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北海道自転車ツーリング
2020秋 行動予定

 これを読んでいるみなさん全員に該当するとは思うが私自身も今年は大きくコロナウイルスの影響を受けた。私は毎年平均すると3回は北海道を訪れていた。ゴールデンウイークにマイカーの自走で北海道を周遊し、夏には北海道自転車ツーリング、そして初夏か秋には飛行機とレンタカーで北海道を訪れるのがいつものスタイルだった。
 しかし今年は年始からコロナウイルスが騒がれはじめ、ゴールデンウィークの頃には緊急事態宣言が発令され旅行どころではなくなり私も自宅で自粛… いや、日帰りできる範囲でツーリングしていた。そしてゴールデンウィークに北海道に行けなかった鬱憤を夏の北海道自転車ツーリングで晴らそうと考えていたが、長期連休の時期になると決まってコロナウイルスが感染拡大し、第二波のおかげで夏の北海道自転車ツーリングまで自粛することになった。
 しかし私の中でツーリング熱は高まるばかりで何とかして今年に行けないものかと色々と画策してみた。私の会社は有休が年間10日あるのだが、それとは別に年初に2日間だけ自分で休みを設定することかできる。私は当初ゴールデンウィークにこの休みを設定して12連休にして車で北海道に行くつもりでいた。しかしコロナ騒動でそれはキャンセルし、その2日分の休みを夏休みの前後に当てて夏休みを11連休にして北海道自転車ツーリングに行く予定にしていたが、これもコロナ騒動のおかげで自粛の嵐が吹き荒れキャンセルせざるを得なくなった。
 もう今年は北海道をあきらめるしかないのか… そんな思いでカレンダーを見ていたら9月に4連休のシルバーウィークがある事を発見。ここにキャンセルし続けた2日の休みに加えて追加で1日だけ有休を取れば9連休になる。季節的にもこれ以上遅くなると秋の短い北海道は寒くて走れなくなるのでこのタイミングしかない。というわけで例年は夏休みに北海道自転車ツーリングに行くところを、今年は秋のシルバーウィークに北海道自転車ツーリング行くこととなった。
 さて、その走行予定は以下のように計画を立てた。

日程行動予定予定走行距離走破予定峠
2020年9月19日千歳〜岩見沢〜月形76km 
2020年9月20日月形〜旭川〜層雲峡144km 
2020年9月21日層雲峡〜然別〜上士幌137km三国峠、幌鹿峠
2020年9月22日上士幌〜足寄〜オンネトー109km 
2020年9月23日オンネトー〜津別〜女満別102km足寄峠、釧北峠
2020年9月24日女満別〜摩周湖〜屈斜路湖120km美幌峠
2020年9月25日屈斜路湖〜厚岸〜霧多布135km 
2020年9月26日霧多布〜別海〜開陽台120km 
2020年9月27日開陽台〜中標津10km 

