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旧狩勝線ミュージアム
新得町の8kmほど北側、国道38号線の狩勝峠の中腹にあるサホロリゾート地。このサホロゴルフ場への脇道を走ると途中に蒸気機関車とブルートレインが見えてくる。これが旧狩勝線ミュージアムだ。1907年の旧国鉄根室本線開通に伴い新内駅がこの場所で営業を開始した。この区間は狩勝峠を越えながら十勝平野を見渡せるとあって日本三大車窓の1つとされていたが、R180mのカーブや最大勾配25‰の急勾配、そして登り勾配の狩勝トンネルでスピードが落ちたところに蒸気機関車の煤煙が列車と共に上昇して窒息の恐れがあるなど危険性が高かったことから1966年に新狩勝トンネルを通る新線に掛け替えられこの新内駅は廃駅となった。1978年からは駅構内に蒸気機関車とブルートレインを設置してSLホテルとして運営していたが、20年も経過するとブルートレインに傷みが激しくなりホテルは廃業。その後蒸気機関車とブルートレインは放置されたが、2010年から旧狩勝線資料館として開館した。先頭車両は資料館となっており旧狩勝線関係の年表、狩勝信号場、狩勝隧道、新内隧道、狩勝実験線の資料、機関車の整備道具、昭和30年代のダイヤ表や機関士の制服などが展示されている。中でも目を引くのが旧狩勝線を1/150で正確に再現されたNゲージジオラマだ。2両目と3両目はブルートレインのA寝台車をそのまま展示しており懐かしく感じることだろう。また屋外にはエコトロッコやシーニックカフェなどがある。またここから新得のSL広場までの廃線跡はフットパスとして整備されている。
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旧狩勝線ミュージアム
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蒸気機関車が展示される
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旧狩勝線ミュージアム内部
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懐かしの寝台車がある
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