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藻散布沼
霧多布の町から西に11kmの位置にある沼が藻散布沼だ。こちらも火散布沼と同様に元々海だったが、海岸線の後退と共に取り残されて沼となった。面積0.6平方km、周囲3.3kmの小さな海跡沼だ。周囲は原生林が生い茂っており、自然豊かな沼である。道道123号線沿いに漁港があり、基本的に藻散布沼を眺める事のできるのはここからだけとなる。しかし先端の船着き場には漁船が引き上げられているだけでなく昆布を干すための玉砂利が敷き詰められているので基本的に立ち入り禁止だ。道道123号線を北に300mほど坂を登ったところからも藻散布沼を見る事はできるが、ほんのわずかに見えるだけなのであまり期待しない方がいいだろう。草木の枯れた春と秋であれば、国道沿いの丘の上に登れば藻散布沼を上から見渡すことができる。タンチョウ鶴も営巣し、冬は白鳥の越冬地となる。冬は藻散布沼に架かる道道123号線の藻散布橋の上から藻散布沼に沈む夕陽が見られるとあってお勧めだ。
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漁港から見た藻散布沼
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高台から見た藻散布沼
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