|
シラルトロ自然情報館
釧路湿原は6000年前には気温が今よりも2〜3℃高く、海面も現在より2〜3m高くて釧路湿原はほとんど海の浅い湾だった。しかし4000年ほど前に気温が下がると海岸線も後退して釧路湿原が現れた。その海岸線の後退時に取り残されたのがシラルトロ湖だ。この海跡湖である周囲6.5kmのシラルトロ湖の西側の湖畔に「憩いの家・かや沼」という温泉宿と、それに併設してシラルトロ湖キャンプ場がある。そのキャンプ場の入り口にあるトイレを兼ねた建物がシラルトロ自然情報館だ。このシラルトロ自然情報館は内部に展示室があり、釧路湿原やシラルトロ湖周辺の動植物の生態系をパネル展示している。展示規模はそれほど大きくなく、キャンプ場のトイレを兼ねた係員もいない施設の一部屋のみを用いた展示ではあるが、顕微鏡で動植物を見る事ができたり、透明な樹脂のブロックで固めた動植物の封入標本を窓際に配置して外光を利用する展示方法は斬新でなかなか美しい。シラルトロ湖キャンプ場の先にある蝶の森やシラルトロ歩道の地図や動植物の情報もあるので、これらに行くなら事前に地図とどのような動植物がいるか情報を集めておくといいだろう。
|
無断転載厳禁 コメント引用の場合は出典元URLを明記のこと
シラルトロ自然情報館の外観
|
シラルトロ自然情報館の内部
|
|