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北海道自転車ツーリング 6日目
女満別〜美幌〜屈斜路湖 −砂湯キャンプ場−
2020年09月24日

6日目の走行地図

6日目の速度グラフ
速度
6日目の高度グラフ
高度

 昨日も21時30分に寝た。すぐに眠り陥ると途中2時頃に目覚めたが、それでもぐっすり眠れた。今回の北海道自転車ツーリングでは眠れなかった初日以外は毎日7時間ほどしっかり寝ている。目覚めると4時40分だった。5時までシュラフの中で過ごし体温を測って行動開始。36.1℃だった。
 テントを開けると空は晴れていた。角度的には日の出は見れそうにないが、それでも空が明るくなっていくのが美しくて自転車を絡めて写真を撮った。これが夏休みであれば日の出の角度が東北東になるので朝日を絡めて自転車とテントと網走湖を撮影できたのだが、今の時期は真東から日が昇るため、残念ながら朝日を撮ることはできなかった。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
女満別湖畔キャンプ場の朝
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
朝日は見えなかったがよく晴れている
 今朝は快晴に近い青空だ。昨夜の天気予報では今日は曇り時々晴れだったのでこれはラッキーだ。私はここで考えた。今日は美幌峠を越えて屈斜路湖の砂湯でテントを張り、身軽になった状態で摩周湖に行こうと考えていた。しかし女満別がこれだけ晴れているなら摩周湖まで行くより、昨日曇っていて行くのを断念した朝日ヶ丘公園展望台やオーヴェールの丘、感動の径に行った方がいいのではないか。そう考えた私は一昨日のナイタイ高原牧場と同様、キャンプ場にテントを残したまま女満別の観光地を走ることにした。
 今までの北海道自転車ツーリングはキャンプ場からキャンプ場までの間隔を120〜130km先に設定して走るというのが一般的だった。しかし今回はキャンプ場の間隔を70〜80kmに設定して、撤収する前やテントを張ってから荷物の軽い状態で周囲を観光してくるパターンを多く取り入れた。
 3日目の幌鹿峠と白樺峠経由の大回りコースや、4日目のナイタイ高原牧場行き。そして昨日は女満別周辺の観光地巡り、今日は摩周湖訪問など。これはなかなかいいアイディアだった。確かにキャンプ場間の距離は減るので1日の行動距離は減ってしまうが、体調が悪い時や天気が悪い時など臨機応変に対応できるので今回は存分に利用している。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
湖畔での朝食風景
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
朝食は雑炊だ
 女満別湖畔で朝焼けを撮影していたら時間が過ぎてしまい、とりあえず着替えを済ませると5時50分から朝食に雑炊を作る。昨日残していたご飯に水と雑炊の元を入れて再び火にかけるだけなので楽なものだ。私はベンチに座って網走湖を眺めながら雑炊をおいしく頂いた。よく晴れていたので昨日洗濯してまだ乾いていない洗濯物を再び木に干しておく。
 6時20分には準備が整い湖畔にテントを残したままキャンプ場を出発。このキャンプ場は5泊目にして初めてゴミ箱のないキャンプ場だったので、まずはセイコーマートに行ってキャンプ場で出たゴミとウイスキーのボトルを捨てる。そして飲むヨーグルトを購入して店の前でパンを食べた。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
快晴のメルヘンの丘
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
メルヘンの丘を走る
 まず最初に行くのはメルヘンの丘だ。ここは昨日も行ったけど昨日は完全に曇天だった。今日は見事に晴れているので晴れたメルヘンの丘を撮っておきたいのだ。私はここで一眼レフだけでなくInsta360 ONE Xまで持ち出して走行中の自分の姿を撮影した。そのため写りの見栄えを優先して長袖サイクリングジャージーを脱いで半袖のサイクリングジャージー1枚で撮影し、その後は半袖1枚で走り続けたので自転車で走るのがずいぶん寒かった。
 6時50分にメルヘンの丘を出発。メルヘンの丘の次は朝日ヶ丘公園展望台だ。国道39号線の道の駅の前を走っている時、軽装のサイクリストの人から挨拶しながら追い抜かれた。かなりのスピードを出していたようだった、私の荷物の多さにビックリしたことだろう。
 道道246号線に入るといきなり坂が始まる。この朝日ヶ丘公園展望台は13年前に一度行ったことがあったのであまり下調べせずに行ったのだが、あまりに昔の話で曲がる場所を見逃していたようだ。道道246号線をそのままどこまでも登り続けることになり、ずいぶん行きすぎてから気づいた。ここまで来たら朝日ヶ丘公園展望台に行くより先に感動の径に行った方が早そうだ。そう考えた私は計画を変更して道道246号線を引き続き走り始めた。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
