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男爵資料館
函館の西13kmほどの場所、JR大島当別駅の裏手に男爵資料館がある。ここは横浜船渠会社社長であった川田龍吉男爵をたたえ、川田農場跡地に1983年にオープンした資料館だ。緑の牧草地に赤い壁の資料館がぽつんとたたずむ姿は絵になる。ここは入館料を払って資料館の中に入ると、5〜10分程度係員が川田龍吉氏や男爵いもについての説明をしてくれる。それによると川田龍吉氏がイギリス留学から帰国後に男爵を継承し、晩年北海道で機械化による農業の近代化を進めたが、彼はイギリスで愛を誓った彼女と結婚する事ができず、彼女を思ってイギリスで食べたじゃがいもを北海道でも栽培する事に成功し、そのじゃがいもは男爵様が育てたいもという意味で男爵いもと呼ばれるようになった事を説明してくれる。そんな川田龍吉男爵を記念した資料館の1階には、彼が北海道で機械化した農耕具の数々やアメリカ製のトラクターが、そして2階には洋食の調理器具など先進的な家庭用品の数々が展示されている。また新館の1階には日本で初めてのオーナードライバーとなった自動車や馬車が、2階には農業や工業の実験道具の数々が、3階には大工道具や林業に関する専門道具が展示され、あらゆる分野の専門道具を集めた男爵様のこだわりを感じらる。また隣のレストラン「龍杉創」ではじゃがいもスープやポテトピザ、そしてイギリスで愛を誓った恋人の名を取ったジェニーらいすなど数々のじゃがいも料理を食べる事ができる。
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緑の広い芝生に赤い壁の男爵資料館
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男爵資料館の内部
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農耕具の数々
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当時の生活様式も見られる
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