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涙岬
厚岸から道道123号線を東に15kmほど走ったところに涙岬はある。道道沿いの駐車場に自転車を止めて草原の遊歩道を500mほど歩くと断崖絶壁の上に出る。そこからは乙女の泣いている横顔のように見える岩、通称「乙女の涙」がある。ゆえにこの岬を涙岬と呼ぶ。断崖絶壁の上には乙女の涙を見る為の展望台の他、周囲にも遊歩道があり、垂直に切り立った崖や立岩を見下ろすことができる。この乙女の涙には伝説があり、厚岸の若者と霧多布の娘が恋に落ち、ある嵐の日、若者が厚岸から船で霧多布へ向う時ここまで来て座礁し若者は海の底に消えてしまった。それを知った娘はこの断崖に立って泣きながら声をかぎりに若者の名を呼び続け、今でもこの岬を訪れると断崖に悲しい娘の顔を見ることができるというものだ。しかしこれには別の説もあり、この涙岬は20年ほど前は函転涙岬と呼ばれており、マージャンでハコテンになった女の人が泣いているというものだ。しかしこれではあまりにもロマンがない。
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乙女の涙
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乙女が泣いているように見える
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反対側にも断崖は続く
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立岩
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涙岬
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草原の遊歩道が続く
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