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見晴公園
函館の町の北東の外れにある公園が見晴公園だ。函館の町を見渡せるこの地に1898年に函館市の素封家、岩船峯次郎氏が「雪の中に梅香る園」を意味する香雪園という名の純日本式庭園と別荘を築いたのに始まる。1927年には園内にトイレや芝生の広場を作り一般市民に開放し、1959年には函館市が土地を買い取って公園として整備し、2001年には名勝の指定を受け北海道で唯一の国指定文化財庭園となった。公園は46ヘクタールの広大なもので、ゴルフ場や野球のグラウンド、芝生の広場、ネットクライムや丸太渡りを備えた遊具広場、レンガ造りの温室、茶室様式を取り入れた書院造りの園亭などがある。さらにカエデ並木やアカマツ並木、シラカバ林などの木々の中を遊歩道が続き、10月下旬から11月上旬の紅葉のシーズンにはカエデ並木が黄色や赤色に美しく色付き夜間ライトアップされて見頃を迎える。芝生広場の周りにはソメイヨシノが植えられ、春になると桜で満開になる。さらに夏にはホタル池でホタルの鑑賞会が開かれるなど庭園にふさわしい公園だ。この公園は一般的な公園と違い頂上部分に広場はあるものの全体的に起伏が多く、公園と言うよりはまさに庭園と言うべきだろう。
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公園管理事務室
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園亭
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庭園が広がる
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公園内に遊歩道が続く
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