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無縁島
奥尻島の南西岸にある周囲500m程度の岩でできた小島が無縁島だ。この無縁島には悲しい伝説があり、恋人に裏切られた事で娘が身を投げ、それを悔いた男は僧侶となって海辺で娘を弔ったが、男も波にさらわれて無縁島に流れ着いたという事だ。無縁島近くの奥尻島海岸は千畳浜と呼ばれる小石の敷き詰められた海岸が広がり、キャンプ場ではないがキャンプに適した場所となっている。無縁島は基本的に円錐の形をしており、どこから見ても三角形に見えるが、間近から見た時だけいびつな三角形になるので、少し離れて見た方が美しく見える。またこの無縁島の標識のすぐ上には北海道南西沖地震の際に23.3mまで津波が駆け上がった事を示す津波痕跡高の標識もある。下から見ると丘のはるか上に標識があり、こんな高い場所まで津波が来たのかと自然の恐ろしさを体感する事ができる。北海道南西沖地震の際には地震発生から3〜4分で津波が襲来したというので、自転車でここを通りかかった時に同じ地震が発生したら、付近に避難場所もないことから津波から逃げることは不可能だろう。
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海に浮かぶ無縁島
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無縁島
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