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吉良ヶ丘
釧路の東側にある道道142号線の宿徳内からダートの脇道に500mほど入ったところに吉良ヶ丘がある。ここは1922年の冬、釧路から昆布森まで16kmの郵便配達の職責を全うしようとして吹雪で亡くなったアイヌ人、吉良平治郎の石碑「故吉良逓送人殉職記念碑」がある。彼を讃えてこの丘を吉良ヶ丘と呼ぶ。この吉良ヶ丘の最大の特徴は何より眺めがいいのだ。道道142号線は太平洋沿いを走るが、意外にも太平洋を見渡す事のできる場所は少ない。この吉良ヶ丘は道道142号線から少し入った場所になるが、太平洋を見渡す事のできる数少ない場所と言えるだろう。吉良ヶ丘の近くにもアンテナの立つ展望地があり、ここかからの眺めもまずまずだ。ただしいずれも道道には標識がまったくないので場所を知っていなければ訪れる事はできない。道道142号線にある宿徳内の標識からダートを登ると、分かれ道があり、その先の広場に故吉良逓送人殉職記念碑があるので、場所さえ知っていればたどり着くことは可能だ。なお郵便配達の職責を全うしようとして殉職した吉良平治郎の行いは小学校の教科書にも取り上げられている。
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吉良ヶ丘の全景
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鉄塔近くの展望地から
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