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ナラワラ
野付半島は根室海峡の潮流によって選ばれた砂礫が長い年月にわたって堆積した、延長約26kmの日本最大の砂嘴である。その野付半島を貫く道道950号線の途中に小さなパーキングがあり、そこからナラワラが見える。野付半島のオンニクルやポンニクルにはかつて原生林が生い茂っていたが地盤沈下による海水浸水でトドマツ、ミズナラを中心とする多くの木々が立ち枯れしてしまい、現在のような荒廃した地になってしまった。ナラワラは樹齢100年以上のミズナラの森がこのように立ち枯れして骸骨のように白くなった場所の事で、パーキングから見ると、何百本という真っ白に立ち枯れしたミズナラの荒涼とした景観を一面に見ることができ自然の厳しさとはかなさを感じる事ができる。このパーキングは東屋もトイレもないただの小さなパーキングだが、近くにナラワラが一望できる他、砂嘴の真ん中にあるので反対側には根室海峡とその奥に国後島が見える展望地でもある。特に国後島は北海道の中でもこの野付半島が一番近い位置にある事からぜひとも見ておきたい。
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ナラワラの全景
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ナラワラが続く
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海水の浸入で立ち枯れしたミズナラ
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