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鷲ノ木遺跡
森町から西に4km、JR函館線の桂川駅から西に1.3kmの地点にある遺跡が鷲ノ木遺跡だ。ここは北海道縦貫自動車道のど真ん中にあり2002年の道路工事中に発見された。発掘調査の結果、約4000年前の縄文時代後期に葬制や祭祀に使われたと考えられる環状列石が見つかった。環状列石は構成する平均30〜40cmの扁平棒状の602個の石が直径37mに渡って配置され、道内でも最大の環状列石だ。また環状列石の傍らに竪穴墓域と呼ばれる10m四方程度の竪穴の中に土坑墓人の遺体を埋葬する楕円形や円形の穴もある。計画ではここは丘を切り崩して平坦にして道路を作るはずであったが、考古学的にも価値が高く現地で保存すべきとされたため、計画を変更してこの遺跡のある丘をトンネルで潜って道路を通すこととなった。この遺跡は将来的には常時一般公開を計画しているが、まだ発見から日が浅く、現在は一般公開に向けての整備中であり環状列石はブルーシートに覆われていて見ることはできない。しかも標識もほとんどないので場所を知っていなければ訪れることも難しい。国道5号線の湯の崎トンネルの東側すぐのところに内陸に続くダートの道を入っていき高速道路を潜ったところにある。
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鷲ノ木遺跡
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鷲ノ木遺跡
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