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尻羽岬
厚岸から厚岸湾を挟んで反対側にあるのが尻羽岬だ。道道142号線を尾幌から南に下り知方学への標識に従って走ると知方学小学校がある。ここから5kmほどダートを走り駐車場に自転車を止めて、さらになだらかな丘の上の草原を1300mほど東に歩いたところに尻羽岬はある。尻羽岬の看板のある場所までは道があるので800mほど歩けば行くことはできるが、岬の先端はさらにそこから500mほど歩いたところにあり、ここまでは獣道しかなく夏場は藪をかき分けながらの歩きとなるので大変だ。さらに岬に行っても尻羽岬の標識があるだけで他に何かあるわけでもない。しかし周りに木が生えていないので視界の良さは素晴らしく、一面に広がる草原と手前には大黒島、そして見渡すばかりの厚岸湾と断崖絶壁の愛冠岬、波打つ太平洋は見に行く価値があるだろう。ここにある帆掛岩には日高から船で逃げてきた源義経主従がここの沖合で猛吹雪に遭い、船は座礁して義経公は崖を登って石像となり船は岩となったという伝説がある。尻羽岬は主要幹線道路から離れている事や、ダートを5kmも走ること、さらに駐車場からも20分ほど歩かなければならない事から観光客は皆無に等しい。駐車場の尻羽岬と反対側には遊歩道が続いている。尻羽岬への道は草原の中の道だがこちらは林の中の道で趣が異なるので、尻羽岬まで行って歩き足りなければこちらの遊歩道を歩いてみるのもいいだろう。
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尻羽岬から見た大黒島
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草原の広がる尻羽岬
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尻羽岬から見た厚岸湾のパノラマ
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