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明野ヶ丘公園
幕別の町から2kmほど南東の河岸段丘の上にある公園が明野ヶ丘公園だ。幕別町はパークゴルフ発祥の地だけに、この公園でも夏はパークゴルフやアスレチック広場、冬は公園の斜面を利用したスキー場と幕別町住人の憩いの場として利用されている。その明野ヶ丘公園に幕別町開基100年を記念して公園の頂上に作られたのが、アイヌ語で偉大な崖を意味するピラ・リという名の展望台だ。この展望台は北海道に数多く存在する展望台とはひと味違った奇異な形をしている。まず直線というものがまったく存在せず、トラスウォール工法と呼ばれる自由曲線の施工により、それはまるで本物の崖か洞窟のような姿となっている。全長50m、幅7m、高さ5mの巨大なオブジェが丘の上にある光景は異様で初めて見た人は何でこんなものを作ったんだと言いたくなることだろう。オブジェの内部はまるで洞窟か迷路のような作りとなっており、狭い螺旋階段を出たり入ったりしながらグルグルと登ると、高さ12mの展望台に出る。このピラ・リのある頂上は幕別の町より標高で70m程度高いこともあり、展望台からは直線的に区画整理された幕別の町や田園風景とその奥に大雪山系が見えるだけでなく、池田町のワイン城や、天気がよければその奥には雌阿寒岳や雄阿寒岳まで見える。明野ヶ丘公園は桜の名所でも知られており、5月初旬〜5月中旬にかけて桜が満開となる。
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ピラ・リから見た幕別のパノラマ
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展望台ピラ・リ
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こんな奇妙な施設
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内部も風変わり
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遠くに大雪山系が見える
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