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室蘭水族館
室蘭の町中、白鳥大橋の麓にあるのが室蘭水族館だ。室蘭はその昔クジラの町として栄えていたが捕鯨船や解体工場は撤退し、その鯨解体工場跡地を利用して1953年に北海道で初めてとなる室蘭水族館ができた。それほど大きな水族館でもなく目玉も少ないので訪れる人もまばらで、平日の午前中に行くと貸し切りという事も珍しくない。水族館と言ってもイルカショーなどのアトラクションがあるわけでもなく、また目玉となる巨大な水槽もなく、比較的小さな水槽をいくつも並べていろんな種類の魚を入れたような感じだ。どちらかと言うと水族館と言うより、観覧車やミニSLのあるミニ遊園地に水族館が併設されているようなイメージだ。それでも室蘭近郊や北海道内、本州方面に生息する珍しい熱帯魚など約130種が展示されている。屋外にはアザラシプールやトドプール、ペンギンプールがあり、トドのショータイムやフンボルトペンギンの散歩も見る事ができる。ガラ・ルファ、通称ドクターフィッシュの水槽に手を入れたり、電気ウナギの発電量がリアルタイムにわかるようになっているのは面白い。またこの室蘭水族館の施設内にはプロビデンス号来航記念碑がある。これは18世紀末、英国の地図上では空白となっていた中国から樺太、千島列島を探検していたウィリアム・ロバート・ブロートン率いる英国船プロビデンス号は1796年に北海道噴火湾に立ち寄り天然の良港である室蘭港を発見した。ブロートンはエンデルモ(エトモ)・ハーバーと名付けてプロビデンス号の修理を行う。絵鞆の地名や噴火湾はブロートンが命名した物である。彼は航海記「北太平洋探検の航海」で室蘭港を広く世界に紹介した。それを記念して1955年にこの地に記念碑が建てられた。
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室蘭水族館の入口
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室蘭水族館の内部
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室蘭水族館のフンボルトペンギン
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ドクターフィッシュの体験
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