ここは世界名作劇場で登場する主人公たちのあらゆる一番を決定するページです。個人的な偏見にもとずく場合もありますが、ご了承下さい。 |
1、もっとも大富豪は? |
2、究極の貧乏は? |
3、旅の距離が長いのは? |
4、歩きや馬車の旅が長いのは? |
5、勉強大好きな努力家は? |
6、もっとも勉強嫌いは? |
7、動物好きは? |
8、着替えが早いのは? |
9、空想好きなのは? |
10、元気がいいのは? |
11、いじめられっ子は? |
1、もっとも大富豪は? |
世界名作劇場の中でお金持ちな主人公は数えるほどしかありませんから簡単です。候補者は「ペリーヌ物語」のペリーヌと「小公女セーラ」のセーラと「小公子セディ」のセディの3人。ペリーヌはおじいさんのビルフランに正体がバレてから従業員7000人を抱える紡績工場の後継ぎとなったし、セーラにいたっては父の友人クリスフォードの後継ぎとなってダイヤモンドプリンセスとなり、散々こき使われたミンチン女子学院に惜しげもなく10万ポンドを寄付しています。セディはドリンコート伯爵の後継ぎとなって見渡すかぎりの広大な領地とお城のような屋敷を手中に納めています。いずれも世界名作劇場の主人公には珍しいお金持ちでしょう。 |
2、究極の貧乏は? |
世界名作劇場の主人公はその多くが貧乏ですが、貧乏の中にも自由にできる若干のお金を持っている者と、まったくお金を持っていない者の2パターンにわけられます。 |
3、旅の距離が長いのは? |
世界名作劇場の主人公はよく旅に出かけます。作品中で主人公が旅した距離がもっとも長いのは誰かを考察してみます。 |
4、歩きや馬車の旅が長いのは? |
上記項目はすべて船での旅になりますが、船の旅に比べると歩きや馬車の旅ははるかに大変と言えるでしょう。そこで歩きや馬車での旅で一番長い距離を旅した主人公を挙げると、「母をたずねて三千里」のマルコと「ペリーヌ物語」のペリーヌが挙げられるでしょう。マルコはブエノスアイレスからバイアブランカまでをペッピーノ一座とともに馬車で旅し、さらにコルドバからツクマンまでの行程の半分の道のりの、合わせて約900キロを歩きや馬車で旅しています。ペリーヌはボスニアからフランスのマロクールまでの約1500キロを馬車と歩きで走破しています。しかしここにダークホースがいました。それは「フランダースの犬」のネロです。ネロはアントワープまで7キロの道のりを毎日往復していました。作品の期間が約450日なので、歩いた距離は約6300キロにも達します。ネロのアントワープへの牛乳缶運びが旅に相当するかどうかは疑問ですが、歩いた距離だけならネロが間違いなく一番でしょう。 |
5、勉強大好きな努力家は? |
残念ながら世界名作劇場の主人公の中で勉強が好きなのは数えるほどしかいません。それは「赤毛のアン」のアン、「牧場の少女カトリ」のカトリ、「小公女セーラ」のセーラの3人しかいません。アンは先生になる為にクイーン学院に進学し、頑張って勉強したおかげでトップの成績で卒業しています。カトリは貧しい農家の出身の家畜番の女の子が将来医者になる為に一生懸命に努力し、医者にはなりませんでしたが、作家となりました。セーラは小間使いとしてこき使われるようになってからも、勉強に遅れないように夜遅くにこっそりと勉強を続けていました。いずれも勉強を嫌がる事なく自ら進んで勉強していた人たちばかりです。この中で一番を決めるならやはりカトリでしょう。貧しい農家に生まれ家畜番として暮していたカトリは、字が読めないまま一生を終えてもおかしくない状況なのに聖書で字を覚え、その後も難しいカレワラの詩を読んだり算数の教科書をもらったりして、貧しくて学校にも行けないにもかかわらず将来お医者さんになる為に勉強を続けるのですから。 |
