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上士幌町鉄道資料館
糠平の町の東の外れ、廃線となった旧国鉄士幌線の糠平駅跡地に上士幌町鉄道資料館がある。旧士幌線は帯広から十勝三股を結ぶ78.3kmの鉄道として1939年に開通した。当時は沿線沿いから石炭が産出したことから人々で栄えていたが、石炭から石油へのエネルギー転換で炭坑は次々と閉山し、人口の減少から極度の赤字路線となって1987年に全線廃線となった。この旧国鉄士幌線の資料展示や旧国鉄士幌線に多数存在する北海道遺産コンクリートアーチ橋梁群の案内業務を行っているのが1988年に糠平駅跡に建設された上士幌町鉄道資料館だ。館内には鉄道用具や備品、制服、路線図、鉄道模型、当時の写真などを多数展示し63年間にも及ぶ士幌線の歴史を知ることができる。さらに士幌線を運転席から撮影した映像を大型スクリーンで上映しており、運転士気分を味わうことができる。屋外には車掌車や信号機が展示され、ここを拠点に旧国鉄士幌線をトロッコで走るひがし大雪高原鉄道があり、足こぎトロッコで1300mも散策することができる。ここは周辺に数多く存在するコンクリートアーチ橋の拠点でもあり、ここで情報を仕入れてからまわるといいだろう。
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上士幌町鉄道資料館の外観
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上士幌町鉄道資料館の内部
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鉄道用具や備品、制服が展示される
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屋外に展示される車掌車
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