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土の館
上富良野の町の西の外れにある博物館が、世界のプラウと土の博物館「土の館」だ。ここは北海道開拓が過酷な気象条件の中で進められた経緯や、土と人間の関わりの大切さを今に伝えるためにスガノ農機株式会社が1992年に開設した博物館だ。スガノ農機の創始者、菅野豊治氏は1917年にこの上富良野の地で菅野農機具製作所を開業した。当初はクワ・マサカリや山林用具などを作ったり、土壌を耕起する農具プラウの修理をしていたが、やがてプラウの生産を始める。1941年に菅野農機具製作所は満州に渡ったが、終戦と共にすべてを失って1946年に着の身着のままで上富良野に戻ってきた。再びプラウ作りを始め1958年にはスガノ農機株式会社を設立。1976年からは古くなった旧社屋を労作為人記念館として古い畜力農具等を展示して来客者に展示。さらに1992年には土の館が建設され一般に公開されるようになった。この土の館は1階が満州から戻ったばかりの頃の工場を再現した労作為人記念館、2階は土を耕す道具である鋤きやプラウの展示、国内外から採取された各地の土壌の標本を展示している。また土の館の隣にはトラクタ博物館があり、1955年前後に使用されたトラクタを中心に、国産第1号機のトラクタを始め国内外のトラクタ約80台が展示されている。これら80台のトラクタを目の前にすると、あまりの数の多さに圧倒されるだろう。
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土の館の外観
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土の館の内部
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労作為人記念館
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トラクタ博物館の内部
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