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日高山脈山岳センター
中札内から南西に20kmほどの札内川沿いにピョウタンの滝がある。このピョウタンの滝のある札内川園地に1992年に建てられた登山情報の発信施設が日高山脈山岳センターだ。内部には登山基地らしく縦走登山に必要なテントやコッヘル、バーナーなどの装備が展示されている。その奥の展示室には北海道を東西に分け南北150kmにわたり2000m近くの山が連なる日高山脈の生い立ちやその構成、日高山脈のジオラマなどが展示されている。また山で発生する雪崩や熊などの過去の被害状況なども展示している。特に1965年に日高山脈のカムイエクウチカウシ山で発生した大規模雪崩により北海道大学山岳部の6名が生き埋めになり、そのうちの1名はわずかに残った空間で4日間生き続けて遺書を残して亡くなった北大山岳部雪崩遭難事件。そして1970年に日高山脈のカムイエクウチカウシ山で5名の大学生が登山中にヒグマに遭遇。その後3日間に渡って大学生の持つ食料を狙ったヒグマの執拗な追跡に遭い5名のうち3名がヒグマに殺された福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ襲撃事件については詳しく書かれており、山の危険性を警告している。ビデオコーナーでは「札内川上流カムイエクウチカウシ山登山編」「中部日高の山々とその自然編」「中部日高山脈にみる遭難」「ヒグマが襲った」などの映像を見ることができる。またセンター内にはレストラン「キッチンカフェぴよろ」があり、中札内産の新鮮な食材を使ったランチを食べることができる他、宿泊施設もあり安価で宿泊することもできる。
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日高山脈山岳センターの外観
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日高山脈山岳センターの内部
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入口に展示されるテント
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山岳遭難の新聞記事
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