稜線上を走るので眺めがよい
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
道道246号線を走る
 道道246号線は女満別の国道39号線から一気に坂を登って丘の上に出ると、あとはなだらかな丘陵地帯を走るようになる。この辺りはもう感動の径となり、開けた丘の上の稜線上からは西に網走湖、東にオホーツク海や知床連山を見ながら走るのでとても眺めがよい。
 今日は朝から快晴だったが、道道246号線を走るようになると徐々に北東側から雲が広がるようになってきた。私はどうしても晴れた感動の径の写真が撮りたくてせっかくの稜線上から見る眺めのよい景色に写真も撮らずに急いで自転車を走らせ続けた。
 しかしなだらかと言ってもアップダウンは存在する。何とか晴れているうちにと思ってこのアップダウンを頑張って走るが、雲が広がるスピードは予想以上に早く、かつ感動の径の展望台まではかなり距離があり、私が感動の径の展望台に着いた時には太陽は雲に隠れてしまった。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
感動の径の展望台からの景色
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
感動の径を走る
 メルヘンの丘から45分かかって7時35分に感動の径の展望台に着いた。残念なことに太陽は雲に隠れてしまったが、雲が薄かったので少し待てば太陽は顔を出すだろうと考えて待っていると予想通り一瞬だけ晴れたのでその瞬間に写真を撮ってそれで我慢した。ただ期待していたようなスカッと晴れたきれいな写真は撮れなかった。
 感動の径の展望台からの帰り道は自転車を張らせながら後悔しまくった。つい先ほどこの道を逆に走った時には晴れていた。しかし今は完全に雲が覆っている。急ぐことなく行きにも写真を撮っていれば丘の上の稜線上の眺めのいい場所で晴れた写真が撮れたはずだが、それを帰りに撮ろうとしたためにすっかりと曇った写真しか撮れなくなってしまった。こんな事なら行きに急ぐことなく写真を撮りながら走っていればきれいな写真が撮れたのに。ただ、雲の切れ間からほんの短い時間だけ太陽が顔を出すことがあり、何度か晴れた写真は撮ることができた。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
丘の上から見下ろす
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
感動の径は走っていて気持ちがいい
 道道246号線を戻りながら今度は朝日ヶ丘公園展望台に向かうがオーヴェールの丘の方が距離的には近かったことから先にオーヴェールの丘に向かうことにした。8時10分にオーヴェールの丘に到着。ここはゴッホの「カラスのいる麦畑」で描かれたフランスのオーヴェールの景色に似ていることから1990年の黒澤明監督の映画「夢」のロケに使われた場所だ。しかしあいにく曇っていてどこがロケ現場なのかいまいちよくわからなかった。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
オーヴェールの丘
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
どこがロケ現場かわからなかった
 今度は朝日ヶ丘公園展望台に向かう。ここは13年前にも訪れた場所だが網走湖や女満別の農村地帯を見下ろすことのできる高台の上にありとても眺めがよいのだ。せっかく眺めのいい場所なのに空が曇っているのが悔やまれる。こんな事なら先に朝日ヶ丘公園展望台に来ておけばよかったと思ってしまった。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
朝日ヶ丘公園展望台
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
ひまわり畑が広がる
 8時20分に朝日ヶ丘公園展望台に到着した。眺めの良さに加えて周囲にはひまわり畑があってなかなか雰囲気もよい。ここでもInsta360 ONE Xを取り出して走りながら撮影する。あいにくの曇り空だったが時折雲間から太陽が顔を出すようになり、なかなかいい写真を撮ることができた。やはりひまわり畑がバックだと晴れているか曇っているかは写真映りに大きな影響を与える。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
朝日ヶ丘公園展望台を走る
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
遠くに網走湖も見える