6、もっとも勉強嫌いは? |
世界名作劇場には勉強好きな主人公もいますが、反対に勉強嫌いな主人公もいたりします。それは「トム・ソーヤーの冒険」のトム、「家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ」のフローネ、「南の虹のルーシー」のルーシーメイ、「愛少女ポリアンナ物語」のポリアンナの4人が挙げられます。トムは学校が大嫌いで、いつも学校をサボる事ばかり考えていましたし、フローネは無人島で勉強するのをとても嫌がりました。ルーシーメイも勉強を嫌がりましたし、学校ができてからも通うのが嫌そうでした。ポリアンナは学校には行っていませんでしたが、勉強するよりも外で遊ぶほうが好きだったようです。もっともポリアンナの場合は勉強嫌いというより、教え方が悪いというべきでしょうけど… さて、この中でもっとも勉強嫌いを挙げるとすれば、やはりトムに決定でしょう。アレだけ勉強嫌いで悪ガキも珍しいものですよ。 |
7、動物好きは? |
世界名作劇場の主人公の大半は何らかの動物を飼っており動物嫌いはいません。そういう意味ではどの主人公も動物好きなのですが、その中でも単に動物を飼っているだけでなく、特に動物好きな主人公を挙げると、「アルプスの少女ハイジ」のハイジ、「あらいぐまラスカル」のスターリング、「南の虹のルーシー」のルーシーメイ、「大草原の小さな天使 ブッシュベイビー」のジャッキーの4人が挙げられるでしょう。ハイジは山羊だけでなく、小鳥のピッチーやアルムの山に住む動物たちと仲良く暮していましたし、スターリングは家族も動物好きだったのであらいぐまのラスカルはもちろんの事、犬のハウザーやカラスのポー、スカンクなども飼っていました。ルーシーメイもこれまた大の動物好きで、動物は見つけしだいなんでも捕まえて飼おうとしていました。ジャッキーはブッシュベイビーのマーフィー以外は飼っていませんでしたが、お父さんが野生動物保護官として野生動物を密猟者から守る仕事をしていたので、ジャッキーも動物を愛する気持ちは人一倍強かったようです。さて、この中で一番を決めるとすればやはりルーシーメイになるでしょうか。アデレードに着いてからでさえディンゴや山羊、羊、ウォンバットなどを飼い、ついには蛇を飼おうとした事すらありました。本人いわく、動物園を開きたいとの事で、動物は何でも飼いたかったようです。 |
8、着替えが早いのは? |
寝間着姿から普段着に着替えるのに誰が一番早く着替える事ができるかを考察してみます。計測の結果、作品中では「アルプスの少女ハイジ」のハイジは2.5秒、おなじく「アルプスの少女ハイジ」のペーターは5秒、「トム・ソーヤーの冒険」のトムは3秒、「アルプス物語 わたしのアンネット」のアンネットは3.5秒、「若草物語 ナンとジョー先生」のナンは3秒で着替えていました。時間だけを見るとハイジが一番ですが、ハイジは寝間着を着ておらず、シャツとパンツだけで寝ており、普段着に着替える時はその上から直接スイスの民族衣装を着るので、脱ぐ手間がない分だけ有利です。おまけにハイジは間違って腕を袖からではなく首から出していたので完全に着替えが完了していたわけではありません。ペーターとトムとアンネットとナンは寝間着を脱いで普段着を着るまでの時間が、それぞれ5秒と3秒と3.5秒と3秒でした。やはり素早く着替える為には寝間着はパジャマではなくてネグリジェ、普段着もワンピースで、しかも重ね脱ぎしておく必要があります。ハイジとナンは2枚、アンネットは3枚重ね脱ぎしていました。ペーターとトムの場合は寝間着は上だけで、上の服とズボンを1枚しか着ていないので早かったようです。女の子の場合、上下に別れたセパレートの服を着ていたり1枚ずつ脱いでいたりすると、とても3秒では着替えできません。なお、この早業着替えは服を破ったりボタンを飛ばしたりする危険性があるので、よい子のみんなは決して真似をしないで下さい。 |
