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三松正夫記念館
有珠山ロープウェイの山麓駅近くの道道703号線沿いにあるのが三松正夫記念館だ。1888年に生まれた三松正夫氏は1910年の有珠山噴火を体験し、東大教授大森氏の下で地学・火山学を開眼、そして壮瞥郵便局長だった1943年の昭和新山の噴火に際し、地域住民から火山になってしまった土地の買い取ることで、家と農場を失った住民の生活の支援と火山の保護とを行い、昭和新山は世界でも稀な個人所有の火山となった。また三松正夫氏は昭和新山の成長の詳細な定点観測記録を作製した。これが後年ミマツダイヤグラムと名付けられ昭和新山誕生の貴重な資料となる。そして昭和新山の写真やその誕生を記録した資料等をまとめたのが三松正夫記念館だ。1969年に昭和新山資料館として昭和新山植物園の2階に開館したが、1988年には生誕100年を記念して現在の場所に移動し三松正夫記念館と名称も変更した。ここはパネルと模型展示が中心なハンドメイドの私設の記念館だ。しかしその資料の充実さには目を見張るものがあり、火山科学館をアトラクション型の展示館とするなら、こちらはパネル展示がメインだが内容的には決して引けを取らない。ここに来ればきっと三松正夫氏の偉大さを知る事だろう。
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三松正夫記念館の全景
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三松正夫記念館の内部
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