 朝日ヶ丘公園展望台での撮影を終えると10%の勾配の急坂を下る。そういえば13年前にこの坂を苦労して登った記憶が蘇り感慨深くなる。そして8時50分にキャンプ場に戻ってきた。これは2日前の上士幌航空公園キャンプ場から荷物を置いたままナイタイ高原牧場に登ってきたのとほとんど同じだ。
 朝に雑炊を食べてから3時間も経過してお腹が空いてきたので撤収前にラーメンを作って食べることにした。ここは網走湖湖畔で雰囲気がよいから自炊風景もついつい写真に撮ってしまう。そしてラーメンを炊いている間も撤収作業を続け、ラーメンができると例のソーシャルディスタンスのベンチに座って網走湖を眺めながら食べた。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
キャンプ場に戻ってきた
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
2回目の朝食にラーメンを作る
 ラーメンを食べ終えるとテントを畳む。2日前の上士幌航空公園キャンプ場の時もそうだったが、さすがに9時までテントを張っていたらテントと昨日洗濯した服はカラカラに乾いていた。毎日これくらい余裕のある行動をしていたら乾いたテントを持ち運びできるのだろうけど、そんなことをしたら走る時間が2時間は短くなってしまう。パンツと靴下だけはまだ少し湿っていたのでこれは荷台で走りながら乾かすことにする。
 9時35分には撤収完了。出発しようとするが女満別湖畔はいい感じに晴れてきたので。Insta360 ONE Xを使って走行中の写真を撮る。Insta360 ONE Xは自撮棒を持ちながら走っても絵になるが、自撮棒を三脚に立ててその横を走るだけでも絵になるから嬉しい。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
網走湖
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
湖畔で自分撮りする
 結局女満別湖畔で撮影を繰り返していたらキャンプ場の出発は9時50分になってしまった。国道39号線に入ると今日も逆風だという事に気づいた。風速3〜4m/sの南風といったところだ。昨日ここを逆向きに走った時には風速2〜3m/sの北風で逆風だったが、今日は昨日とは逆に走るのに風向きも逆になるとはついていない。
 昨日、網走川を挟んでこの国道39号線と反対側にある道道248号線を走っていた時には沿道沿いにタマネギ畑が数多く存在し、そして農家の軒先にはタマネギを満載したケースが積み上げられていた。ところがこの国道39号線沿いにも同じような光景があちらこちらで見られた。きっとこの辺りはタマネギの産地なのだろう。夏の北海道自転車ツーリングでは気付かなかったが、今はタマネギの収穫期に違いない。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
国道39号線を走る
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
LIFE IN BIHORO
 この国道39号線の途中にはLIFE IN BIHOROという施設がある。ここはかつてびほろ温泉後楽園として私も最終日に飛行機に乗る前によく利用していた。ところが3年前にLIFE IN BIHOROとしてリニューアルされ宿泊施設と温泉プールが廃止され、ヨガスタジオ、カフェ、スケードボードが追加された。しかしこの夏からは肝心の温泉も閉鎖されてしまった。露天風呂が開放的でかなりお気に入りの温泉だっただけに残念でならない。
 国道39号線を走って美幌の町に到着するがここではコンビニに寄らずに国道243号線に入って美幌峠に向かう。補給食は朝に女満別でパンを買っていたのでもう立ち寄る必要はないだろう。この美幌の町では必ずと言っていいほどヤマト運輸の営業所でサイドバッグを送る。今回も思わずヤマト運輸の営業所に立ち寄りそうになってしまった。
 国道243号線に入るがここでも風速3〜4m/sくらいの南風で向かい風が強く苦労させられた。ここからは美幌峠に向かって徐々に登りが始まるため、なおさらスピードが落ちる。今日も100kmほどしか走らないので焦る必要はないのだがそれでも向かい風が続くのはつらい。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
白樺並木の直線道路が続く
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
この国道243号線も眺めがいい
 この国道243号線は福住から豊富あたりにかけて白樺並木の直線道路が続く。この白樺並木は美幌峠から見た屈斜路湖と並んで美幌町のカントリーサインに選ばれているほどだ。私はこの景色が好きでいつもここを走る時写真を撮る。今回もいつも同様に写真を撮ったが今日はあいにくの曇り空で写真映りはいまいちだ。
