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青い池
美瑛の町からまっすぐに伸びる道道966号線を南東方向に16km走った所にある人工の池が青い池だ。道道966号線沿いには観光バスも駐車可能な大きな駐車場もあり、そこから森の中の直線の砂利道を500mほど歩くと右手に青い色をした池が見えてくる。1988年の十勝岳噴火での堆積物による火山泥流対策のため、翌年美瑛川に堰堤が作られたが、その堰堤によって堰き止められた水が森の中に溜まり、それが池となってできた。元々美瑛川は火山性の硫黄を多く含む河川だが、この付近の土壌にはアルミニウムが多く含まれ、白ひげの滝の少し上流にある硫黄沢川からの硫黄がアルミニウムが混ざることで水酸化アルミニウムの白い微粒子となり、これが波長の短い青色の光だけを透過することで、池が青色に見えるようになった。周囲の枯れたカラマツやバックに見える十勝岳、そして青く透き通った池の美しさからカメラマンが訪れるようになり、いつしか青い池と名付けられて観光地となった。風のない日にはこの青い池にカラマツが鏡のように映し出されてとても美しく見える。池の周りには通路があるのでどこからでも撮影は可能だ。かつては尖った山頂の美瑛岳も見えたが、木が生長してしまったため今では美瑛岳はほとんど見えなくなり、十勝岳の見える場所も限られてしまった。
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