理由は牛乳で乾杯条例にある。ここ中標津町では基幹産業である酪農を発展させるため牛乳消費拡大を目的として2014年に中標津町牛乳消費拡大応援条例、通称牛乳で乾杯条例を制定した。この条例の最後には「町民は町内で行われる飲食物が提供される会食等において乾杯が行われる場合、可能な範囲において牛乳で乾杯しその普及促進に協力するよう努めるものとする。」と定められている。これに反したからと言って罰則があるわけではないが、せっかく私も中標津町でオンライン飲み会に参加するのだから乾杯は牛乳でしようと考えたのだが、その夢は叶わなかった。
 21時になりオンライン飲み会は始まったが、いつものようにみんな一斉に始まるわけではなく、最初は3人くらいから、ぼちぼち集まりはじめて最終的には6人くらい集まった。毎年に近いくらい会っている人もいれば、10年ぶりくらいに会う人もいて話は弾んだ。4日前にも同様の飲み会が開催されている事もあって、話は今回初参加の私の北海道自転車ツーリングの話がメインとなった。
 ビデオを通して大学時代の仲間の顔を見るとみんなオッサンになってきているが、不思議な事にみんな髪の毛はしっかりしていた。ただ人によっては早くも白髪で真っ白という人もいて苦労が忍ばれた。かくいう私もそろそろ白髪が目立つようになってきて染めて隠していたりするのだが。
 オンライン飲み会は初めてだったのでどんな感じかよくわからなかったのだが、それが気の知れた大学時代の仲間でよかった。飲み物は3日前に買ったウイスキーがまだたっぷり残っているし、つまみも昨日買い込みすぎてたっぷりある。ちょっと食べ物のメニューは寂しいがこれなら居酒屋でやる飲み会と変わらない雰囲気だ。
 オンライン飲み会は楽しく続いたが、明日朝一番の飛行機でフライトする事になっているので22時30分には終了する事にした。楽しい一時だった。しかも初のオンライン飲み会が北海道自転車ツーリングの最中に行われるとは、あまりの偶然にびっくりしてしまう。しかもいつものテント泊なら電源もないし、夜間テントの中で飲み会するなどはばかられるが、今日は誰もいないキャンプ場のロッジに宿泊していたのでその心配もない。こんな偶然もあるものだ。
撮影日時:2020/09/26 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
ここでオンライン飲み会を実施
撮影日時:2020/09/26 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
緑ヶ丘森林公園キャンプ場の夜景
 今日一日降り続いていた雨はようやく22時頃に小降りになり風も弱くなってきた。これくらいだったら自転車で走ってもいいくらいだったが、さすがにこの時間から走る気はしない。明日雨が降らない事を祈ろう。しかしせっかく雨が小降りになったのでキャンプ場の夜景を撮影しておく。
 今日は本当に一日どこにも出かけず、ロッジを出たのはトイレに3回行っただけ。昨年のウトロで連泊した時でも温泉までは自転車で出かけていたが、それどころではない。ただおかげで溜まっていた旅の日記はずいぶん書く事ができた。モバイルバッテリーへの充電もできたが、これは明日帰るのであまり意味はないだろう。
 明日は7時過ぎにはキャンプ場を出発したかったので5時に目覚ましをかけた。今回の北海道自転車ツーリングで目覚ましを使うのは2日目以来の2回目だ。明日の朝は少し早いので出発の準備をできるところまではしておく。今夜はそれほど寒くはなさそうだったがいつものようにシャツ2枚着て23時に就寝する。

走行データ
走行距離   0.0km
走行時間   0時間0分
平均時速   −
最大速度   −
総走行距離   731.7km
天候   雨
最高気温/最低気温   13℃/11℃

食事
朝食   ラーメン
昼食   ラーメン
夕食   豚丼、味噌汁

出費
キャンプ場   緑ヶ丘森林公園キャンプ場   2200円
合計   2200円

キャンプ場
名称   緑ヶ丘森林公園キャンプ場
場所   中標津の中心部にほど近い緑ヶ丘森林公園の奥
  北緯43度33分49秒、東経144度57分26秒
費用   210円
設備   トイレ、炊事場、シャワー
風呂   3kmほどふもとに温泉あり
ゴミ   ゴミ箱あり(有料)
行きやすさ   緑ヶ丘森林公園を目指せばすぐ
乗り入れ   テントまで車、バイクの乗り入れ可
特徴   中標津の中心部にあるキャンプ場
  家族連れが多いが、ライダーも多い
  森林公園だけあって家族連れがいなければ静か
  野生動物の宝庫だが蚊は多い

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