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鹿の湯
鹿追町から北に30kmほど走ったところ、道道1088kmを行き止まりまで走ったところに然別峡野営場がある。この野営場の入り口の駐車場から野営場の奥へ緩やかな上り坂を200mほど歩くとユーヤンベツ川へ降りる階段があり、ユーヤンベツ川沿いに50mほど歩いた先に鹿の湯がある。ユーヤンベツ川沿いにある円形の湯船は比較的大きく10人くらいは入浴できそうだ。川と反対側の岩の割れ目からかなり熱い源泉が流れ込んでおり、文字通り100%掛け流しとなっている。温泉は少し塩辛い褐色をしており、湯船にも褐色の湯の花が多く付いている。温泉は脱衣所すらない完全な混浴露天風呂で、バスタオルや水着の着用も禁止されていることから女性客の入浴はハードルが高い。湯船のすぐ横をユーヤンベツ川が音を立てて流れており、湯船とほとんど同じ高さにあることから、熱くなれば川に入って涼むこともでき、かなり野性味溢れた露天風呂と言えよう。鹿の湯のすぐ隣には小さな夫婦の湯があるが、こちらは源泉に近いとあって普段は熱くては入れない。しかし雨で川が増水して鹿の湯が水没した時などは、雨水が流れ込んで夫婦の湯の温度も下がるのでこちらに入浴することができる。この他にもユーヤンベツ川沿いにはさらに上流にシリコトルの湯、テムジンの湯、ピラーの湯、ペニチカの湯などがあるが、いずれも川をさかのぼるのはかなりの危険を伴う。鹿の湯を利用できるのは然別峡野営場の営業している7月〜9月の期間のみとなる。
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ユーヤンベツ川沿いにある鹿の湯
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紅葉の季節の鹿の湯
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