9、空想好きなのは? |
世界名作劇場の主人公たちは世間一般に比べて恵まれていない事が多く、そこは空想や想像力で補っている事が多かったようです。その中でも特に空想好きだったのは「赤毛のアン」のアンと「小公女セーラ」のセーラ。この二人は他の主人公たちを引き離すほど空想好きと言ってもいいでしょう。アンはグリーンゲイブルズに来る前の恵まれなかった時代、友達のいなかったアンは本棚の鏡に映った自分の姿にケティ・モーリスと名付けて想像上の友達にしていつも話しかけたり、グリーンゲイブルズに来てからも色々な物や場所に名前を付けてダイアナと一緒に空想を楽しんでいました。そしてクラスの友達と一緒に物語クラブまで作って想像力を発揮します。しかしアンは大きくなるにつれて空想や想像はしなくなり、物語クラブもいつの間にか解散し、アンは大人になっていきます。一方セーラはミンチン院長からいじめられ虐げられていた時でさえ想像力を働かせ、何かになった“つもり”遊びをよくしていました。屋根裏部屋の寒くて暗い部屋に食事を抜かれてお腹を空かせて返ってきても、セーラはここは宮殿の大広間で自分たちは王宮の侍女。テーブルの上には王宮の特別に焼かせたステーキがあり、お料理の乗せてあるお皿は金でできている。そして床にはふかふかな絨毯が敷き詰められていて、天井にはシャンデリアがある、などと“つもり”遊びをよくしていました。 |
10、元気がいいのは? |
世界名作劇場の主人公はどれも元気いっぱいで、行く先々で何かしら事件を起こしてくれます。そんな主人公たちの中でも最も元気いっぱいでおてんばな主人公を考察します。元気がある… いや、元気がありすぎると言えば「トム・ソーヤーの冒険」のトムと「ナンとジョー先生」のナンが挙げられるでしょう。他にも「赤毛のアン」のアンや「愛少女ポリアンナ物語」のポリアンナ、「愛の若草物語」のジョオなどもおてんばで元気いっぱいで、色々な事件を起こしてくれますが、やはりトムやナンに比べると色褪せてしまいます。トムとナンの二人を比較すると同じくらいに元気ではないかと思いますが、いたずらなどに頭を使うトムに対して、頭で考えるより体が勝手に行動するナンの方が元気に溢れていると言えるでしょう。ナンは機関車の助手になるのが夢だったので機関車に石炭をくべる練習をしようとストーブに石炭をくべすぎてストーブを壊したりと、とんでもない事件を数々巻き起こしました。ナンこそ世界名作劇場の主人公の中で最も元気いっぱいと言えるでしょう。 |
11、いじめられっ子は? |
世界名作劇場の主人公達は例外もありますがいじめられる事が多かったようです。その中でももっとも辛辣にいじめられた主人公を考察しましょう。まず挙げられるのは「フランダースの犬」のネロ。ネロはコゼツの旦那やハンスからよくいじめられました。そして「小公女セーラ」のセーラもまた、お父さんが亡くなって一文無しになった後、ミンチン院長やラビニア、モーリー、ジェームスからいじめられていました。また「ロミオの青い空」のロミオもエッダやアンゼルモからいじめられていました。この中で誰が一番いじめられたかを考えると、死に追い込まれたネロも散々いじめられましたが、やはり執拗なまでのいじめに耐え忍んだセーラが一番いじめられたのではないでしょうか。食事抜きは当たり前、殴られる突き飛ばされる、挙げ句の果てに屋根裏部屋を追われて馬小屋で生活するようになるなど、それはもう、他の主人公達を圧倒するものがあります。やはり世界名作劇場の主人公で最もいじめられたのはセーラではないでしょうか。 |