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千畳くずれ
然別湖の南西側に標高900mの白樺峠がある。この白樺峠の西ヌプカウシヌプリの山の斜面に広がる岩場が千畳くずれだ。この千畳くずれは西ヌプカウシヌプリの溶岩円頂丘の亀裂に浸透した水が凍結、膨張を繰り返して円頂丘表面が破砕され岩塊となり、それが崩落して山麓に堆積したもので、寒暖差の大きい場所の岩場でしか見られない特徴的な地形だ。道道85号線の白樺峠の少し南側には直径数m程度の丸い大きな岩がゴロゴロと転がっており、砂礫がほとんどないことから周囲の白樺の森林地帯と違って植生がわずかしかなく、白樺の林越しとなるがその異様な姿は容易に識別可能だ。この大きな岩が今にも崩れそうなほど積み上がっており道道85号線から見ただけでも見る者を圧倒する。道道沿いには路側帯に広い駐車帯があり車で訪れても駐車場所には困らない。千畳くずれは白樺峠のすぐ南側にあり駐車帯からもわずかに十勝平野が見える。この付近はナキウサギの生息地ともなっており、静かにしていればナキウサギの鳴き声や運が良ければ姿を見る事ができるかもしれない。
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岩がゴロゴロ転がる千畳くずれ
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十勝平野も見える
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