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乳神神社
浦幌町市街地の東の外れ、国道38号線沿いに浦幌神社がある。この大きな浦幌神社の横にある小さな社が乳神神社だ。1920年頃ここから15kmほど北西にある瀬多来地区にいた炭焼きの吉田家に赤ちゃんが生まれたが母親の母乳が出ず困っていた。一緒に住んでいた祖母は山奥のナラの木に女性の乳房に似たコブが2つ付いていたことから「孫のため、母親に乳を授けて下さい。」と一心に祈願したところ願いが叶えられた。母乳授け、病気平癒の御神徳があることから地元ではこのおっぱいのコブを持つナラの大木を乳神様としてお祀りするようになった。しかし1950年頃幹の根元から大きな穴が開きナラの大木は倒れてしまった。幸いにも乳神様の右のコブの部分が綺麗に残っていたため、瀬多来神社に社殿を設けてお祀りしたところ、倒れた木の辺りから新しいナラの芽が誕生し成長を続けた。地元の人は乳神様のお子様が誕生したと喜び、乳神様は母乳授けや病気平癒だけでなく子宝・安産の御利益があるとの信仰が広まっていった。1982年には乳神様の御神徳を広く世に広めようと浦幌神社境内に社殿を設けて遷座祭を斎行しご神体のコブを現在の場所に移動した。乳神神社の社そのものは小さいが、中には乳房に似たコブが祀られており実際に手で触れることもできる。乳神神社は春と秋には乳神祭が行われ、乳授け・子宝・安産・病気平癒・縁結びの神様として北海道はもとより、全国各地から女性・母性の守り神として信仰を集めている。国道38号線沿いには「おっぱいの神様」と書かれた看板があるので気をつけていれば気付くことだろう。女性には残念なことに胸が大きくなるようなご利益はないようだ。
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乳神神社のある浦幌神社
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乳神神社
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乳神神社のおっぱい
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おっぱいの神様
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