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新冠泥火山
新冠の町の北のはずれ、国道235号線と道道209号線の交差点のすぐそばの高台の上にサラブレッド銀座駐車公園がある。このサラブレッド銀座駐車公園の牧場と反対側の丘に広がるのが新冠泥火山だ。泥火山とは地下深くの粘土が地下水およびガスなどとともに背斜断層に沿って生じた亀裂を通じて地表または海底に噴出し、これに伴った泥土が噴出孔を中心に堆積してできた丘のことだ。火山の名称が付けられているが必ずしも火山活動と関係のあるものではなく噴火の心配もない。この新冠泥火山は東西約300m、南北約1100mの地域に大小合わせて8個の泥丘が並んでいるが、一番南東側の泥丘が最も大きく活動も盛んである。1952年と1968年、2003年、2008年の十勝沖地震、1981年の浦河沖地震、1994年の北海道東方沖地震には墳泥や山体の変形があった。残念な事に泥火山は私有地である牧草地の中にあるので中に入る事はできないが、国道235号線からその姿を見ることができる。
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新冠泥火山
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国道からも見える
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