 11時35分、美幌峠の麓にあるパーキングに到着。向かい風の中を女満別から2時間近く走り続けたこともありここで少し休憩することにした。休憩していた一瞬だけ太陽が顔を出したがすぐに雲に隠れてしまい、以後はずっと曇ったままだった。パンを食べながら5分だけ休憩する。さあここからは美幌峠の登りだ。
 11時40分から美幌峠の登りにかかる。どうも昨日オンネトー野営場で雨に当たったあたりからリアディレイラーの変速の調子がよくなかった。シフトしても思い通りに変速しないことが度々ある。ここでもだましだまし変速しながら登り続ける。おそらくディレイラー本体の油が切れていて動きが渋くなっているように感じる。帰ったら一度徹底的に清掃と注油しよう。
 美幌峠はいつも空荷で登るのでフル装備で登るのは久しぶりになり大丈夫かと思っていたが、意外と順調に登った。北海道自転車ツーリングも終盤となり荷物の量が減ったためだろうか? それとも北海道自転車ツーリングを毎日続けてきたことで力が付いてきたのだろうか。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
美幌峠の急坂を登る
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
もうすぐ道の駅だ
 美幌峠をちょうど半分まで登ったところで12時10分から10分間休憩。パンとチョコを食べてエネルギー補給する。今日は午前中で64km走った。目標は午前中に75kmだったがこのところ午前中に60kmちょっと走るのがいつものパターンになったようだ。
 この休憩中にもう晴れそうになかったことから荷台で干していた洗濯物を取り込んだ。その洗濯物をサイドバッグにしまう作業をしていたとき自転車の通過音が聞こえた。私が顔を上げるとリアキャリアにサイドバッグを付けて美幌峠を下るソロのチャリダーが通り過ぎた後だった。しまった、今回の北海道自転車ツーリングで初めて出会ったチャリダーだったのに見逃してしまうとは。ちょっとショックだったが仕方がない。またこの先出会えることだろう。
 そこからも美幌峠を登り続けた。美幌峠の頂上は高原状になっていて頂上に近づくにつれて傾斜が緩やかになる。そこまで来ると登ったも同然だ。今回は比較的楽に登ることができた。美幌峠を登る時は長袖ジャージーを脱がないと暑いだろうと思っていたが、今日は気温が13〜14℃とぜんぜん上がらないようで結局頂上まで着たまま走ってしまった。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
ぐるっとパノラマ美幌峠
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
美幌峠は曇っていた
 道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠に12時50分に到着。今日は曇っているが屈斜路湖は見えていたので道の駅に自転車を止めて展望台まで行ってみることにした。霧はなく屈斜路湖はすべて見渡すことができたが、残念なことに曇りでは写真映りがいまいちだった。ここでもInsta360 ONE Xを使って自分も含めて屈斜路湖を撮影する。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
美幌峠から見た屈斜路湖
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
ここでも自分撮りする
 今日の天気予報は曇り時々晴れだったが、晴れは朝の早いうちだけで以後はずっと曇りだった。もしかしたら美幌峠では晴れるのではないかと期待していたが期待は叶わなかった。雲の切れ間から太陽が顔を出さないかとしばらく待っていたが、展望台から屈斜路湖を見渡してもどこも晴れ間は見えなかったのであきらめて帰ることにした。
 展望台から自転車に戻ると屈斜路湖側に下り始めるが、下り初めてすぐに国道から屈斜路湖が見える区間がある。私はここで自転車を止めて写真を撮り、再びInsta360 ONE Xを持ち出して自撮りする。屈斜路湖をバックに自転車を走るのはいいものだ。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
国道からも屈斜路湖が見える
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
屈斜路湖を見ながら走る
 13時20分から下り始める。ここから先は急な下りが続く。登って来る時ですら長袖ジャージーが脱げないほど寒かったのに下りで同じ服装だと絶対に凍えると考えてここからはレインスーツを着て走ることにする。しかしレインスーツを着ても下りは寒かった。かじかむ手でひたすらブレーキレバーを握ってスピードを抑えながら走った。
