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ハルカラモイ
室蘭の町から西に3km、測量山を越えて断崖絶壁の上に出ると、岩肌がU字型に切り取られその先に内浦湾が見渡せる場所がある。これがハルカラモイだ。ハルカラモイとはアイヌ語で「ハル・カル・モイ」(食料を採る入江)という意味で、魚が多く波静かな入江から名付けられている。この切り立った断崖絶壁の海側にはアイヌ語で「アフンルパロ」(入る道の口)と呼ばれる洞窟が数多く存在するが、残念な事にこれらの洞窟は崖の上からは見ることができず海からしか見えない。これらの洞窟は基本的には自然にできたものだが、そのうちのいくつかは第二次世界大戦での特攻舟艇を格納する格納庫として採掘、拡張されたと言われている。崖の上の道路沿いには小さな駐車場があり、柵越しにU字型に切り取られた断崖絶壁を眺める事ができるが、残念な事に断崖絶壁の真下は不法投棄されたゴミが散乱している。崖を下って海岸まで降りる事ができそうに思えるが危険なので避けた方がよいだろう。良好な自然の風致景観を持つ優秀な景勝地であることからマスイチ浜、地球岬、トッカリショ浜と共に2012年には国指定名勝「ピリカノカ」にも選ばれている。
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U字型の断崖のハルカラモイ
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ハルカラモイ
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