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鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ
鶴居の町の東の外れにあるのが鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリだ。江戸時代までは北海道各地でタンチョウが見られ関東地方でも見られたが、明治時代に乱獲されると同時に生息地である湿原が開発されてタンチョウは激減し大正時代には絶滅したと思われていた。しかし1924年に釧路湿原で10数羽が発見され保護されるようになった。鶴居村で酪農を行っていた伊藤良孝氏は1966年からこの地でタンチョウに給餌を始め、タンチョウの保護に努めた。1985年には日本野鳥の会が野生のツルを絶滅から守るため生息環境を確保し、人間とのより良い共存を確立させるため、「日本野鳥の会 ツル保護特別委員会」を1985年に発足し1987年に「鶴居村サンクチュアリ基本構想」をもとに、伊藤良孝氏が提供した10ヘクタールの草地に「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」を作り日本野鳥の会がタンチョウとその生息環境の保全を進めるための活動拠点となるネイチャーセンターを設置した。ネイチャーセンターではタンチョウの鳴き声や行動についての解説、タンチョウクイズや生態の説明などを見ることができる。鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリは10月〜3月の期間限定で営業し、タンチョウの飛来する頃には多くのカメラマンが集まる。
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鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ
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