 長い下りを下り続けてようやく平地になった。平地になればすぐにレインスーツは脱げるだろうと考えていたが、なかなか体温は上がらずレインスーツは脱げなかった。美幌峠を下まで下り少し走ると和琴半島への分岐の交差点に来た。今日は砂湯キャンプ場に泊まる予定だったので和琴半島には用はないのだが、和光半島は観光地でもあるしシーズンオフの和琴半島湖畔キャンプ場の様子も見てみたかったので立ち寄ることにした。
 14時5分に和琴半島に到着。ここでようやくレインスーツを脱ぎパンを食べる。このあたりはまだ曇っているが、何となく全体的に雲が切れ始め、この先晴れそうな雰囲気になってきた。今日の天気予報は曇り時々晴れだったので晴れてもおかしくないはずだ。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
屈斜路湖の和琴半島
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
和琴半島湖畔キャンプ場はガラガラだった
 この和琴半島の付け根には和琴半島露天風呂という混浴露天温泉があり自転車もその近くに止めたが大きなカメラを持ったまま近づくと覗きと思われそうだったのであまり近づくことはなかった。和琴半島湖畔キャンプ場はテントの数も少なく湖畔にテントを張り放題だった。しかし私には今日は砂湯キャンプ場に泊まるという崇高な目的があったので、ここはそのまま素通りする。
 和琴半島には和琴半島湖畔キャンプ場のすぐ隣にかつては和琴野営場と呼ばれていたRECAMP和琴というキャンプ場もある。こちらは屈斜路湖の湖畔にテントが張れないので私はこれまでずっと和琴半島湖畔キャンプ場ばかり宿泊していた。ちょっと自転車で通りかかった時に確認してみたが、なかなか雰囲気は良さそうだった。しかし私にとってはやはり湖畔の魅力には勝てなかった。
 和琴半島を出発して国道243号線をしばらく走ると今度は道道52号線、通称クッシー街道に入る。今日は南風でここまですっと向かい風に苦しんでいたが、ここからは追い風になるのでようやく楽な走りができるようになった。今日は少し風が強かっただけにこの違いは大きかった。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
コタン温泉
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
クッシー街道
 14時30分にコタン温泉に到着。ここは無料の露天温泉だ。混浴ではないが男湯と女湯を隔てるものは湯船の真ん中にある大きな岩だけ。しかも入口からは男湯も女湯も丸見えなので覗く気になればいくらでも覗ける。入口にバイクが止まっていたのでライダーが入浴中のようだ。私もコタン温泉に入りたかったがこれから行く予定の砂湯は自分専用のマイ温泉が掘れるのでここは我慢して入口で写真だけ撮って先を急ぐ事にした。
 さらに道道52号線を走り池の湯を過ぎるといよいよ今日の目的地、砂湯だ。15時ちょうどに砂湯キャンプ場に到着。受付の前のキャンプ場を一回りすると、広い湖畔のキャンプ場には5つくらいしかテントが張られておらずびっくりしてしまう。私がいつも夏休みの北海道自転車ツーリングで見かける砂湯キャンプ場は湖畔の足の踏み場がないほど密集してファミリーテントが立ち並び、とてもチャリダーやライダーの入り込む余地がないような状態だった。それに比べると今日はほとんど砂湯キャンプ場を一人で独占するような物だ。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
砂湯
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
巨大なクッシーの像
 砂湯キャンプ場の中央には大きなクッシーの像が置かれていた。クッシーとは屈斜路湖に生息するという首長竜のような未確認生物だ。1973年に目撃情報が相次ぎ、イギリス、スコットランドのネス湖に存在するとされるネッシーになぞらえてクッシーと名付けられた。当時はマスコミでも話題となり連日ワイドショーで取り上げられたものだ。しかし今ではすっかり下火となってしまい誰も話題にしなくなったが、ここではまだその伝説が生きているようだ。
 キャンプ場で受付をしようとするが管理人は不在で、受付の前に携帯電話の番号が貼り出されていた。仕方なく電話すると管理人が来てくれることとなった。キャンプ場にしては珍しく若い兄ちゃんが管理人だった。しかもこのキャンプ場は現金ではなくキャッシュレスでの支払いを推奨していたり、予約(受付)がスマホからできるようになっていて驚いた。そしてキャンプ場の注意事項もスマホからQRコードを読み取ると注意事項の書いたサイトに飛ぶようになっていたが、私は日頃スマホの電源は切ったままで起動するのに時間がかかるので無理言って口頭で説明を受けた。
 この砂湯キャンプ場は屈斜路湖の湖畔ギリギリにテントが張れ、しかも砂浜を掘れば温泉が沸くという珍しいキャンプ場で私も一度は泊まりたいと思っていた。しかしその特徴ゆえにあまりにも人気が高くて夏休みになろうものなら砂浜が見えなくなるほどびっしりとファミリーテントで占拠されるのだ。和琴キャンプ場のようにフリーサイトをファミリーとライダーに分けてくれればいいのだが、ここは分かれていないので、夕方に到着するようなライダーやチャリダーにはほとんど宿泊できないキャンプ場となっていた。しかし今年は夏休みではなくオフシーズンでの訪問となったため、ぜひとも泊まってみたいと思っていたのだ。
