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旧笹浪家住宅
上ノ国の町の東の外れ、国道228号線沿いにある建物が旧笹浪家住宅だ。ここは19世紀初めに建築されたとする北海道最古の民家建築で北海道の日本海沿岸に今も残るニシン番屋の原型とされる。笹浪家の初代は18世紀前半に能登国から松前に渡り、後に上ノ国に移住した。この旧笹浪家住宅は5代目笹浪久右衛門が19世紀初めに建てたとされる。主屋の屋根はヒバの割柾葺で石が置かれた石置板葺屋根で、土間に漁夫のたまり場があり家業の刺網漁、建網漁の他、荒物・小間物の販売も手がけていた。ニシン番屋の原型とされるが鰊番屋と言うよりは昔ながらの古民家に近いと思われる。建物は1990年に笹浪家から町に寄贈され、1992年に国の重要文化財に指定、2003年から内部を一般公開している。さらに2005年から隣接するする米・文庫蔵をガイダンス施設として公開し、旧笹浪家住宅や蔵を修復・復元したときの様子や上ノ国市街地で発見された縄文時代〜近世の出土物を展示している。また200年余り前に道南を旅した管江真澄の即席を映像で辿ることもできる。
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旧笹浪家住宅の外観
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旧笹浪家住宅の内部
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米・文庫蔵のガイダンス施設内部
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管江真澄の映像コーナー
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