|
サラキ岬
木古内の町から国道228号線を東に8kmほどのところにある津軽海峡に少し突き出た岬がサラキ岬だ。国道沿いの何もない荒涼とした場所にある岬だが、ここは江戸幕府の軍艦咸臨丸が沖合で座礁沈没した事から、咸臨丸終焉記念碑や咸臨丸のモニュメントが建てられている。咸臨丸とは1857年にオランダで完成した軍艦で、1860年には勝海舟や福沢諭吉などを乗せ日米修好通商条約の締結に向け太平洋を横断するなどの活躍をしたが、戊辰戦争では物資運搬船となり1871年に仙台から小樽に向かう途中、暴風雨の為ここサラキ岬で座礁沈没した。排水量620トン、全長48.8mの大きな蒸気帆船だが、モニュメントは1/5スケールの模型の為、江差のかもめ島にある開陽丸などに比べるとあまりにも小さい。咸臨丸がオランダで建造された事からサラキ岬には住民が協力してオランダチューリップ花園が作られ、毎年4月下旬〜5月中旬の土日、祝日にはチューリップ祭りが開催され、約5万本の色とりどりのチューリップが咲き誇り、木古内町の観光名所となっている。しかし上湧別チューリップ公園などに比べるとチューリップ畑の規模としてはかなり小さい。
|
無断転載厳禁 コメント引用の場合は出典元URLを明記のこと
サラキ岬
|
咸臨丸
|
オランダチューリップ花園
|
チューリップ祭り
|
|