 今日の砂湯キャンプ場の宿泊者数はテント5張り程度しかない。しかもみんな受付の南側にテントを張っていたので、北側の広いエリアには誰もいない。私はこの誰もいない北側の広いエリアの湖畔を歩いて気に入ったマイ温泉を探した。ここは砂浜を掘ればマイ温泉が湧き砂浜を掘るためのスコップのレンタルもあるのだが、そんな苦労をせずとも先人が掘った温泉をそのまま利用させてもらうのが早い。私は湖畔の気に入った湯船を定めると、その目の前に設営を開始した。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
屈斜路湖の湖畔にテントを張る
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
手前にあるのがマイ露天風呂だ
 15時20分から設営開始、20分で設営完了。設営が完了した頃には太陽が顔を出し始めた。これはもしかしたら夕陽が見えるかもしれない。今回の北海道自転車ツーリングでは初日の月形皆楽公園キャンプ場と3日目の上士幌航空公園キャンプ場で夕陽を見ることができたが、いずれもテントを張った場所からは見ることができず、自転車で撮影場所まで少し走って見に行ったのでテントや自炊風景を絡めた夕陽の写真は撮影できなかった。しかし今日はこの調子でいけばテントから夕陽を楽しむ事ができそうだ。
 テントは今朝の撤収が遅かったこともあって撤収時に乾いていたが、マットとシュラフがオンネトーでの雨のため少し湿っていたので太陽が出ている間に干す。まだ時間があったので洗濯でもしようかと思ったが、よく考えたら明日1日だけ走って明後日は雨なので休息日とすると、もう洗濯の必要がないだろう。
 15時40分から米を水でひたし、その間を利用してキャンプ場の周囲を撮影して回る。太陽が顔を出したことで湖畔の景色がとても良くなった。湖畔沿いは砂浜があり、そして少し陸側には芝生と木々が適度にある。このキャンプ場はシーズンオフであれば本当に雰囲気の良いキャンプ場であることを実感する。湖畔ギリギリにテントを張ることができるキャンプ場としては女満別湖畔キャンプ場と並んでいいキャンプ場だ。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
屈斜路湖湖畔での自炊風景
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
写真の撮りがいがあった
 今日の日の入りは17時17分なので夕陽までにはあと1時間ほどある。夕陽の撮影の前に先に夕食を食べてしまおうと16時10分から炊飯を開始する。いつものように15分炊いて15分蒸らす。今日はもう夕陽が迫っていたので自炊しながらバーナーやコッヘルをと夕陽を絡めて写真を撮る。昨日も同様の写真は撮影したが、昨日は太陽が完全に雲に隠れていたのであまりいい写真は撮れなかったが、今日は太陽が出ていたのでアングルを変えながら色々と写真を撮った。キャンプがいつもこうだと写真の撮りがいがあるのだが、せっかく景色のいいキャンプ場に泊まっても晴れることが少ないのが問題だ。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
これは夕陽が見られそうだ
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
今日の夕食は中華丼
 今日の夕食は中華丼と味噌汁。16時40分から食べようとするが、そろそろ夕陽が沈もうとしていた。おかしい、今日の日の入りは17時17分のはずなのに30分以上も早く沈もうとしている。なぜだろうと思っていたが、よく考えたら太陽は水平線に沈むのではなく津別峠と美幌峠の間にあるサマッカリヌプリ山越しに沈むので日の入りが30分以上早くなったようだ。
 せっかく夕陽が見れているのに写真に撮らないのはもったいないと考え、できたばかりの夕食を食べずにそのままにして、自転車でキャンプ場の前の道道52号線に出た。目的は夕陽をバックに自転車で走る姿をInsta360 ONE Xで動画を撮影したかったのだ。初日に月形皆楽公園キャンプ場でも同様に撮影したが、この時は普段着しか着ていなかったのであまり見栄えは良くなかったが、今回はキャンプ場に着いてからまだ着替えていないのでサイクリングジャージーを着ていて写真映りも良い。私はこの道道52号線のキャンプ場の横の区間を2往復ほどして、屈斜路湖に沈む夕陽をバックにサイクリングジャージー姿でクッシー街道を疾走する自分の姿を動画に撮影した。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
夕陽をバックに走る
