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龍雲閣
JR静内駅から北東に13kmほど、広大な新冠牧場の中央付近に建つ歴史的建造物が龍雲閣だ。1872年に新冠牧場が創業し1888年に御料牧場となって以来、宮中御料馬の生産ならびに北海道産馬の改良、日露戦役中、陸軍の要望に応えて軍馬の拠出をしたことから、この新冠牧場には多くの皇族をはじめとする高位高官の貴賓のための客舎が要望されていた。そこで1909年に新冠牧場の貴賓舎として二層の御殿造り龍雲閣が建設された。完成後も大正天皇、昭和天皇を初めとする皇族や名士高官の貴賓が数多く立ち寄る由緒正しき貴賓舎である。建築から63年が経過し老朽化が目立ったことから1972年に新冠種畜牧場起業百年事業の一環として修復工事が行われ、記念館的な存在となった。内部には伊藤博文の絶筆や狩野探幽の絵屏風、皇族ご使用の家具、食器、馬具などが所蔵されており、普段は閉鎖されているが毎年春の桜まつりの期間のみ内部を解放して見学可能になっている。
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龍雲閣の外観
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龍雲閣の内部
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収蔵物の展示もされている
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龍雲閣からの景色
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