 前半のオンネトーまでは夏に立てた計画とまったく同じ。しかし夏にはできた計画が秋にはできなくなっていた。まず日程が11日から9日に2日減ったこと。そして帰りの飛行場が女満別空港ではなく根室中標津空港になったことがある。いつもなら間違いなく女満別空港からセントレア行きの直行便に乗るのだが今年はコロナの影響か旅行客が減り直行便は運休となってしまった。もちろん千歳を経由して乗り継ぎ便にすれば問題ないのだが、千歳からセントレア行きの便も半分ほどになり、さらにセントレアからの高速船の最終便も20時と早まってしまったことから女満別空港からの乗り継ぎ便だとその日のうちに自宅に帰れないのだ。逆に行きは女満別空港に降りて帰りは千歳から飛ぶという案も考えたが、女満別周辺でスケジュールが1日余っても行くところはいくらでもあるが、千歳周辺では行くところもあまりないのでそれは避けることにした。
 そこで道東から何とかその日のうちに自宅に帰る方法はないものかと乗り継ぎ便を探したら根室中標津空港から千歳経由で飛ぶとその日の17時には自宅に帰れることが判明。そこで今年は女満別空港ではなく根室中標津空港から帰ることにした。
 そういうわけで夏に走る予定だった道東を反時計回りで走る計画では日程が足りず、道東の北半分だけあきらめようかとも考えたが、どうしても湖岸にテントの張れる女満別湖畔キャンプ場だけは入れたかったので、道東はまず最初に網走湖に行ってそこから南に下り、そして中標津から帰ることにした。これだと知床には立ち寄れなくなってしまうがそれはあきらめるしかない。
 と言うわけで飛行機の予約はすべて済ませ、自転車も普段の高速巡航仕様からキャンプツーリング仕様に変更し、消耗品も交換した。10年ほど前だったら1週間前にキャンプツーリング仕様に変更していたが、最近は2週間、もしくはそれ以上前から変更するようになった。理由は変更途中に部品が足りないことが発覚し慌てて発注することがあるからだ。昨年も直前シフトワイヤーやカセットスプロケットを交換する必要が生じてギリギリ入荷が間に合った。GPSロガーは間に合わなかったが… 案の定、今回も変速バナナをどこかになくしてしまい慌てて発注した。こうしたことがあるから早めにモードチェンジして問題に早期に対応していく必要がある。こうした交換作業を終えて後はシルバーウイークを待つだけになった。
撮影日時:2020/09/19 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm北海道ツーリング仕様に変更
撮影日時:2020/09/19 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mm手前が夏用、奥が冬用のシュラフ
 今年の北海道自転車ツーリングに行くことについて葛藤はあった。こんな時期に旅行していていいのだろうか?  旅先でコロナに感染したらどうしようとか色々考えたが、結局コロナを心配していたら何もできなくなると考え、感染しないように最新の注意を払いながら実施する事とした。
 会社からは出勤日だけでなく休みの日も毎朝の体温の報告を求められているので、今年の北海道自転車ツーリングは体温計を持参して毎朝目覚めたら体温を測るところからはじめることになる。秋の北海道は夜中から明け方にかけてが特に寒くなり、風邪でもひいて熱を出したらコロナと疑われて大変なことになる。コロナに感染しないことも大切だがコロナだけでなく今回はとにかく健康に気を使わなければならない。
 今回の北海道自転車ツーリングでいつもと違って嫌だなと思う点は、やはりコロナの影響だろう。コンビニに立ち寄る時やキャンプ場で受付する時は必ずマスクは必要になるし、温泉ではマスクができないから可能な限り温泉に入る回数を減らすしかない。そして何よりツーリング中に自粛警察から文句を言われたりするのが一番嫌だ。まあこうした輩は相手にするのではなく無視するのが一番ではあるのだが。
 また気温が低すぎるというのもある。昼間走る時は汗をかかなくていいので走りやすいのだが、朝走り始めてから10時くらいまでは半袖では寒すぎて走れず、上着を必要とすることだ。2017年と2019年はこうした時に即席で防寒着代わりにレインスーツを着ていたが、今年はちゃんと上着を持って行かないとダメだろう。これで荷物が少し増える。
 そして何よりも問題なのがシュラフだ。私が今まで使っている夏用のシュラフでは普通は15℃くらいまで、頑張っても10℃くらいまでしか耐えられない。しかしこの時期の最低気温は低い場合は5℃近くに達するため夏用のシュラフでは耐えられない。寒くて風邪でもひいたらそれこそ大変なことになってしまう。そこで冬用のシュラフを持っていくことにしたが、夏用に比べるととてつもなく大きいのだ。こんなものを自転車に積んだらシュラフだけでサイドバッグが一杯になってしまいそうだ。
 逆に楽しみにしている点も多い。まずツーリング熱が今年再び高まったことが挙げられる。私は2002年から趣味としての自転車ツーリングを始め、自転車で走ることが楽しくなりそれから7〜8年は毎月のように100kmほどのツーリングに出かけていた。しかしこの10年ほどはツーリングの回数もめっきりと減ってしまい、会社への通勤で1日17km走る以外はあまり走らなくなっていた。
 緊急事態宣言でゴールデンウイークに家で自粛するしかなくなり、ネットで動画を見るうちに「ろんぐらいだぁす」のアニメを見たことで自転車でツーリングする事が楽しい事を再認識し、雨が降らない限りは毎月ではなく毎週のように200km近くのツーリングに出かけ、在宅勤務の日は早起きして勤務前に50km走ってから仕事するようになった。今は本当に自転車で走ることが楽しくて仕方がない。
 そしてもう1つは自粛で家にいることが暇でAmazonのKindleに契約したことでCycle SportsやBicycle Clubなどの自転車雑誌が読み放題になり、暇に任せてここ4〜5年分の自転車雑誌をすべて読んでまわったのだ。これによりペダリングや休憩方法、補給など新しい知識を仕入れそれを実践してみたくなった。
撮影日時:2020/09/19 05:45:39 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mmInsta360 ONE Xだとこんな写真も
撮影日時:2020/09/19 06:44:49 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:24mmこうした写真も簡単に撮れる
 またInsta360 ONE Xを導入したことも楽しみだで自分が自転車で走っている姿を撮影するには、まず三脚を取り出して道端にセットし、さらにそこにカメラと赤外線レリーズをセットしてカメラをベストポジションにフレーミングし、そのフレーミングした場所に自転車を走らせて撮影する。これだけの準備と撤収に10分近くかかっていた。しかしInsta360 ONE Xを使うと撮影準備から撮影・撤収まで1〜2分で可能となり、かつ三脚と違ってアングルの自由度が高く360度撮影するのでフレーミングは必要なく撮影後に後で切り出せばいいだけだ。私は北海道自転車ツーリングの前に地元でツーリングした際にInsta360 ONE Xを使って何度も撮影を繰り返し撮影方法やカメラの癖等について学んだ。そして今回初めての実戦投入となるわけだ。今回の北海道自転車ツーリングではこのInsta360 ONE Xで撮影した写真が数多く掲載されることだろう。これは本当に楽しみだ。
 そして初めてのシーズンオフでの北海道自転車ツーリングどなる。夏休みだと込んでいてとても宿泊できないようなキャンプ場でも今の季節なら宿泊可能だろうから、いつもは宿泊できないようなそういった場所を選んでいきたい。そしていつもより40日ほど遅い出発となるが夏の短い北海道では気温の下がりも激しく、昼間で3〜5℃程度、夜間て5〜8℃程度低くなり、今までと同じ装備ではダメだろう。こうした装備にも気を使いながら出発を楽しみにしている。

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