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
屈斜路湖に沈む夕陽
 自転車での撮影を終えてテントに戻ってくると、もう夕食の中華丼はずいぶん冷めていた。それでもまだ夕陽は沈んでいなかったので、屈斜路湖に沈む夕陽をバックにテントと自転車の撮影と夕食を交互に行った。せわしない夕食だったが今回の北海道自転車ツーリングではテントの設営場所から初めて見る夕陽だっただけに満足だった。17時少し前に夕陽が沈んだがそれからも撮影は続けた。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
夕陽の中のキャンプ風景
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
夕焼けも見られた
 夕陽を見ながら夕食を食べるのは昨年の呼人浦以来になるだろう。この時も今日と同様に美しい夕陽を見ながら夕食を食べていた。そして暗くなってからもずっと撮影していたものだ。今日も太陽が沈んでからも撮影を続けた。ただ残念なことに今日は夕焼けは見ることができなかった。それでも屈斜路湖をバックにいい写真が撮れた。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
砂湯キャンプ場はとても雰囲気が良い
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
暗くなってからも撮影を続けた
 そう言えばその時一緒だった同じ中学出身のチャリダー君はどうしただろうか? 実は彼の行動は少なからず私に影響を与えていた。彼はパナソニックの昔ながらのランドナーに乗り、私のように米は炊くけどおかずはレトルト食品というのではなく、スーパーで肉や野菜を買ってきて調味料もすべて取りそろえ調理からすべて行っていた。そして朝食もちゃんと自炊し、朝には昼食分としてホットサンドまで作っていた。これが本来のチャリダーの姿ではないかと考えさせられるものだった。
 もちろんそれだけが正しくて、コンビニ弁当ですべて済ましてしまうのが邪道だと言うつもりはない。走りに徹するなら自炊にかける時間をなくして、その分走るという方法もある。しかしこれまで私が北海道を走ってきた感覚から言うと、自転車で走るだけでなくキャンプ生活も楽しむのであれば、走る距離は減らしてでも彼のように自炊道具をすべて用意し、スーパーで材料を買い込みながらキャンプ場で自炊する方が楽しめるだろう。
実は私も昨年彼の行動に感銘を受け「やはりレトルト食品に走るようでは私はまだ生ぬるい。彼のようにストイックなチャリダーを目指そう」と思ったものだが、それを実践するためには今の私の装備に加えてコッヘルとフライパン1個、包丁、まな板、調味料一式が必要になり、かつ野菜や肉等の食材も毎食毎食使い切ることはできないので、使い残した食材も自転車に積んで持ち運ばなければならない。これには今よりもかなり荷物の量が増えることが予想されたことから結局断念してしまった。いつか日程を3〜4日くらいに絞って荷物の量を減らした上で私のようにレトルト食品ではなく彼のように完全自炊で旅をしたいと思ってしまった。
 そしてそこまでするのなら焚き火もしたいと思う。昔はキャンプ場で直火で焚き火が基本だったが、今ではほとんどのキャンプ場で直火が禁止された。しかし焚き火台は重い物が多くとても自転車で持ち運びできるものではない。しかし最近になって重さ1kgを切るような軽量の焚き火台が登場するようになった。私は今回の北海道自転車ツーリングにこうした焚き火台を持ってこようかとも思ったが、肝心の薪を入手するのが難しそうだったので断念してしまった。
 薪くらいそこら辺に落ちている小枝で良さそうなものだが、小枝だとあっという間に燃えてしまうし、焚き火に適した薪などそう都合良く落ちているわけはない。幹なら落ちているかもしれないが燃やすためには薪割りする必要があり斧まで必要になる。オートキャンプ場だとキャンプ場に薪を売っている場合もあるが、だいたいこうした薪は一束700円くらいして高い。やはり焚き火はチャリダーにはハードルが高そうだ。
 マイ露天温泉の目の前にテントは張ったものの、正直言うと温泉に入ろうかどうしようか悩んでいた。というのも、もう暗くなっていたしキャンプ場は独占状態だったので人目はあまり気にならないが、何より温泉が砂浜にあるというのが気になった。このまま温泉に入ると出る時に足が砂だらけになって、その状態でパンツやジャージーを履くと砂まみれになってしまうのだ。温泉に入るかどうしようか散々悩んだが、ここまで来ていながら砂湯に入らないのは男が廃ると考えて無理にでもマイ露天温泉に入ることにした。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
初公開、砂湯露天風呂の入浴シーン
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
屈斜路湖も絵になる
 もうとっぷり日も暮れた17時30分からサイクリングジャージーを脱いで裸になり入浴開始。温泉の温度は37〜38℃くらいだろうか。少しぬるいくらいで冷たくはない。しかし予想以上に湯船が浅くて10cmくらいしかなく、湯船に寝ころんでも体の半分が出てしまう。何とかして湯船をもっと深く掘れないものかと考えていると、下は砂浜なので足で掘れることを発見。私は足の裏で湯船を掘って深くし、20cmくらいまで深くすることができた。これなら全身浸かることはできなくても半身浴くらいはできそうだ。
 しかし所詮20cm程度の湯船では全身浸かることはできず、浸かっていない部分は寒い。私はとりあえず砂湯のマイ温泉に浸かったという証拠写真だけ撮影すると5分も浸かることなくすぐにマイ温泉からあがった。ここに掲載している写真は本邦初公開、由美かおる氏もびっくりの私の入浴写真だ。写真では明るく見えるがこれはシャッタースピードを30秒にしたからであり、実際には人影は見えても服を着ているかどうかわからないくらいの暗さだ。
 温泉からあがって服を着るのは予想通り大変だった。あらかじめレジャーシートを湯船の横に敷いておいて、そこに腰掛けながら湯船から引き上げたばかりの足をタオルで拭いて靴下を履く。そしてパンツとジャージーを履いたところで靴を履けば完璧だ。しかしこれを真っ暗な中で足下の悪い砂浜で実施するのは大変だった。しかしどうにか砂だらけになることなく寝間着代わりのジャージを着ることができた。
 温泉からあがった後も30分ばかり自転車の写真を撮った。空が完全に暗くなるまではそれなりの写真が撮れるので、それを利用して写真を撮る。もうこの時間になると自転車は真っ黒にしか写らないのでヘッドライトをうまく使いながらの撮影を続けた。もう夜間の撮影も慣れたものだ。
撮影日時:2020/09/24 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
屈斜路湖をバックに自転車を撮影
撮影日時:2020/09/24 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
砂湯キャンプ場の夜景
 18時20分から撮ったばかりの夕陽の写真をSNSにアップロードする。昨年もそうだったが今年は昨年に加えてInsta360 ONE Xが加わったことでSNSのアップロードに動画の編集も含めて1時間近くかかるようになり、旅の日記を書く時間がさらに減ることになった。
 19時20分から旅の日記を書く。今日はまったくここまで旅の日記を書いてこなかったので就寝時間の21時30分までに2時間しかなく、どれだけ書くことができるだろうかと心配したが、案の定半分も書くことができなかった。今日の分は明日以降に積み残しだ。昨日の旅の日記も8割ほどしか書けていないし、2日目の旅の日記もまだ半分ほどしか書けていない。今年の北海道自転車ツーリングは旅の日記がぜんぜん書けていないことを実感する。
 いつまでも旅の日記を書いても終わりそうにないので21時40分に就寝する事にした。明日の天気予報は曇りで夕方から明後日いっぱいは大雨になるとのことなので、中標津のキャンプ場のロッジかホテルに連泊してゆっくりし、そこで書き切れなかった旅の日記を書くことにしよう。
 今夜の予想最低気温は6℃となっていた。今回の北海道自転車ツーリングは最低気温が10〜11℃と予想したよりも暖かく、寒くて寝られないという事がなかった。しかし今夜の最低気温はいつもより5℃は低そうなので長袖シャツを2枚着て、シュラフの首元のドローコードをいっぱいまで締めて寝ることにする。苦労して冬用のシュラフを持ってきたけどいよいよこれが役に立ちそうだ。

走行データ
走行距離   101.2km
走行時間   6時間0分
平均時速   16.8km/h
最大速度   42.0km/h
総走行距離   634.5km
天候   曇り時々晴れ
最高気温/最低気温   17℃/11℃

食事
朝食   雑炊
昼食   ラーメン、パン
夕食   牛丼、味噌汁

出費
朝(コンビニ)   飲むヨーグルト   145円
キャンプ場   砂湯キャンプ場   500円
合計   645円

キャンプ場
名称   砂湯キャンプ場
場所   屈斜路湖の砂湯にある
  北緯43度37分26秒、東経144度21分36秒
費用   500円
設備   トイレ、炊事場
風呂   地面を掘ればマイ温泉ができあがり
ゴミ   ゴミ箱あり(有料)
行きやすさ   砂湯を目指せば簡単
乗り入れ   テントまでバイク・車の乗り入れ不可
特徴   屈斜路湖の砂湯にあるキャンプ場
  サイトには芝生と砂浜のどちらでも設営可能。
  湖畔の砂浜を掘ればマイ温泉が湧く
  テントの横に温泉という究極のキャンプができる
  シーズン中は家族連れで溢れてチャリダーの入る余地はない

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